こんばんは
久しぶりの更新です (汗)
今回は、銭湯と文化について
銭湯の仕事をさせていただく際、
この”銭湯文化”に悩まされる事があります。
先日も、とある改装を計画中の
銭湯オーナーさんとの話のなかで、こんな事がありました。
店舗の内装について、設計事務所の方から
「昔ながらのデザインでないと、お客さんは来ない…」
と、言われたそうです。
ちなみにそのお店は、いわゆる「宮造り」の店舗ではありません。
※外観はタイル貼りです(笑)
どういう話の経緯で、そういう話になったのかは
わかりませんが、やはり疑問が残ります。
今、来店されているお客様は、店舗のデザインで来てるの?
昔ながらの雰囲気の店舗でないと
本当にお客様は来ないの?
そもそも論、”誰の”お店なの?
もちろん、店舗デザインが集客に大きな効果がある事も
重々承知してますし、銭湯のデザイン性を高めることは
私自身も大賛成です。
ただ、こんなことを書いたら、怒られるかもしれませんが
昔のモノが全て良いとは、どうしても思えません。
銭湯の文化とは、
浴場の富士山の絵なんでしょうか?
ケロリンの黄色い湯桶なんでしょうか?
小さいサイズの木製のロッカーなんでしょうか?
どれも、それを構成する一部であるとは思いますが、
本当に守るべきは、
「 ”お風呂に入りに行く” という文化」 の様に思います。
各家庭にお風呂が普及し、
”わざわざ” 外に入りに行かなくてよくなりました。
最近では、湯船に浸からず
シャワーで済ませる人も増えています。
業界的に考えれば、
お風呂に対する この習慣自体が
銭湯文化の危機を感じます。
ただ、逆を言えば、
このお風呂に入りに行くという文化を
今後、発展させることが出来る
唯一の存在が、銭湯だとも思っています。
当たり前のことですが、時代とともに、
人々のライフスタイルは変化します。
それに伴い、変わっていくことも
やはり必要になります。
今回の件で、私も、もっと頑張ろう…と
強く感じましたね。
あと、現代の ”宮造りの銭湯” も
是非やりたいですね(笑)
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