MBSさんのちちんぷいぷい木曜日のコーナー、楠雄二朗(くっすん)と河田直也アナが、歩いて歴史ポイントを訪れ、現地の人と触れ合うコーナー『昔の人は偉かった』の第15章『近畿 湯治場めぐり』和歌山編の15日目~16日目のまとめ。

 

【15日目】 2018年02月01日(木)放送
旅の内容:●古座川町 南紀月野瀬温泉へ▲大きなノッポの古イチョウ■岩を喰らう魔物 VS ★小さなイマドキペットたちを取材

 

スタートは和歌山県古座川町・美女湯温泉。ゴールは和歌山県古座川町・南紀月野瀬温泉『ぼたん荘』。約18キロの道のり。

 

午前8:00、和歌山県古座川町・美女湯温泉の横からオープニング。今日のロケは、大寒波の影響で、とにかく寒い。ロケ日の予想最低気温-1℃/最高気温5℃。

 

午前8:10、気温2℃だが、風により体感温度は、もっと低い。

 水たまりに氷が張っている。くっすんは、それを手で割って持ち上げ、顔の前にかざして、「窓ガラス・・・。はい。」とモノボケをする。

 

 河田アナの「どうやったら、(体が)温かくなるんや・・・。」という悩みに、地団太を踏む方法を提唱し、自ら実践するくっすん。はたから見ると、挙動不審だが、地団太を踏む=体を激しく動かす・・・なので、体があったまってきたというくっすんの発言も、うなずける。河田アナは、しんどいからと、プチ地団太を踏んでみたが、それでは効果はない・・・。

 

午前9:20、和歌山県古座川町の三尾川地区へ入る。

 

スタートから4.5キロ、大きな大きなイチョウの木がランドマークの、光泉寺(こうせんじ)に到着。江戸時代に創建されたといわれる。大イチョウの樹齢は450年ほどで、毎年11月になると、上は黄金のイチョウで埋めつくされ、下は黄金のイチョウのじゅうたんが敷きつめられる。高さは約35メートルで、和歌山県で一番大きなイチョウの木とされている。

 

 イチョウの木のもとで、ご住職にお話しをうかがう。イチョウの木から気根と呼ばれる根が、大小無数に垂れ下がっている。昔の人は、気根がおっぱいに似ていることから、「母乳が出るように」or「子供を授かりますように」とお祈りした。『子授けイチョウ』とよばれ、現代でもイチョウのご利益で、お子さんを授かったという方々が、お寺に報告にやってくるとのこと。

 

 イチョウの木は、町の人たちを守り、町の人たちはイチョウの木を守るという、共生関係がずっと続いている。

 毎年11月には、2,000人の参拝者でにぎわう。大勢の参拝者に対応すべく、現在、駐車場とトイレを整備中。

 

午前10:10、境内を後にすると、ショベルカーやダンプカーをつかって、駐車場の基礎工事の真っ最中。

 

スタートから5.5キロ、89歳のお元気で働き者のおかあさんに出会う。おかあさんの育てたキウイフルーツと甘夏を、倉庫の中で見せてもらう。

 長生きしたいくっすんが、「長生きの秘訣を教えてください。」とうかがう。すると、疲れるほど仕事して、遊びはほどほどに・・・という内容の助言をいただき、週休4日だと打ち明けるくっすん。河田アナは、くっすんがあまり一生懸命働かないけれどどう思うか?と聞くと、「顔見たら、分かる。」と言われる。くっすんは、遊び人の顔をしているらしい。おかあさんの爪の垢を煎じて、飲んでみれば・・・。

 

スタートから9キロ、『一枚岩』とよばれる、大きな大きな岩が、古座川を挟んで対岸に見える。河田アナも、岩の奥の方だけを一枚岩と勘違いしたが、手前の方の部分も合わせて一枚岩だと、スタッフさんに知らされる。

 

 一行は川べりに下りて、真近から一枚岩を見る。古座川の一枚岩は、高さ約100メートル幅約500メートルで、国の天然記念物に指定されている。約1,400万年前に、マグマが冷え固まり、大地が隆起して形成されたとみられる。

 

 河田アナが、地理と民話の講義をする。古座川町~那智勝浦町~太地町まで22キロ、岩脈といって、岩が地下でずっと繋がっていて、ところどころで地表に突出している。そのなかで、一枚岩の大きさは最大であり、面白い民話が伝わる。

 

一枚岩を守った犬

 むかしむかし、あるところに岩を食べる魔物がおったそうな。魔物は岩を喰らいながら、太地町から一枚岩方面へ移動してきた。こんな大きな一枚岩も喰らい尽くすのではと思われたが、勇敢な一匹が魔物に立ち向かった。

 魔物はワンちゃんが大の苦手で、一匹の犬によって退治され、一枚岩は無事だったそうな・・・めでたし、めでたし。

 

 毎年4月と8月に、一枚岩に犬と魔物の影が映るということが、最近になって発見され、話題になった。

 

 影の発見者で、地元のガイドをされている室さんに、一枚岩をバックにお話しをうかがう。まずは、一枚岩に映った、耳をぴんと立てた犬の影が、1つ目の魔物の影を追い払っている写真を見せてもらう。

 室さんが犬の影を発見したのは、昔飼っていた愛犬・エツ(♂)と恰好が似ていたからで、犬の影にエツの写真を合成した写真(室さんの息子さん作)も、見せてもらう。

 

 一枚岩の犬と魔物の影を見る条件・・・①時期:4月中旬 or 8月下旬 ②時間:午後5:00頃 ③天気:晴れ ④制限時間:5分間

 

 室さんは愛犬との意外な再会に、「伝説というのは、伊達にはできてないな。」とのこと。

 

午後0:10、一枚岩の向かいにある、『道の駅 一枚岩鹿鳴館』にて昼食。河田アナ・くっすんともに『郷土料理うずみ膳』を食べる。シイタケとカツオのダシに浸かったご飯の中に、シイタケや豆腐がうずまっている。うずみは、古座町平井地区の郷土料理で、元は源氏が都で食べていた料理だったのを、源氏の落人が隠れ里に伝えたといわれる。

 

 味の仕上げに、すり鉢でゴマをすって、かけていただく。河田アナが「僕たち、ゴマするのは得意な方ですから・・・。それでここまでやらしてもらってますから。」と素敵な笑顔を見せる。

 見た目は地味な料理だが、しっかりとダシが効いて美味しい。

 

午後1:20、道の駅を出たところで、むかえらファンの奥様方に、声をかけてもらう。河田アナとくっすんが通ると見越して、待っていた。また、2人を夢に見るほどのファンっぷりで、さらに『コトノハ』にも参加されている。コトノハは、河田アナをはじめとする、MBSアナウンサーが出演する朗読イベントだが、「河田さんが、絵本読んでるだけじゃないんですか?」と、くっすんがトゲのある言い方をする。

 

スタートから11.5キロ、昭和初期に作られた、山の上から下を流れる川へ続くトンネルの前で、ミステリーハンター河田が視聴者(眠たくなってきた南光さん)へクイズを出題する。「それではここでクエスチョンです・・・。いったい何を川まで落とすために、作られたのでしょうか?」

 

 正解は、木材。林業の盛んだった頃、山の上で木材を伐採し、その木材を古座川まで下ろして、イカダを作り、下流へ運搬した。山から川へ下ろす際、いちいち人の手で下ろすのが大変だったので、トンネルを掘って、木材を直接川へ落としこめるようにした。

 

午後2:30、スタートから15キロ、『カメ・トカゲ フクロモモンガ ハリネズミ カメレオン 爬虫類 小動物 金魚』と書かれた看板を発見する。『しろくろ生き物部 W&B』という、小型の生き物を販売しているペットショップで、アポなし取材させてもらう。2017年9月にオープンし、カメレオンやトカゲなど、河田アナの苦手な生き物も取り扱っている。

 

 お店の中に入ると、たくさんの水槽やケージに、生き物が陳列されている。店主さんは、もともと亀などを好きで飼っていて、フクロモモンガなど飼う種類が増えていった。動物担当のくっすんが、白色のフクロモモンガを、手にのせて愛でる。河田アナは、小さなフクロモモンガでも、怖がって逃げ腰になる。フクロモモンガは、お値段も安く飼いやすいこともあって、初心者向き。

 モモンガの他にも、ハリネズミを見せてもらう。むかえら撮影班を警戒してか、顔を隠して丸まってしまう。

 

 最近は、女性でもトカゲ・ヤモリ・ヘビなど爬虫類を飼っている人が増えた。ヤモリの仲間であるレオパードゲッコウ(ヒョウモントカゲモドキ)は、略してレオパと呼ばれ、女性に大人気とのこと。やはり、動物担当のくっすんが、レオパを手にのせて愛で、河田アナは適切な距離をとって傍観する。

 

 東京生まれの東京育ちの店主さんは、15年前に古座川町へ移住した。古座川町は、動植物の生息地の、ちょうど東西南北の境目にあって、多種多様な生態系が観察できるという。

 

 ペット業界の歴史に驚きつつ、3キロ先のゴールを目指す。先週のロケで、ペース配分をあやまって、ゴールに着いたのがえらい遅かったことに懲りて、今回は時間通りにきっちり歩く。

 

スタートから17.5キロ、ハニカム構造?な牡丹岩を通りすぎる。古座川の一枚岩と同じ岩脈で、魔物が食べ残した岩と伝承が残る。

 

スタートから約8時間

午後4:10、スタートから18キロ、ゴールの『南紀月野瀬温泉 ぼたん荘』に到着。平成8年にオープンし、牡丹岩から名が付けられた宿泊施設。南紀月野瀬温泉に唯一入れる。施設内のカフェでは、2016年・全国ご当地バーガーグランプリで1位を獲得した、ジビエバーガーが1日20食限定で販売されている。

 

 2人は疲れた体を、室内の大浴場に入って癒す。トロッとした湯触りの『美肌の湯』で、日帰り入浴も楽しめる。泉質はアルカリ性単純温泉で、筋肉痛・関節通・冷え性などに効く。

 大浴場で、和歌山県串本町江田地区からきて、ちょくちょく温泉に入っている男の子に出会う。

 

 南紀月野瀬温泉は、昭和47年に前身となる、老人憩いの家・『ぼたん荘』が建てられた。1日平均で、100人が温泉を利用している。

 次週から目指す温泉は、那智勝浦町の湯川温泉。

 

■簡易チャート

スタート: 和歌山県古座川町・美女湯温泉 → 光泉寺 (4.5km) →古座川の一枚岩(9km) → 昼食:『道の駅 一枚岩鹿鳴館』 → 『しろくろ生き物部 W&B』 (15km) →ゴール:『南紀月野瀬温泉 ぼたん荘』 (18km)

 

 

 

【16日目】 2018年02月08日(木)放送
旅の内容:●湯川温泉を目指し 古座川町を東へ▲古座の伝統的鮎漁捕鯨がルーツのお祭り★お乳で願う子孫繁栄の奇祭?!

 

スタートは和歌山県古座川町・南紀月野瀬温泉。ゴールは和歌山県那智勝浦町・鹽竈(しおがま)神社。約16キロの道のり。

 

午前8:00、和歌山県古座川町にある、『南紀月野瀬温泉 ぼたん荘』の前からオープニング。朝から快晴で、ロケ日の天気予報は晴れ。次に目指す温泉は、那智勝浦町の湯川温泉。昔の人が、熊野詣の際に、身を清めたという温泉。

 

スタートから0.2キロ、伝統的な火振り漁で鮎を捕って、お客様にふるまう、『鮎のたなみや』を取材する。『鮎のたなみや』は、平成10年にオープンした、1日1組限定のお食事処。

 

 古座川町で火振り漁を38年おこなっている、東さん夫婦に、囲炉裏のある昔ばなしに出てきそうなシックなお部屋で、お話しをうかがう。

 火振り漁とは、明治時代に伝えられたとされる鮎の古式漁法で、夜におこなう。おかあさんは船の先頭で松明を振り、おとうさんは後方で竿を使って川をピシピシ叩く。松明の火と竿のたてる音にびっくりした鮎たちを、あらかじめ仕掛けた網に追い込んで捕獲する。

 

 火振り漁は、9月下旬~約1か月間のみ行われる。東さんは、秋に捕った鮎を冷凍保存して、1年を通して鮎料理を提供している。

 2人は、1匹丸ごと串にささった、古座川の天然鮎をつかった、鮎の塩焼きをいただく。食べたそばから湯気が立ち上る熱々で、猫舌のくっすんは火傷しそうに身悶えながら食べる。

 

 ご夫婦は、火振り漁が好きで楽しくて、捕まえた鮎の網を揚げるとき、ドキドキするとのこと。極上の鮎の塩焼きを食べて、くっすんが一句閃く。「口の中 鮎がぴちゃぴちゃ 泳いでる」。おかあさんから拍手をいただき、くっすんはリクエストに応え、詠んだ句をノートにしたためた

 

 午前8:55、スタートから1.5キロ、くっすんが、民家の脇のパイプから、湧き出るお湯を発見する。温泉かもしれないので、くっすんがお湯を触って嗅いで確かめると、それっぽい。民家に住んでいる瀧本さんに確かめると、正真正銘温泉とのこと。

 滝本さんのお父さんが、60年前に占い師の助言をもとに、業者に頼んで掘った温泉で、地下400メートルから湧き出ている。相当お金がかかったらしいが、温泉をお風呂はもちろん、自宅の生活用水として毎日活用している。ただし、源泉の温度は31℃なので、お風呂としてそのまま使うにはぬるく、沸かす燃料代がかかるのがネック。

 

スタートから2.8キロ、小さな島丸ごと神社である、河内(こうち)神社に到着。島自体が御神体で、地域の方に『河内様(こおったま)』と呼ばれ、崇められてきた。河内神社は、平安時代に創建されたと伝わる。

 

 神社をバックに、捕鯨と神社のお祭りについて、古座区長さんにうかがう。江戸時代の捕鯨の様子を描いた、熊野大地浦捕鯨図のフリップを見せてもらう。沢山の舟が連携して、網と銛を使う追い込み漁で、大きなクジラを捕った。船はひとめ見て役割が分かるように、役割ごとに色分けされた。

 江戸時代、古座地区の漁師は、『古座鯨方』として、紀州藩から捕鯨を特別許されていた。

 

 河内神社では、800年以上続く伝統行事・河内祭が行われる。捕鯨船を模してきらびやかに装飾された御船が、古座川の河口からさかのぼり、神社を周回して、豊漁を祈願する。

 河内祭は、国指定の重要無形民俗文化財で、平成28年に日本遺産に認定された。宵宮では、祭りの開催を祝う、御船謡(うた)が歌われる。本祭では、小型木造船・『櫂伝馬』による競漕や、熊野地方の獅子舞のルーツとされる、『古座獅子舞』も披露される。

 

 最近は地区の少子高齢と過疎化が進んでいるが、河内祭で、伝統文化をずっと継承していきたいと、区長さんは語る。

 

午前10:40、スタートから4.5キロ、麗らかな日差しの下歩いていると、おかあさんから声をかけられ、面白い人を紹介してくれるという。駄菓子も売っている酒屋さんに、おかあさんは入っていったが、面白いと目されるご主人さんは不在だった。代わりに、奥さんが出てくる。ご夫婦は結婚半年ちょいの新婚さんで、幼稚園来からの幼馴染とのこと。

 

 スマホにて、2017年の結婚式でつかった動画を視せていただく。古座川をドローンで空撮するイマドキなオープニングで、和の礼服で着飾った、かわいらしい?ご主人と、キレイな奥さんが登場する。

 地元の古座川町で盛大な結婚式を開き、約150人の参列者が2人を祝福した。

 結婚式の話題の最中、おかあさんが「誰か、写真撮って。」と、藪から棒におっしゃる。スタッフさんが、くっすん河田アナに挟まれた、奥さん・おかあさんの写真を撮る。

 

午前11:20、和歌山県古座川町から、串本町に入る。

 

午前11:30、『木ノ芽』にて、ちょっと早い昼食。河田アナは『造り定食』を、くっすんは『焼肉定食』を食べる。両方ともいつもより、だいぶリッチなお値段。お造りは、脂がのって舌の上でとろける鮮度抜群で、焼肉は鉄板焼きのステーキのような柔らかさ。寒い中歩いてきて、お食事で幸せを噛みしめる2人であった。

 

スタートから7キロ、堺市からキャンピングカーで写真を撮りにきた、おとうさんに出会う。本日撮影した、和歌山家県串本町にある無人島・鯛島の朝焼けの写真を、見せてもらう。

 定年退職後、趣味の写真撮影のため、300万円かけたキャンピングカーに乗りこんで、全国各地を飛びまわっているとのこと。くっすんも憧れる、キャンピングカーの中を拝見する。車の後部は広々として、ベットの他に、冷蔵庫・電子レンジ・ポット・テレビ・流しと一通り揃っている。

 

スタートから8キロ、午後1:15、歩道がなくなるため、海岸を3キロ歩く羽目になる。海沿いを東へ進むこと30分、見渡す限り岩場の、道なき道を歩く。「これもう、どこの星ですか?」と、くっすんに自然を楽しむ余裕はない。

 ごつごつした岩場、敷きつめられた砂利は、想像以上に歩きにくく、体力を消耗する。あまりにしんどいので、砂利の上で休憩する2人。くっすんは寝転がり、河田アナは座って、15分ほど休む。しかし、まだまだ地獄の海岸コースは続く。

 

午後2:35、スタートから11キロ、ようやくアスファルトで舗装された道に上がり、むかえらあるあるの、整備された道のありがたみを味わう

 

午後2:50、木葉(このは)神社に到着。神功皇后が串本町田原の浜で産気づき、木葉神社の木の葉の上で、安産したと伝わる。古くから『ねんねこの宮』として親しまれ、毎年12月には、200年以上続く『ねんねこ祭り』がおこなわれる。

 

 神社の一室で、ねんねこ祭りについて、宮司さんにうかがう。子守の神事で、「ねんねこ ねんねこ おろろんよ~」と子守唄を歌う。歌う際は、布団にあたるゴザ・枕・お乳を模した、白い布に米を入れて、円錐状の形をしたもの(以下お乳と表記)、以上3点のうちから、1つを持って順番に歌う。赤ちゃんに、お乳を与えて、枕とゴザに寝かして、健やかな成長を願う。毎年お祭りに1,000~2,000人の参加者が集まる。

 

 くっすんが、生クリームの搾り器に例えるお乳を借りて、「ねんねこ ねんねこ ごろりんちょおろろんよ」の子守唄を唄う。微妙な節回しと音程で、微妙な空気が流れる。

 お乳をつかったときの子守唄は、ショートコントのようなコミカルなノリで、見物客から「おかあちゃんより大きい」といった、冷やかしの掛け声がとんで、盛り上がるという。

 

スタートから13キロ、熊り野古道を歩くこと1.5キロ、草木のしげる道や、木製の頼りない橋を通る。

 

午後4:20、和歌山県串本町から、那智勝浦町に入る。

 

スタートから14.5キロ、清水峠を登っていく。峠と聞いて、口をあんぐり開けるくっすん。峠の入口に張ってある鎖に、『立ち入り禁止』と書いてあるかと思いきや、「清水峠へは このクサリの横を 入って下さい」と書かれており、くっすんは絶望する

 

 清水峠は、標高約75メートル・全長1.2キロで、平成28年に熊野古道の一部として、世界遺産に登録された。峠だから相当登らねばならないと覚悟していたが、意外とすぐに、峠のテッペンまでたどり着く。

 だが今度は、石がゴロゴロした足場の悪い道を下りるので、河田アナは「足滑らして、尻もちついたらアカンで。」と注意する。言ったそばから、くっすんが足を滑らせて尻もちをついたので、「世界遺産やねんから、気をつけてや。」と、くっすんの体より熊野古道をいたわる河田アナ。

 

 アップダウンの多い清水峠を抜けると、眼前に那智勝浦町浦神の街並みと海が広がり、心がホッ落ち着く。

 

午後5:00、清水峠を踏破し、下界に下りてくる。JR紀伊本線の踏切を渡り、

 

スタートから約9時間

午後5:10、スタートから16キロ、ゴールの鹽竈(しおがま)神社に到着。鹽竈神社は、江戸時代初期に創建されたと伝わる。

 河田アナが、鹽竈神社ときいてピンとこないか、くっすんに聞いてみると、『塩饅頭』と的外れな答え。2016年12月15日放送のむかえらロケで取材した、宮城県塩竈市にある鹽竈神社が正解。その昔、那智勝浦から船に乗って、宮城県までカツオ漁に遠征していたことから、宮城の鹽竈神社から名前をいただいて創建された、という説がある。

 次週のロケは、ゴールに那智勝浦町の湯川温泉を目指す。

 

■簡易チャート

スタート: 和歌山県古座川町・南紀月野瀬温泉 → 『鮎のたなみや』 (0.2km) →河内神社 (2.8km) → 昼食:『木ノ芽』 → 木葉神社清水峠 (14.5km) → ゴール:鹽竈神社 (16km)

MBSさんのちちんぷいぷい木曜日のコーナー、楠雄二朗(くっすん)と河田直也アナが、歩いて歴史ポイントを訪れ、現地の人と触れ合うコーナー『昔の人は偉かった』の第15章『近畿 湯治場めぐり』和歌山編の13日目~14日目のまとめ。

 

【13日目】 2018年01月18日(木)放送
旅の内容:●美女湯温泉を目指し 日すさみ町を東へ2▲怪異?!滝つぼに潜む妖怪■イノシシ×ブタ=????★再び怪異?!ガードレールから見つめる女性の生首

 

スタートは和歌山県すさみ町・琴の滝荘。ゴールは和歌山県すさみ町・歓喜寺。約14キロの道のり。

 

午前8:00、和歌山県すさみ町にある、『琴の滝荘』の前からオープニング。河田アナの手元の温度計は、2℃を示す。次に目指すは、美女湯温泉。この辺りの温泉は、「やっぱり美人の湯とか、美肌の湯とかも、『』が、テーマですよね。」と、くっすん。

 

午前8:10、『琴の滝』の遊歩道入口で、案内図を確認する。メインとなる大きな滝・『琴の滝』へと続く遊歩道、その道なりに小さい滝が11本ある。 

 案内図を見て、ニヤニヤしているくっすんに、気づく河田アナ、何が面白いのか見当がつかない。実は、案内図の滝のイラストが、くっすんにはお尻に見えるという⁽滝の流れが、尻の割れ目⁾。おもわず、「小学生か。」とツッコむ河田アナ。

 

午前8:20、遊歩道を、いざ進め。自然豊かな山道で、ハイキングにはもってこい。遊歩道は、和歌山県の自然環境保全地域に指定されている、広瀬渓谷に位置する。最初に現れた滝は『元服の滝』で、水が透き通っている。小さな滝は、それぞれ昭和に入ってから名付けられ、歴史的な意味はない

 

 2人の身長以上の高さの、大岩の横を通り、「いやあ、もう岩がすごいわ~。」とギャグを滑らすくっすん。かたや、足元注意のエリアで、足を滑らす河田アナ。

 最近は舗装された道ばかりで、久しぶりに本格的山道を歩いたので、ペースをつかめない。自然を楽しみながら歩く余裕もなく、ひーこらひーこら。

 

山道に入って30分、『広瀬渓谷 琴の滝→100m』の案内板にでる。

 

スタートから1キロ、『琴の滝』に到着。『すさみ八景』のひとつに数えられ、落差20メートルの絵になる滝。

 

 その滝つぼには、妖怪が住み着いていると伝承が残る。その名も、『牛鬼(うしおに)』。河田アナが牛鬼の描かれたフリップを開示すると、「うわ~。ブサイクですね。」と、くっすんの感想。

 牛鬼は人間の影を喰らう、特殊能力をもつとされる。影を食べられた人間は、死んでしまう。それを聞いたくっすんは、「影、食べれないですもん。」とピンとこない。

 

 琴の滝の前で、『琴の滝荘』の支配人さんにお話しをうかがう。牛鬼のことは知っているが、まだお会いしたことはないとのこと。琴の滝の水は、『琴の滝荘』のお風呂のお湯として、他に2軒のお家で生活用水として用いられている。

 牛鬼はお酒が大好物で、滝の前にお酒をお供えすると、村人を襲わなくなったと伝わる。今も風習が残り、毎年地元の方が、お供えにくる。支配人さんがお酒をお供えし、河田アナ・くっすんとともに手を合わす。

 

午前9:50、支配人さんとお別れして、車が通れる別ルートから、来た方向へ戻る。2人は歩きながら、年末年始のことを話題にする。奇遇にも?くっすん・河田アナそろって、インフルエンザにかかって年越しする、という不運に見舞われたことが発覚する。意気投合し、握手を交わす2人。

 インフルエンザの感染経路が気になるところ・・・、年末最後のロケが怪しいとにらむ河田アナ。いつもロケの旅、狭いロケバスで、スタッフといっしょに、長い時間を過ごす2人。年末ロケに同行したカメラマンさんも、時を同じくしてインフルエンザにかかったことが、スタッフさんの証言で判明する。感染源を10人のおっさんが乗ったロケバス内だと、ほぼ確信する。

 

スタートから4キロ、地域の方との出会いもなく、車通りの少ない狭い道を歩く。たまに通る車も、通り過ぎてゆく。

 

午前11:20、和歌山県すさみ町の小河内(おかうち)地区へ入る。

スタートから8キロ、むかえらファンのおかあさんと出会う。大層喜んでもらい、河田アナはべた褒めされる。そのフレンドリーなおかあさんに、すぐ近くにあるパワースポットに案内してもらう。

 

 道端の小さな祠に祀られている、6臂の仏様・『庚申さん』で、『庚申淵』という淵の上におわす。庚申さんには、失せものが見つかるというご利益があるとのこと。すさみ町の知人が車のキーを失くした際、おかあさんが代わりに庚申さんに手を合わすと、3日後に出てきた。

 くっすんも、庚申さんに熱心に手を合わす。お正月に出掛けることが多いと思ったくっすんは、自分のヘソクリ(13万円)を隠し、その隠し場所を忘れてしまったのだ。

 

午前11:50、スタートから9キロ、イノブタの畜産農家さん・楠本農場を取材する。すさみ町は、イノシシとブタをかけあわせた、イノブタ発祥の地である。イノブタを、まるでウナギイヌみたいだと言い張るくっすん。

 

 飼育小屋のケージでは、生後2か月のイノブタが7頭いる。パッと見、イノシシと言ってよいか、ブタと言っていいのか、分からない。

 

 すさみ町のイノブタは、良質なお肉の開発と、山里の産業の発展を目的に行われた。父としてイノシシ、母として豚を交雑させる。昭和45年に、すさみ町にある畜産試験場で、公的機関で初のイノブタが誕生した。

 毎年5月にすさみ町では、イノブタのレースイベント・『イノブタダービー』が開催される。

 

 楠本さんに、イノブタの飼育について、お話しをうかがう。イノブタはデリケートな生き物で、生まれて幼い頃に、2割は死んでしまう。小さいうちは寒さに弱いので、ストーブの暖房をいれる。大きく育つと、今度は暑さに弱くなる。

 

 出荷前のイノブタを見せてもらう。生後14か月で、ビッグな大人に成長している。和歌山の特産品である、紀州備長炭がイノブタの好物というので、むかえらの動物担当であるくっすんが、柵の中に入って、そばでまく。くっすんがイノブタと親睦を深めるなか、動物が苦手な河田アナは、柵内に入らず、離れて見物。

 

午後0:50、楠本さん宅にて、昼食。楠本農場のイノブタのロース肉と野菜のしゃぶしゃぶ、すさみ町の『道の駅』で販売している、『イノブタしょうが焼の押し寿司』を食べる。

 イノブタのお肉は、臭みもなく、あっさりとして、しつこくない。河田アナはイノシシよりの味だと言い、くっすんはブタよりかもと言う。楠本さんいわく、脂が命とのこと。贅沢なランチを用意してくれた楠本さんに、感謝を述べて、後にする。

 

午後1:40、スタートから10キロ、長泉寺に到着。江戸時代初期に創建され、19軒ある、すさみ町小河内地区で、唯一のお寺。3年前に、ご住職として中垣さんが着任された。平成10~27年までは、寺に僧侶が不在の無住寺院であった。

 今の時代、高齢化・後継者不足とあちこちで囁かれるなか、お寺もご多分に漏れず、全国7万7千あるお寺のうち、約2万が空き寺といわれている。

 

 そんな状況を打開するため、京都の妙心寺で、『第二の人生プロジェクト』が平成24年に立ち上げられた。シニア世代を対象に、僧侶以外の職業・職種の人たちがリタイアした後、修行をして、僧侶として活躍することを目指す。

 長泉寺のご住職も、そのプロジェクトで、1年の修行を長野県で積んだ。

 

 お寺の前で、ご住職にお話しをうかがう。以前は、愛知県岡崎市で、新聞店に勤めていた。60歳のとき早期退職して、僧侶を道を志した。昔から座禅に通っていたので、下地はばっちりだが、「こういう歳で、お坊さんになるということは、ちょっと考えてもみなかった。」とのこと。

 すさみ町小河内での生活は、心穏やかに欲のない充実したもので、お寺の灯りをつけているだけで、地域の方々に喜ばれる、有り難いもてなしを受けている。

 

 妙心寺では、57人のお坊さんが育ち、そのうちの12人が空き寺へ着任した。今後も、地域の支えとなる小さなお寺の、存続や復活が望まれる。

 

 長泉寺を後にして、くっすんが「河田さんなにか、第二の人生、やってみたいことあります?」と聞く。定年退職後も、しゃべる仕事ができていたら最高と、アナウンサーの仕事が、よほど性に合っているらしい。元MBSアナウンサーの、近藤光史氏・子守康範氏が、MBSラジオで活躍していることを、例に挙げる河田アナ。両氏にメチャメチャ癖があるとツッコむくっすん。河田アナは、個性が豊かだと言い換える。

 

午後2:50、上り坂が続き、久々に、くっすんの付け根が痛みだす。「2018年、初付け根?じゃないですか。」という河田アナのセリフを、「ニイ・ゼロ・イチ・ハチ・付け根です。」と、くっすんは微妙に変化させる。

 

 約600メートルのトンネルを抜けて、下り坂にかわる。人気のない道を、ひたすら進む。人との出会いはないが、ガードレールの上に設置してある、若い女性のマネキンの頭部に出会う。その置いてある意味が分からず、鳥除けのカカシ代わりか、人に対する警告を与えるためかと推理をめぐらす2人。

 くっすんは、マネキンの乱れた髪を手で整え、汚れた顔をタオルハンカチで拭う。「ウエットティッシュなかったの?」と河田アナが言うと、ハンカチにつばを付けて、顔を拭く。ばっちいので、河田アナがペットボトルの水を提供する。

 

 くっすんがマネキンに愛情を注ぐ理由とは、『プリ』に似ているから・・・。いぶかしがる河田アナに、「妻のことプリティなんで、『プリ』って呼んでるんです。」と事もなげに語る。

 河田アナに、絵面が恐いとか、ホラーだとか散々に言われるが、めげずにマネキンの顔を、綺麗に拭い続けた。

 

スタートから約8時間

午後4:10、スタートから14キロ、マネキンから300メートル、ゴールの歓喜寺に到着。室町時代に創建され、6世帯7人が住む、すさみ町防己(つづら)地区で、大切にされてきた。本堂でご本尊に手を合わせ、夕暮れどきのお庭に出る。

 

 お庭に、防己地区の皆さんが集合してくれた。住環境がいいですねと聞いてみると、「のんびりし過ぎています。」とのこと。地域の未来を担う男の子は、河田アナの「何歳ですか?」の質問に、指で2歳と答える。

 

 くっすんは思い出したので、聞きたかったことを尋ねる。「『プリ』ご存じですか?」と唐突に・・・。無反応な皆さんに、マネキンのことだと、河田アナが説明する。マネキンの設置目的は、意外にも猿除けとのこと。30匹もの、猿が出没する。

 河田アナは、マネキンにドキッとしないかと、同意を求める。そして、「めちゃめちゃプリティですよね?」と、くっすんが同意を求める。すると、皆さんが共感してくれた。マネキンの謎が解けて、すっかり腑に落ちた2人であった。

 

■簡易チャート

スタート: 和歌山県すさみ町・琴の滝荘 → 『琴の滝』 (1km) →『庚申さん』(8km) → 楠本農場 (9km) → 昼食:楠本さん宅 → 長泉寺 (10km) → 猿除け →ゴール:歓喜寺 (14km)

 

 

 

【14日目】 2018年01月25日(木)放送
旅の内容:●古座街道を東へ 美女湯温泉を目指せ松明を投げて火をつける奇祭■身も心も温まるゲストハウス★自宅感覚で疲れをほぐす美肌温泉

 

スタートは和歌山県すさみ町・歓喜寺。ゴールは和歌山県古座川町・美女湯温泉。約13キロ?の道のり。

 

午前8:30、和歌山県すさみ町にある、歓喜寺の前からオープニング。すでに、雨が本格的に降っていて、ロケ日の天気予報は、夕方まで雨。数週間目標にしていた美女湯温泉を、ゴール後のご褒美入浴に期待しながら目指す。

 

 ビニール傘に叩きつける雨の強さに、足取りも重く、「雨宿りしたいぐらいです。」と願うくっすん。しばらく歩くと、雨宿りに最適な、恵みのトンネル(大谷トンネル)が現れる。

 

 トンネル内に入り、ビニール傘をたたんで、雨宿りしつつ進む。暗いトンネル内は、声が反響するので、くっすんは、コンサートホールに見立てて、ワンフレーズ歌う。『空は BLUE じゃない』(曲名:BLUE 作詞・作曲:くっすん)。

 

 トンネルを抜けても、やっぱりめっちゃ雨が降っている。河田アナが「くっすんが歌うたったからなんか、余計に激しくなったんちゃうか?」と、いちゃもんをつける。くっすんの靴は、早くも浸水し、びちゃびちゃ。

 

スタートから2.5キロ、コンクリート擁壁の上に、ポツンとたたずむ一匹の猫を、くっすんが発見する。微動だにしないので、河田アナが置物の猫だと見破る。近づいてよく見ても、本物と見間違える精巧な作りで、動物担当のくっすんがだっこする。「連れていいですか?」と言うくっすんに、駄目と即答する河田アナ。

 

スタートから3.4キロ、すさみ町の佐本地区へ入る。古座街道の真ん中に位置し、明治・大正期に栄えた集落。

 すさみ町役場・佐本出張所の前を通ると、中に人影が見えたので、おじゃまして、観光協会の方にお話しをうかがう。佐本地区には、現在200人ほど住民が住んでいるが、大正9年頃は1,450人もいた。全盛期には、映画館があり、お医者さんも2軒あったとのこと。その栄えっぷりを今に置き換えると、「スタバがあって、マクドがあってみたいな感じですね。」とくっすん。

 

午前10:10、勢いが衰えるどころか、増すばかりの雨に降られる一行。

スタートから3.5キロ、中山神社に到着。1754年に、金毘羅神社として創建された。

 

 本殿の前には、支柱のないアーチ型で、石造りの小さな橋・『太鼓橋』が架かる。すさみ町指定文化財で、佐本地区の石工の手によって、明治14年に完成した。すさみの石工は技術が高く、紀伊半島の各地におもむき、石垣や石門を築いたとされる。

 太鼓橋の下を、『大井の溝』と呼ばれる水路が通っている。江戸時代の初期に、佐本開拓の祖・三本清氏左衛門重直が作った水路で、佐本川上流の大谷村から続く全長2キロにおよぶ。佐本地区に恵みの水を運ぶ、重要な役目を担ってきた。

 

 水路を作った昔の人の、苦労や思いやりに感心しつつ、橋を越えて石段を登り、本殿を参拝する。

 

 神社を後にして、どしゃぶりの雨の中、すぐそばにある、旧佐本小学校を訪れる。廃校になった小学校で、毎年夏に『佐本川柱松』と呼ばれる伝統行事が行われる。

 校舎の中で、行事をまとめる浦さんに、お話しをうかがう。校舎の廊下に置いてある、行事に使う道具の元へ移動する。移動中、くっすんが、開いていた扉から教室の中をふと見て、ビックリ仰天する。ビックリしたくっすんの声に、ビックリする河田アナ。河田アナも教室の中を見て、やっぱりビックリ。その正体は、小学校が自転車に乗るときに付ける、ヘルメットを被った人体模型であった。

 

 気を取り直して、お祭りにつかう『柱』と、柱の上にある『巣』に投げ入れる松明を拝見する。お祭りの目的は、松明を投げて『巣』に投げ入れ、火をつけること。夜、柱の上で、火のついた巣と、巣に向かって投げられる松明の火が、数本の赤い軌跡を描く、祭りの様子を一枚に収めた写真を見せてもらう。きれいで幻想的なフォトに、「インスタ映えしますね。」と、くっすんの一言。無反応な浦さん、それもそのはず、インスタ映えという言葉を聞いたこともなかった。

 

 お祭りの起源は古く、江戸時代に厄病による死者の供養と無病息災を祈願するために始まったとされる。

 松明を巣に入れたら、メインイベントはほぼ終了だが、昔は巣を支える柱が高かったため、なかなか入れられなかった。浦さんが青年団の頃、柱の高さは27メートルあって、松明を投げる絶妙なコントロールとパワーを要するため、入れるまで2日かかったという。

 

 体育館にて、佐本の皆さんのご厚意で、特別に『佐本川柱松』を体験させていただく。8メートルの柱を立てて、河田アナとくっすんが、松明の投げ入れに挑戦する。

 友達がいなくて、一人でボールを上に投げて遊んでいたという経験から、自信を見せるくっすん。両手で投げるも、入らず。河田アナは片手で投げるが、巣を上を超えてしまう。その後も、ひたする投げ続ける2人だが、そうは簡単に入らない。「これ、たぶん2日以上かかりそう。」とくっすんが言い、入る気がしない。

 

 今より柱が高かった昔、見事松明を入れた者は、町の英雄となり、お酒などの景品で称えられた。

 

午後0:05、小学校を出ると、やっぱり大雨が降り続いている。

スタートから4キロ、『Coco Guest House』の立て看板を発見する。ちょっと休憩したい一行は、ゲストハウスをアポなしで訪れ、ご厚意で、こたつのある部屋に案内される。

 『Cocoゲストハウス』は、辻さん夫妻と娘の藤子さんが、空き家だった昔ながらの日本家屋をリフォームして、2年前にオープンした宿泊施設。インターネットの口コミにより、宿泊客の8割を外国人観光客が占めている。

 

 2人はこたつで暖まりながら、辻さん夫妻からお話しをうかがう。

 ゲストハウス創設のきっかけは、藤子さんがチェコ共和国にちょっと留学したことで、河田アナはビックリする。チェコにいても、「佐本どうにかならんかな。」と親子で話していた(電話?)。ゲストハウスが、日本に比べてヨーロッパでは、気軽に利用できる身近な存在であることを知った藤子さん。ゲストハウスが佐本の役に立つと、考えるにいたった。

 

 ゲストハウス創設の発起人である藤子さんは、今はオーストラリアに住んでいるとのことで、河田アナ・くっすんも、国際的な彼女の暮らしっぷりに、「オーストラリア!」とオウム返しする。ゲストハウスの立ち上げを見届けた後、お付き合いしていた、オーストラリアで働く男性と結婚し、2年前から大自然の中で生活している。オーストラリアで、ゲストハウスのネット予約を、担当している。

 

 せっかくだから、タブレットにて、藤子さんへテレビ電話をかけてもらい、インタビューする。オーストラリアでの生活は、「気候も良いですし、日本とあまり変わらない。」と快適な生活を送ってらっしゃる。オーストラリアに住んでいて、アボリジニ―の方々に対して、『昔の人は偉かった』と思うそう。例えば、ユーカリの葉を薬草として使っていた。

 最後は、藤子さんに4か月の息子さんを披露してもらい、両親へのメッセージを促す。「頑張ってお客さんを相手してくれて、ありがとうございます。慣れない英語も頑張ってくれて、感謝しています。これからもヨロシク。」と真心こもった娘さんのメッセージに、ほっこりする2人であった。

 

 午後1:00、ゲストハウスの一室をお借りして、持参した昼食をいただく。河田アナ・くっすんともに『井出商店カップラーメン(醤油豚骨味)』と『紀ノ川めはり寿司』を食べる。

 スタッフさんたちも2人の隣で昼食をとっていたが、もうすぐ子供が生まれるというスタッフの種田さんに、寄り道して安産地蔵と『ねんねこさん(子孫繁栄にご利益)』をお参りしたいとお願いされる。その要望を聞き入れ、当初の予定は13キロだった道のりに、片道1キロ×2が追加され、都合15キロの道のりとなった。

 

 お世話になった辻さんたちにお礼を言って、ゲストハウスを後にし、

午後2:00、種田さん・河田アナ・くっすんのトリオでゆく。生まれてくる我が子の名前を、種田さんに代わって考える2人。最近は古風な名前の人気が再燃していると、『りょうぞう』を提案する河田アナ。その出典は、桂南光さんの本名からとってきた。さらに、安易に「種田南光は?」と、くっすんと提案する。

 

スタートから5キロ、『ねんねこさん』に到着。子どもの健康と成長を祈願する神社。神社の名前の由来は、「ねんねんころりよ」のフレーズで始まる江戸時代の子守歌と、種田さんが解説する。ころりよの『ろ』の音階だけ高く外れていたので、河田アナがツッコむ。

 『ねんねこさん』から道路を隔てて、目と鼻の先に、安産地蔵が祀られている。地蔵様のお手には、赤子が抱かれている。

 

 種田さんを筆頭に3人は、安産地蔵で安産祈願し、『ねんねこさん』で藤子さんの息子さんの、健やかな成長を祈願する。

 

午後3:00、スタートから6キロ、ようやく雨があがって、ホッと一安心。

 

 後半戦は、本格的な山道を進む。地元のガイド・山本さんに御同行してもらう。

スタートから8.5キロ、矢五郎坂を上る。

 

矢五郎坂

 平家の落ち武者・田鶴(たづ)将軍と配下の軍勢が、山に立てこもり、源氏の軍勢に抵抗した。矢で執拗に攻める源氏に、田鶴将軍の家来である矢五郎が、この坂で立ちはだかった。矢五郎は、超人的な反射神経と動体視力を持ち合わせていたのか、源氏の放つ矢を片っぱしから手でつかんで、防いだ。

 矢五郎に手を焼いた源氏は、二重矢という特殊武器を開発し、ついに矢五郎を倒した。

 

 山本さんに二重矢を作っていただいた。二重矢の矢柄をつかむと、矢じり部分が飛びだし、2段階攻撃できる。そんな二重矢は、山本さんの想像の産物であった・・・。

 

午後4:00、古座街道の深い山道をゆく。かつては、木材の運搬と伐採で人の往来があったが、今は人影もない。

 

スタートから9キロ、河田アナが、山道沿いに度々見える箱は、いったい何なのかと、山本さんに質問する。それはゴーラといって、ミツバチに巣を作らせて蜜をとる箱である。

 1つのゴーラから、一升瓶2~3本の蜜がとれる。そして、ニホンミツバチのミツは、一升瓶1本当り、18,000~20,000円の高値がつくとのこと。お金大好きくっすんは、「新しいビジネス見つけたかなと思ってます。」とミツバチに興味津々

 

和歌山県すさみ町佐本から古座川町に入る。

 

スタートから12キロ、岩に彫られた『役行者の像』の下を通る。役行者は、修験道の開祖で、かつてこの辺りは、修験道の修行場であったとされる。

 

 くっすんが例によって例のごとく、過酷な山道による、付け根のオーバーヒートを起こし、地べたに寝転がる。河田アナ・山本さんも、くっすんに合わせて、座って休憩。

 休憩中、スタッフの種田さんが、個人的な目的で歩く距離が増えたことを、河田アナ・くっすんさんに詫びる。それなら行動で示せとばかり、「僕に癒しをください。」と要求するくっすん。種田さんは、「ねんねんころ~りよ~。」と、倒れたくっすんの付け根をさする。心のこもった?子守歌で、くっすん復活。

 

 一行は、日暮れの早い山道を急いで下る。

午後5:30、辺りはすっかり真っ暗になったが、下界へ舞いもどる。山道を案内してくれた山本さんとお別れし、ラストスパート。

 

スタートから約10時間

午後6:00、スタートから15キロ、ゴールの美女湯温泉に到着。1978年、道路工事中に発見された温泉で、地元住民が足しげく通う。営業日は、火・木・土・日曜日の午後2~8時。

 外観は普通の一軒家で、中に入ると、やっぱり普通の一軒家。建物の休憩スペースで、地元のお母さん方にあいさつする。美女湯温泉の美肌効果か、皆さんお肌がきれい。

 

 湯船に浸かって、雨と過酷な山道で疲れきった体を癒す。美女湯温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛・筋肉痛・冷え性などに効く。くっすん曰く、「飲むヨーグルトとお水の間ぐらいの感じ。」の湯触り。小さい浴室に、小さい湯船が1つ、家のお風呂に入っている感覚で、温泉が楽しめる。

 

■簡易チャート

スタート: 和歌山県すさみ町・歓喜寺 → 中山神社 (3.5km) →旧佐本小学校 → 『Cocoゲストハウス (4km)  昼食:ゲストハウス内で持参品を食す → 『ねんねこさん』&安産地蔵 (5km) → 矢五郎坂 (8.5km) → 『役行者の像』(12km) → ゴール:美女湯温泉 (15km)

MBSさんのちちんぷいぷい木曜日のコーナー、楠雄二朗(くっすん)と河田直也アナが、歩いて歴史ポイントを訪れ、現地の人と触れ合うコーナー『昔の人は偉かった』の第15章『近畿 湯治場めぐり』和歌山編の11日目~12日目のまとめ。

 

【11日目】 2017年12月28日(木)放送
旅の内容:●椿温泉を経由し 日置川温泉へ忘れちゃいけない津波の怖さ■美人の湯をハシゴ★温泉で2017年を振り返る

 

スタートは和歌山県白浜町・観福寺。ゴールは和歌山県白浜町・日置川温泉[リヴァージュ・スパひきがわ]。約16キロの道のり。

 

午前8:00、和歌山県白浜町にある、観福寺の門前からオープニング。ロケ日の天気予報は晴れ。今回は、道中椿温泉で足湯に入り、ゴールの日置川温泉で入浴する予定。

 

午前、8:20気温5度・快晴の空の下、歩く。2017年度オンエアされる最後のむかえらということで、河田アナがくっすんに2017年はどうだったか聞く。くっすんは、特に何も印象に残ってないようで「忘れた。」の一言ですませる。一番思い出に残っていることは、むかえらで食べたお魚ちゃんとのこと。

 

スタートから2キロ、飛鳥神社に到着。創建年代は不明。江戸時代に作られた『津波警告板』は、和歌山県指定の有形民俗文化財に指定されている。

 

 普段は別の場所に保管されている津波警告板を、地元の副区長さんに見せていただく。1707年に発生した宝永地震で、1時間ほど揺れは断続的に発生し、多くの家屋が倒壊した。その後、津波が押し寄せ、多くの人が犠牲になった。当時は、津波から避難するという意識が低かったので、「危ないから、逃げなさいよ。」という警告が、木の板に、くどくどと書かれている。

 しかし、宝永地震から150年ほど経った、安政南海地震のときには、この警告板は忘れられていて、避難せずに命を失った者、数多にのぼった。

 

 現在は、先人の教訓を忘れないよう、毎年秋祭りの際、区長さんが警告板をつかって、防災啓発をおこなっている。

 

午前9:30、トンネルをくぐり、白浜町を南へ歩く。

スタートから4キロ、24時間営業の釣エサ屋さん・『釣太郎(つったろう)』で、くっすんがトイレをかりる。その前に、お店を覗いたくっすんは、店内のたくさんの魚やウニを見て、魚市場のようだと報告する。

 

 お店の前で、生きたアジをお買い上げになったおとうさんに出会う。アジをエサにして、アオリイカを釣るとのことで、「アジを焼いてそのまま食べたほうが美味しいんちゃいます?」と河田アナ。おとうさんは、2~3キロあるアオイイカ目当てに、絶好の釣り場である、白浜町の椿にお出かけする。

 

 お店に入り、いけすにいる、生きたアジやイワシ・ウニを観賞する。店員さんに、生きた大物のエサについて、お話しをうかがう。

 ウニをエサにつかうと、70センチのイシダイも釣れるとのこと。人間も普通に食べられるエサ用の魚ちゃんたちで、良いエサをつかえば、それに応じて良い獲物が釣れる。お魚ちゃんを食べるお魚ちゃんも、グルメだと思う2人であった。

 

スタートから6.5キロ、『道の駅 椿はなの湯』まで2キロ、の道路標識を通過する。

 

 見晴らしの良い白浜町の海岸線を、南へ黙々と歩く。

スタートから8キロ、前回立ち寄ったアドベンチャーワールドの全景が、対岸に見える。

  軽トラが通りかかり、「がんばれよ、へたるなよ。」と去ってゆく。

 

スタートから8.5キロ、椿温泉に到着。現在6軒の温泉宿があり、最盛期の昭和40年ごろには、20軒以上建ち並んだ。

 『道の駅 椿はなの湯』の隣にある、『椿温泉 足湯』にて、足湯で一休み。午前10:00~午後5:00(毎週火曜日休み)までオープンしている、無料の足湯。足に吸いつくようなお湯で、『美肌の湯』として名高い。

 

 足湯に入りながら、観光協会の元会長さんに、お話しをうかがう。江戸時代、紀州藩や田辺藩の武士が、白浜温泉より遠い椿温泉へわざわざ足を運んだとのこと。「泉質では、絶対負けない。」と、自信をもって言いきる。温泉に初めて来られた方々からも、絶賛の声が数多く寄せられる。

 椿温泉は、1700年頃にシラサギが傷を癒す場所に、湛海和尚が湯船を作ったのがはじまりとされる。元来は、『サギの湯』と呼ばれていた。

 

 足湯でお話しの途中、くっすんは壁の『釜飯ランチ』の貼り紙が気になり、情報を聞きだす。足湯の手前にある旅館で食べられると教えてもらい、

 

午前11:40、『しらさぎ 旅館』のお座敷にて昼食。河田アナは『あわび釜飯』を、くっすんは『海鮮釜飯(ホタテ&アナゴ)』を食べる。

 ランチには、温泉をつかっていて、お味噌汁にも入っている。あわび釜飯は、肉厚のあわびが入って、ご飯にあわびのエキスが染みこんでいる。くっすんはみそ汁を飲んで、温泉をつかっている・・・気がするとコメントし、「つかってはんねん・・・。さっき、女将さんが言ってたから。」と河田アナにツッコまれる。

 素晴らしいお昼ご飯に巡り合えた幸運を、噛みしめる。

 

午後1:20、白浜町の市江集落を歩く。

スタートから11.5キロ、竹をつかって、謎の物体がたくさん干してある。2人は魚か蛇か、何なのか考えるが、答えは出ず、地元の方に聞いてみると、『ウツボ』とのこと。

 答えてくれた女性2人組は、お顔もお声もそっくりで、双子の姉妹だった。お名前をうかがうと、『あいす』といい、苗字が相須で、ちなみにアイスは好きではないらしい・・・。

 

 相須姉妹のお父さんが、ウツボを干した張本人で、お話しをうかがう。ウツボをおろし、背開きして、内臓などを洗い落として、ペラペラになった身を、じっくり一週間天日干しする。

 ウツボは、お父さんが延縄漁で獲ってきたとのこと。ウツボの開きは、1キロ600円(約3匹)で販売し、各家庭で佃煮にして食べる。

 

午後1:50、民家の敷地に挟まれた細い参道を通って、

スタートから12キロ、小高い山の上にある、市江地蔵尊に到着。江戸時代に創建された。現在は秘仏となっているお地蔵様について、地元のガイドさんにうかがう。

 

千石船を守ったお地蔵様

 江戸時代、市江の湾で、一隻の千石船が、大時化で遭難した。イカリを下ろして、嵐が静まるのを待った。波が治まったので、イカリを引き上げると、4番目のイカリに光るお地蔵様がくっついてきた。

 その後、船は無事帰還し、感謝の意を込めて、地蔵尊を建立した。

 

 今のところ、お地蔵様が御開帳される予定はなく、ガイドさんも一度も拝観したことはない。ただ、昔見たことがあるという人から聞いたところでは、貝などが付着していたという。

 

午後2:50、陽光に輝く市江の湾を見つつ、お寺を後する。

 ポカポカ陽気に気分よく歩いていると、長い竹を持った、麦わらのおとうさんに「カメダさん(?)」と声をかけられる。カメダというのは2人の聞き違えで、本当はカメラさんと言っていた。河田アナが長い竹を何に使うのか聞くと、えんどうを支えるための横の柱に用いるとのこと。

 河田アナが、ちちんぷいぷいを宣伝すると、4チャンネルか6チャンネルで、「背中へね、こんな編み笠みたいな背負って・・・。」と2人のことを言いだすので、背中の笠を見せる。「あ~これやこれや。」と思い出す。

 

 地元のおとうさんにとって、日置川温泉は足元みたいな場所で、椿温泉と似ているという。良質な温泉で、入り心地は柔らかい。「おたくらのように、人間やわらかい。」と褒められる。

 

スタートから約8時間、

午後4:10、スタートから16キロ、ゴールの日置川温泉[リヴァージュ・スパひきがわ]に到着。『リヴァージュ・スパひきがわ』は、太平洋を一望できる立地にあり、全てのお部屋から、海を眺められる。日帰り入浴も人気。

 

 早速、長旅の疲れを、露天風呂で癒す。『美人の湯』で有名なだけあって、お肌が若返るような、やわらかい湯触り。日置温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、筋肉痛・神経痛・冷え性などに効く。

 温泉のウリは、泉質の良さは言うまでもなく、景色の良さにある。ロケ日は終日ポカポカ陽気の快晴で、温泉から眺めるオーシャンビューの夕景も、文句のつけようがないほど美しい。

 

 スタッフさんの情報によると、温泉から見える海岸の岩が、写真スポットになっていて、ある動物に見えるという。河田アナは亀と答え、不正解。くっすんは熊と答え、テレビ構成も考えず、すぐに当ててしまう。

 答えを聞いても、熊に全然見えないと河田アナ。くっすんが、「たぶん、河田さんの心には、童心の心がもうないだろう・・・。」と分析する。昔から、自然に存在していた、熊の横顔に見える岩は、ベアーズロックの愛称で親しまれている。

 

 むかえら2017年最後ということで、温泉に浸かりながら、和歌山編の総括をする。今まで何度も歩いてきた熊野古道であっても、湯治場というテーマで歩いてみたら、今まで気づかなかったスポットや、隠れた名湯に出会い、良かった。ゴールの龍神温泉まで、どんな温泉に出会うか、期待感があると、まとめる河田アナ。

 「僕も、全く同じこと思っていました。」と、いつもどおり省エネコメントするくっすん。最後の最後は、「では、皆さん。どうぞ良いお年をお迎えください。来年もがんばるので、ぜひ、ご覧ください。」とあいさつする。

 

■簡易チャート

スタート: 和歌山県白浜町・観福寺 → 飛鳥神社 (2km) → 『釣太郎』 (4km) → 『椿温泉 足湯』  (8.5km) →  昼食:『しらさぎ 旅館』 → 市江地蔵尊 (12km) → ゴール:日置川温泉[リヴァージュ・スパひきがわ] (16km)

 

 

 

【12日目】 2018年01月11日(木)放送
旅の内容:●美女湯温泉を目指し すさみ町を東へ▲くっすん新年初すべり?!■海底10メートルのポスト?!★くっすんポエムを書く?!

 

スタートは和歌山県白浜町・日置川温泉[リヴァージュ・スパひきがわ]。ゴールは和歌山県すさみ町・『琴の滝荘』。約16キロの道のり。

 

午前7:30、和歌山県白浜町の日置川温泉『リヴァージュ・スパひきがわ』の前からオープニング。「わんわんわんわんわん。あけましておめでとうございます。」と、くっすんのあいさつ。ロケ日の予想最高気温は7℃と、寒~い一日になりそう。「風が強い分、ゴミがない。」というくっすん、空気中のゴミが風で飛ばされて、景色がクリアに見えるらしい。

 次に目指す温泉は、約46キロ先にある美女湯(みめゆ)温泉。

 

 早朝の海辺を歩く2人。河田アナがくっすんに2018年の抱負を聞くと、「週休4日を、週休3日にする。」と、ゆるっとした目標を掲げる。対する河田アナの抱負は、7年ほど続く『むかえら』を、さらにステップアップさせること。

 

スタートから0.2キロ、おしゃれな『道の駅 志原海岸 海来館』を発見する。和歌山の特産物・土産を取り揃えている。

 

午前7:40、海来館の隣にある作業場で、朝早くから作業されている方々にお話しをうかがうと、あんチョビならぬ、あゆチョビを製造中とのこと。

 

 作業場に入って、あゆチョビについて教えてもらう。日置川の天然アユを材料につかい、まず1か月間塩漬けして、さらに1か月間オリーブオイルに漬け込んで熟成させる。ここで「浜崎あゆみさんに食べていただきたいですね。」とギャグを不発させたくっすんに、「2018年、一発目すべりました。幸先よく、すべりました。」とツッコむ河田アナ。

 

 特別にあゆちょびを試食させてもらう。塩味のパンチが効いているが、酒のアテにもってこいの味。他にも、パスタやサラダのアクセントとして最適。

 あゆチョビは、平成23年に日置川町商工会が考案した。平成27年にJALの国内線ファーストクラスの機内食に採用された。

 

午前8:15、南東へ歩き、海岸を抜ける。

スタートから2キロ、日出神社に到着。室町時代以前に創建されたと伝わり、毎年10月に、船乗りの海上安全を願うお祭り・『御船祭』が行われる。御船祭は、江戸時代から150年以上続く伝統行事。

 

 総代を務める巽さんにお話しをうかがう。御船祭では、重量が約1トンある船型の神輿を、三十人の男衆で船底から持ち上げて担ぎ、神社から1キロ離れた海まで運ぶ。そのまま海に入って、神輿に海水をかけて清める。神輿は水深5メートル以上の場所まで運ばれ、プカプカ浮いて、担ぎ手はそれにつかまっている。テンションの上がった担ぎ手は、楽しくて陸になかなかもどってこないとのこと。

 

午前9:10、アユが釣れる日置川を越えて、白浜町を南東に進む。

 

スタートから6キロ、朝来トンネルを抜け、

午前10:10、和歌山県白浜町から、すさみ町に入る。

 

 白浜町の大きさをしみじみ感じつつ、河田アナは、2018年にやってみたいことを、くっすんにうかがう。すると、作詞をやってみたいとのことで、ラブソングなどいい曲を作る自信があると豪語する。以前作詞したときには、『生きる価値がない僕なんて』みたいな、ネガティブなテーマだった。

 くっすんは作詞したい最たる理由を、印税と白状する。「やっぱり、金か。」と河田アナの一言。

 

 すさみ町の観光スポットとなっている『海中ポスト』。その海中ポストを管理しているダイビングショップ・『クラブノアすさみ』を訪ねる。

 店員さんに、海中ポストについてうかがう。ポストはお店のそばの堤防から、100メートル離れたところの、水深10メートルにある。平成11年に行われた『南紀熊野体験博』で、すさみ町の町おこしのために、海中ポストが考案された。

 

 ダイバーが海中ポストにハガキを投函している映像を、タブレットで見せてもらう。ポストは、季節のイベントにあわせて装飾され、お正月には鳥居が設置される。2002年に、世界一深いところにあるポストとして、ギネスブックに認定された。

 これまでに投函されたハガキは、35,000通を超す。ハガキは、耐水加工されたお店の専用ハガキを使う。

 

 投函する人は、すさみに来た記念に、自分宛てに送るパターンが多い。奇をてらったファンレターorラブレターに使ったり、最近は結婚式に流すサプライズビデオの撮影にも使われたりする。

 ハガキを書いたら、海中ポストへの投函を代行してくれるとのことで、くっすんはヨメに宛てて、ポエムをしたためる。作詞にチャレンジするという機会が早くもめぐってきたくっすん、10分をかけて書き上げる。そして、朗読する。

『アンダー ザ シー

   君に溺れる

 ビッグ ウェーブ

   君に 乗りたい

  ウォウ ウォウ ウォウ

  ブルー オーシャン

  君の瞳は オーシャンカラー

  ウォウ ウォウ ウォウ』 

 

河田アナには理解不能だったが、くっすん曰く、ポエムは考えるものではなく、感じるもの

 

スタートから9キロ、午前11:50、お昼ご飯を食べるお店を探す。

 『JR周参見駅』の前で、おかあさんから『やまにし食堂』を紹介しもらう。「はよ行かな、満員なるで。」と急かされ、お店に直行したが、忠告通りお店はすでに満員で、ロケを断念する。

 

 『やまにし食堂』から目と鼻の先、『お食事処 しのぶ』を発見する。くっすんが取材交渉すると、暖簾の棒の先を突きだし、女性店長さんが登場する。暖簾と営業中の札の取りつけを、くっすんが手伝う。

 

午後0:10、『お食事処 しのぶ』にて昼食。河田アナ・くっすんともに『日替わり定食』を食べる。ボリューム・品数・お値段にビックリ。タケノコの煮物を食べたくっすんは、笑顔でグッドサインを店長さんに贈る。河田アナが「でも、このメニューで800円で、採算とれるんですか?」と尋ねると、「とれません。」と即答。

 

 店長さんの面白いトークに和やかムード。『夜は何時まで営業しているか聞いて』、と言われて聞くと、適当とのこと。「何歳って聞いて。」と言っておいて、聞かれる前に、自分で47歳と先に言っちゃう(ホントは67歳)。

 

午後1:15、洋服も売っている美容院の前で、おかあさん方に出会う。パーマ中のお客さんも、会いたいからと、わざわざ出てきてくれた。

 

スタートから10キロ、周参見王子神社に到着。室町時代に創建され、船乗りが奉納した絵馬が、数多く残っている。

 境内にある『すさみ町立歴史民俗資料館』を、小倉さんに案内していただく。2階に上がり、展示されている絵馬を拝見する。奉納された52点ある絵馬のうち、31点が船を描いた絵馬である。江戸時代のものは、海の神を祀る住吉大社が、背景に描かれている絵馬もある。

 

 船絵馬の他には、周参見王子神社とすさみ町の女性たちを描いた『夫人神社参詣の図』や、賤ヶ岳七本槍秀吉を描いた絵馬などがあり、参拝客を楽しませた。

 変わり種としては、大阪のあきんどが1864年の奉納された『浪花名所大図』で、当時の大阪の名所が描かれている。大阪城や大阪天満宮や四天王寺、道頓堀芝居小屋など盛りこまれている。江戸時代には、道頓堀に芝居小屋が軒を連ねて、繁盛していた。くっすんは『ざこば』という名所が気になったが、昭和6年まで存在した大阪最大の魚市場のこと。

 

午後2:15、『ざこば』を話題にしつつ、歩く。

 駄菓子屋さんに向かう、自転車に乗った、女の子2人組に出会う。興味のあることを聞くと、You Tubeとのこと。ショートカットの女の子は、HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんのファンで、マフラーの女の子は、Hey! Say! JUMPのファン。

 そんな現代っ子に、ちちんぷいぷいの、ひたすら歩くコーナーで、歩いているおっちゃんたちを知っているか聞くと、案の定知らない。くっすんが自分を指さして、「おっちゃん売れてそう?売れてなさそう?」と聞くと、正直に「売れてなさそう。」と即答。トップYou Tuberやアイドルに比べれば、そりゃそうだと納得する2人だったが、ちちんぷいぷい見てねとお願いしつつ、見送る。

 

スタートから12キロ、お山を登ってゆく。

 

スタートから約8時間

午後3:45、スタートから16キロ、ゴールの『琴の滝荘』に到着。平成8年にオープンした、緑豊かな山々に囲まれた宿。宿泊は、落ち着いた雰囲気の本館と、アウトドア感覚が楽しめるログコテージの、2種類がある。

 

 旅の疲れを癒すため、『琴の滝荘』の大浴場に入浴させてもらう。温泉ではないが、『琴の滝』から流れる水を汲んで、焚いている。

 滝のお湯に浸かりながら、湯治場めぐり・和歌山編の、今後の目標・予定を語る河田アナ。次回から、山道がメインということで、「いままで海の幸が多いけど、これからは山の幸・・・。」と、食べることで頭いっぱいのくっすん。ハードな山道でヘタレなければよいのだが・・・。

 

■簡易チャート

スタート: 和歌山県白浜町・日置川温泉[リヴァージュ・スパひきがわ] → 『道の駅 志原海岸 海来館』 (0.2km) → 日出神社 (4km) → 『クラブノアすさみ』 →  昼食:『お食事処 しのぶ』(9km) → 周参見王子神社[すさみ町立歴史民俗資料館] (10km) → ゴール:『琴の滝荘』 (16km)