しこりがある左乳房に2回局所麻酔をしました。
1回目は乳房表皮近くにチクッとぐらいで痛みなし。
2回目は乳房の奥深くまでズンっと刺す感じで、
以前眼の手術をする前に打たれた
筋肉注射ぐらい痛かったです。

組織は3方向から採取されました。
3回バチン!と巨大なホチキスを打つような音が
診察室に響きました。
バチン!とされた時に反動で思わず身体が
ビクンと動いてしまいそうになりますが、
的確に細胞を取ってもらう為にここはぐっと我慢です。
あと、麻酔したはずなのに、
3回目に細胞を取られた時は、ほんとに麻酔効いてる?
って思うほどの激痛でした。

組織検査が終わると、T先生は神妙な面持ちで
こう言いました。
『今日はお疲れ様でした。本当に大変な1日
   だったでしょう。突然NPCクリニックで
   悪性腫瘍の疑いがあるからとこちらの病院に回されて
   貴女は自分が思っている以上に
   ストレスを感じているはずよ。
   このまま帰宅ラッシュの電車に乗る事は
   勧められない。
   誰か病院まで迎えに来てくれる人が
   いるなら来てもらって。』
T先生の思いがけない言葉に、張りつめていた糸が
ピンと切れて、目の奥が熱くなってきて、
鼻の奥がツーンとして泣き出してしまいそうでした。
でも診察室の会話は外に筒抜けなので、
私は泣くのを必死にこらえました。

『会計が終わった後、組織を採取した所が
   もし痛くて辛くなったら、ここに戻ってきて
   ベッドで休んでいってもいいからね。』
先生、もうこれ以上私に優しくしないで下さい。
泣いちゃいます。

組織検査の結果が出るのは
1週間後の13日の金曜日と言われました。
13日の金曜日なんて縁起悪そうな日だけど
仕方がないです。
11月13日の15時に予約を入れて診察室を出ました。
診察室を出たらトイレに駆け込んで、
ひとしきり泣いてから、
友人に‘やっぱり迎えに来て’とLINEしました。

会計を済ませた後、しばらくT病院のロビーで
友人を待っていました。
でも病院の雰囲気にのまれてきて、
ますます気分が落ち込んできたため、
友人の職場近くで待つ事にしました。

【支払明細】
病院T病院     ¥8,620
初・再診療     282点    *初診料
検査料         1011点   *組織試験採取(乳腺)
                                   *超音波検査
病理診断        1580点   *病理組織標本作製
                                   *組織診断料