「loop」

君が微笑むだけで暴力的な青さの春がまたやってくる

堪えきれず吐き出したのを受けとめて「いっぱい出たね」と笑ってほしい

いろいろがいろづいてきていろいろがいろめきたっていよいよの色

こころから笑える日々を待ちながらこころからではないけど笑う

胸元に押し当てられた右の手のひらに伝わるやさしさ、そして

引き留めるようでもなくて突き放すようでもなくて君が笑った

痛々しい愛も愛だし離れたら終わってしまうようで寄り添う

淡々とコーヒー豆を挽いているつもりがやっぱりやっぱり苦い

こんなにも世界が閉じて閉じてでもさみしさだけは残ったままで

意図的な寝返りをうつ君の背にすり寄ってみる あたたかかった

咲ききった線香花火がじりじりと収縮してゆく あっ、スーパーノヴァ