MBSさんのちちんぷいぷい木曜日のコーナー、楠雄二朗(くっすん)と河田直也アナが、歩いて歴史ポイントを訪れ、現地の人と触れ合うコーナー『昔の人は偉かった』の第16章『日本 修行場めぐり』17日目~18日目のまとめ。

 

【17日目】 2018年09月06日(木)放送 

 

旅の内容:●徳島・慈眼寺[穴禅定]▲番茶じゃないよ晩茶だよ高齢者にやさしい葉っぱの栽培★チーム一丸で突破する修行

 

スタートは徳島県上勝町・正木ダム湖。目標地点は徳島県上勝町・慈眼寺。約7キロのコース。

 

午前8:00、徳島県上勝町にある正木ダム湖のほとりからオープニング。朝のお天気は晴れで、ロケ日の予想最高気温は36℃。

 

 今回の修行は穴禅定。鍾乳洞を巡ることで精神を鍛練する。そのルーツは明らかにされてないが、江戸時代にこの修行が行われていたという記録が残っている。

 しんどいこと、高いところと苦手なモノが多いくっすん。もちろん暗いところも苦手で、子どものときに押し入れに入れられる度に、おしっこを漏らしていたと自ら語る。

 

 まずは巨大なダムを渡る。正木ダム湖の別名は美愁湖で、公募で決まった。カヤック体験の人気スポットでもある。

 

午前9:00、スタートから2キロ、役場帰りの地元の男性に出会う。徳島でも『ちちんぷいぷい』はバリバリ放送されていて、よく事務所で見ているとのこと。それならばと自分たちに見覚えがないか聞いてみると、きっぱり「ない。」と言われズッコケそうになる。背中の笠を見せると、今度は反応がある。顔は覚えてないが、笠は覚えていた。

 

 上勝町で9月の終わりに開催される、晩茶祭りのパンフレットを見せてもらう。ばん茶の『ばん』の字が、一般的な番でないことに気づく河田アナ。上勝町のお茶といえば晩茶しかなく、とても有名らしく、そう聞けば飲みたくなる。近くにある上勝町の教育委員会に行けば、飲ませてくれるかもしれないというので、男性とお別れした後、早速お邪魔させてもらう。

 

 委員会の方に晩茶についてお話しをうかがう。小さい頃から、友達の家もおばあちゃん家も晩茶を栽培していて、お茶漬けは晩茶に限るらしい。

 いつからか定かではないが、上勝町では古くからお茶栽培が盛んだった。晩茶は茶葉を発酵させて作り、日本茶よりも紅茶や中国茶に近い製法である。一般的な日本茶では新芽を摘むが、発酵した茶葉を摘むので、時期が遅い『晩』の字をとり、晩茶と呼ばれるようになった。

 

 くっすんが単刀直入に、晩茶を飲ませてくれないか聞いてみると、すぐに上司さんのオッケーがもらえたので、テーブルに座って、水出しの冷たいのと温かいのをいただく。

 

午前10:00、上り坂が始まり、標高600メートルの山頂付近にある修行場までずっと続く。

 

 坂の途中で、スダチっぽい緑色の柑橘のなる畑を発見する。手入れをしているおとうさんに聞いてみると、ユコウという柑橘でポン酢の原料になるとのこと。柚子やスダチと比べて、若干甘みがある。おとうさんのジイさん・バアさんの代からユコウは存在していた。

 

 柚子より甘いと聞いて、たった今もいだばかりの、まだ栽培途中のユコウを試食させてもらう。チャレンジャーのくっすん、スダチのように(かじって口の中で)果汁を絞ってみる。すると、「やっばぁ。やっばいこれ。」とお笑い芸人が罰ゲームで苦いお茶を飲まされたような表情を浮かべる。皮の渋みと酸っぱさで、本来そのままでは食べられたものではく、おとうさんは不敵に笑っている。

 

 ユコウの収穫時期は実が黄色くなる10月中旬~下旬。栽培はほぼ徳島県に限られ、その大半を上勝町が占める。

 おかあさんからお口直しにと、絶妙なタイミングでペットボトルに入った『ゆこうどりんく』の差し入れ。さっぱりした味で飲みやすく、「初めからこれ出してほしかったですね。」とくっすん。

 

午前11:00、『葉っぱ』農家の山西さんご夫妻を取材する。葉っぱは『つまもの』のことで、料理を飾りつける花や葉っぱ。自然に生えているものを採ってくるのではなく、全部畑で栽培している。

 

 『つまもの』の栽培は、稲作や果樹栽培に比べて力仕事が少ない、高齢者向けのビジネスモデルとして、上勝町のJAが32年前から始めた。上勝町では157軒の農家が、つまものビジネスに参加している。

 

 奥さんに、手塩にかけて育てた葉っぱをみせてもらう。葉っぱの栽培は楽しくてルンルンとのこと。

 とってきた葉っぱは適当なサイズに切り、プラスチックの容器に入れて、霧吹きで水をかけてパッケージする。

 

 葉っぱの注文はインターネットで受け付けているので、パソコンやタブレットから購入できる。上勝町の農家のおばあちゃんは、みんなインターネットを使いこなしているそう。

 

午後0:00、スタートから4キロ、灌頂ヶ滝に到着。滝のすぐそばで、河田アナが名前の由来を解説する。灌頂(かんじょう)とは弘法大師が四国で広めた、密教の儀式の1つ。頭頂部に清めの水をかけてもらい、仏と縁を結び戒律を授かって、密教の継承者となる。

 灌頂で頭頂部に注がれる水のように見えることから、『灌頂ヶ滝』と名付けられた。落差は60メートルあり、途中で流れる水が風にあおられ、ミストシャワーのよう。今でも、この滝で修行を行う行者さんがいる。

 

 すっかりマイナスイオンに包まれた2人は、滝の近くのベンチに座り、町のお弁当屋さんで頼んでいたお弁当をいただく。蓋を開けてびっくり、想像以上の豪華さ。河田アナ・くっすんともに地元の食材を盛りこんだ『仕出し弁当』を食べる。

 

 献立は阿波尾鶏の照り焼き・ハモと大葉のフライ・チラシ寿司・フルーツ盛り合わせなど。チラシ寿司はユコウの果汁を加えた酢飯で、一味違う。さらに上勝町のチライ寿司の特徴として、炒めたナスが入っている。フルーツ盛り合わせには、上勝町産のつまものが添えてある。

 

午後1:00、修行場まで残り3キロ。山頂にすすむにつれ、さらに険しくなる坂。

 

午後2:00、スタートから7キロ、修行場の慈眼寺に到着。創建は不詳で、四国別格二十霊場3番札所。ご本尊の十一面観音像は、弘法大師の作とされる。

 

 お参りしてから、穴禅定先達の金児さんに修行についてうかがう。暗くて狭い鍾乳洞を進むことで、精神統一や心を鍛練をおこなう。

 穴の中はとても狭いため、境内にある『道幅体験場』で体がひっかからないかを判定する。体験場の、2枚の石の板の間を通り抜けられないと、修行を受けることができない。

 

いよいよ穴禅定の修行開始。ごつごつした岩場にある階段を上り、かつて弘法大師が修行したとされる、自然の鍾乳洞の入口に着く。入口から向こうは真っ暗で、奥行きがあるように見えない。

 だがしかし、入口から弘法大師の像が安置されている一番奥まで、約50メートルの道のりがあり、これを往復しなければならない。道は極端に狭まっている場所がいくつかあり、様々な姿勢を取りながらでないと進めない。

 

 ロウソクをもった先達さんが、先に鍾乳洞の中に入る。くっすんは、手にもった1本のロウソクに入口で火をつけ、自分の灯りだけを頼りに進む。

 

 ちょっと進んだところで、早くもくっすんのろうそくが消え、先達さんに火を移してもらう。「勝手に消えるんです。」と、自分に落ち度はないことを示す。

 進む鍾乳洞は天然自然の岩の狭まりで、どういう風に体を通していいか分からない。狭い場所を通るときは、とるべき体の体勢を、先達さんに細かく指示してもらう。ロウソクを持った手を高くあげると、ロウが垂れて体にかかって熱い。

 一番狭いところでは、幅わずか26センチ、人ひとりまっすぐ通ることもできない。

 

 くっすんに続いて河田アナも鍾乳洞の中へ、入口から想像していた以上の狭さを感じる。

 再び、くっすんのろうそくが消え、『暗~い。』と連呼して取り乱す。先達さんに「(ロウソクを)左に持ってね、左。」とアドバイスをうけ、火を移してもらう。さらに、ロウソクの火で髪の毛が燃えたとくっすん。懐中電灯ではなく昔ながらのロウソクでは、光量は少なく火は消えやすくロウは垂れ、難易度が高い。

 

 くっすんもロウソクに苦しめられ、「もう無理や、これ。」と弱音を吐く。先達さんに「手をついて・・・足を後ろに伸ばして・・・そしてグル~っと頭から鋭角に回ってください。」と事細かく指示を受けるが、『鋭角』の意味が分からない。

 足からではなく、頭から通りぬける場所もある。狭く暗いなかを無理な体勢で進むことで、肉体と精神を鍛える。「えらいこっちゃ。」と地面をはいつくばって進む河田アナ。

 

修行開始から20分、くっすんはなんとか立ち上がれる場所に到達。河田アナは前にいるカメラマンさんに進み方を教えてもらいつつ、体を岩肌にこすって狭いところをくぐり抜ける。昔偉スタッフ一丸となって、お互いをフォローしながら進み、広い場所で全員集合。

 

 広場の天井付近の高い場所では、岩が鋭く突き出ていて、弘法大師が邪悪な竜を封じた痕跡とされる『竜の』・『竜の』が残っている。そんな伝承から、この鍾乳洞は聖地として、穴禅定の修行場となった。

 

修行開始から40分、広場からさらに奥へ進み、まだまだ狭い難所がある。今回は一本道の超閉鎖空間なので、スタッフさんも強制的に参加しなければならない修行。機材などを装備している分、むしろ過酷

 

 ようやく、鍾乳洞で一番ひらけた奥に到達。弘法大師の像が見守るなか、先達さんといっしょにお経を唱えお勤めをおこなう。

 そして、狭~い横穴で最後の難所『胎内くぐり』をくぐって、生まれ変わる。河田アナが先にくぐり、次のくっすんに抜け方を指示する。

 

修行開始から1時間30分、無事入口に帰還。久しぶりに日の光を浴び、達成感と安堵に包まれる。

 

修行を終えての感想ーーー。くっすんは手足を縛られて、小さな箱に入れられたぐらい、身動きのとれない感覚がずっと続いた。

 河田アナは普段と違う感覚の場所に身を置いて、そこを乗り越えるのは自分しかなく、自分との戦いという修行の基本を感じた。

 

 また、くっすんは先達さんの指示を信じて従えば、ちゃんとゴールへたどり着けるので、人を信じなきゃいけないと思った。

 穴禅定は修行者1人だけの力で行う修行ではなく、先達さんをはじめ、参加者全員が協力して突破することが大事。河田アナは、昔偉チームでいろいろなところのロケをしてきたが、今日ほどチームワークを発揮した回はないとまとめる。

 

最後に17か所目の御朱印、慈眼寺の御朱印をいただき、17日目の旅を無事終えた。

 

■簡易チャート

スタート:徳島県上勝町・正木ダム湖 → ユコウ畑 → 『葉っぱ』農家 → 灌頂ヶ滝 (4km) → 昼食:滝のほとりのベンチ → 目標地点:慈眼寺 (7km) 

 

 

 

【18日目】 2018年09月13日(木)放送 

 

旅の内容:●神奈川県南足柄市『滝行』リーダー不在で不安なスタート■足柄に伝わる金太郎伝説★本日も滝行日和?!

 

スタートは神奈川県南足柄市・伊豆箱根鉄道『大雄山駅』。目標地点は神奈川県南足柄市・『夕日の滝』。約10キロのコース。

 

午前10:30、神奈川県南足柄市にある伊豆箱根鉄道『大雄山駅』前からオープニング。なぜかくっすん一人だけの登場。なんと、ロケ前日の台風(21号)の影響でJRの在来線の電車が止まり、河田アナは大阪からこちらに向かっている最中。河田アナの到着を待ってからのスタートでは、タイムリミットまでゴールに着けない恐れがある。そこで、自らを『ヒロ寺平さんの申し子』と言っているくっすんが、リーダー到着まで孤軍奮闘することに・・・。

 

 今回の修行は2回目となる滝行。前回のマックラ滝は落差20メートルで、今回の『夕日の滝』は落差23メートルと少々グレードアップしている。

 

 『大雄山駅』駅舎の入口横にあったのは、熊にまたがりマサカリ担いだ、金太郎の銅像(前掛けは、なぜか布製を合わせ2枚重ね)。くっすんは、昨日家族で金太郎の話しをしたばかり。

 足柄山は金太郎のふる里で、『夕日の滝』は金太郎の産湯に使われたといわれる。

 

 大阪に甚大な被害をもたらした台風21号だったが、関西だけでなく関東にも影響があったと聞いたくっすん。滝行を行う『夕日の滝』の水量が、めちゃめちゃ増えているかもしれないと危惧する。

 

 滝行のことを考えると、なかなか足の進まないくっすん。

スタートから1キロ、スタッフに休憩するか聞くが、まだ早いと却下される。一人で歩いていると、話す相手がいなくてさみしいと嘆く。

 

河田アナの到着を待ちわびながら、ゆっくりゆっくりと歩くこと30分、

午前11:25、スタートから2.5キロ、非常に珍しい涅槃図を所蔵している、弘済寺(こうさいじ)に到着。室町時代初期に建立されたお寺で、通常は非公開の涅槃図を特別に拝観させてもらう。

 

 ご住職に案内されて本堂の中へ入ると、内陣の脇に涅槃図がかけてある。涅槃図とは、釈迦がインドのクシナガラで亡くなるときの様子を描いた図のこと。この涅槃図の隅っこに動物たちが描かれていて、その中に一匹の黒猫がいる。

 日本全国に数多くの涅槃図があるが、一般的には釈迦の使いであるネズミが描かれ、ネコが描かれたモノはまず見当たらない。

 

 住職がいろいろなところから聞いた話しによると、なんでネコを入れないんだというネコファンが少なからずいて、涅槃図を描いた絵師もネコ好きだったという。

 それを聞いたくっすん、「トム&ジェリーも最後は仲直りしますからね。」とコメント。

 

 弘済寺の涅槃図は毎年2月15日だけ一般公開され、ご住職から絵解きをきくことができる。

 くっすんは意外にそつなくご住職とお話しして、無事歴史ポイントの取材を終えた。

 

 スタートから3キロ、午後0:15、スタッフさんからお昼過ぎだと知らされ、驚くくっすん。巻いてほしいというスタッフさんに、「やだ、ゆっくりいきたい。」と拒否。制御装置の河田アナを失ったくっすんは、わざとゆっくり歩く。

 

午後0:35、スタートから4.5キロ、前方の遠くで、くっすんを呼ぶ声がする。遅れていた河田アナが到着し合流する。くっすんはあまりのうれしさに猛ダッシュして抱きつく。河田アナは交通の乱れで遅れた経緯を説明し、謝る。

 くっすんはここまでの撮影はめちゃめちゃ順調で、スタッフさんから「さすがですね or プロですね。」という称賛の声があがったなどと、河田アナに報告する。

 

 合流して早々、歩きながら足柄山の金太郎について解説する河田アナ。

 金太郎が生まれたと伝わる足柄山は、神奈川県と静岡県の境にある山々の総称。平安時代、金太郎は足柄山に母と2人で暮らしていた。山の動物たち相手に相撲をとり、自慢の怪力で負け知らずだった。

 そんな姿が源頼光の目に止まり、家来として取り立てられた。金太郎は名を坂田金時と改めて、京都へ向かった。そこで大江山に住む酒呑童子退治などで活躍、天下に名を馳せた。

 

午後1:15、遅れを取り戻すため、とりあえずはお昼ご飯を抜いて、急ピッチで歩く。

 

スタートから9キロ、地蔵堂に到着。室町時代には創建されていたとされ、中に金太郎の母・八重桐の像が安置されている。八重桐は豪族の酒田氏と結婚したが、酒田の一族で争いが勃発したため、足柄山に避難して金太郎を産んだ。そして、女手一つで育てた。

 

 普段は閉まっている地蔵堂の中へ特別に入れてもらい、八重桐の像の前で南足柄市役所の方から詳しくうかがう。

 八重桐は金太郎を産んだ後にヤマンバになってしまい、街道を通る人たちをトッ捕まえては食べてしまったとのこと。また、金太郎が彼女との間に産まれたという説が伝わっている。

 

 地蔵堂を出ると、くっすんが目の鼻の先に『手打ちうどん』のノボリを発見する。

午後2:50、『万葉うどん』にて遅ーい昼食。河田アナは『つけカレーうどん』+『おでん(こんにゃく・大根)』を、くっすんは『カレーうどん』+『おでん(たまご・大根)』を食べる。

 

午後3:40、山の中を歩き西へ。金太郎が遊んだといわれる大きな岩、『金太郎の遊び石』を見物する。丸いのが『たいこ石』、三角のが『かぶと石』で、それぞれ太鼓と兜に似ていることから名付けられた。

 

スタートから5時間30分、

スタートから10キロ、午後4:10、轟音とどろく『夕日の滝』に到着。山の中腹・標高500メートルにあり、落差は23メートル。夕日に映える美しさから名付けられた。この滝の水を金太郎の産湯に使ったという伝説から、『金太郎産湯の滝』とも呼ばれる。

 

 夕日の滝で一般の人に滝行体験を指導しているのが、『足柄修験の会』。今回、代表の市川さんに指導してもらう。本日の滝は、普段の3~5倍の水量とのこと。しかし、午前中に滝行をした方々は、滝に打たれて気持ちよかったそう。

 夕日の滝では1000年以上昔から、修験者が滝行を行っていたと伝わる。滝行によって神仏からパワーを授かり、罪や穢れを洗い流してさっぱりする。

 

 いよいよ滝行開始。行者服に着替えてから、お堂の不動明王の前で般若心経を唱え、滝行の達成を祈願する。塩を体にかけて魔を祓い、酒を口につけてから体にかけることで身を清める。

 そして、船のオールを漕ぐ動きをする鳥船を行う。神様が船に乗って救済にきて、心身を清めるという意味があり、同時に体を温める準備運動を兼ねる。

 仕上げに、密教の呪法である九字を切って魔を祓えば、滝に入る準備は万全。

 

 水に入ると水温19℃で、とても冷たく感じる。滝行は通常3分×3回行うが、この日は水量が多いので、状況を見てできるだけがんばってみることに。

 

 1回目は比較的水量の少ない岩の上で、座禅を組みながら3分間の滝行。

 まずは河田アナから。乱れることなく、無事に耐えきる。

 次にくっすんの番。くっすんは岩の上に座るのが恐いのか、岩の手前でしゃがみこんで滝行をうける。圧倒的な水量と冷たさに体が震えて、10秒で帰ってくる。市川さんに岩の近くに戻されたので、「エイッ。」と何度も叫びながら、根性で冷たさに耐えるくっすん。結局3分持たなかったが、自分の限界まで滝行を続けた。

 

 2回目は轟音轟く滝つぼの中での滝行。

 まずは河田アナから。とてつもない水量の水が全身に降りそそぎ、体をもってかれて水中へ倒れ込む。はたで見ていたくっすんも、「河田さん。」と本気で心配する。しかし、心折れることなく、再び水量がいちばん多い場所に自らの身を置き、無我夢中で耐える。なんとかがんばったが、30秒で限界。

 次に河田の雄姿を目の前で見ていたくっすんの番。河田アナに勇気と力をもらったのか「エイッ。」と何度も叫びながら、落ちてくる水量の少ない場所であったが、河田アナと同じ30秒を耐える。

 

 あまりの水量のため、今回の滝行はこれにて終了。

 

 滝行を終えての感想ーーー水量3倍以上の滝で、滝の下に入っている間は厳しいと河田アナ。滝行中の必死な顔が、それを物語っている。

 くっすんは、いつもつらい修行を前にして逃げ出したくなって、それでも頑張っていたけど、今回は頑張れなかったと、自分の不甲斐なさを悔しがる。そばで付き添った市川さんは、くっすんのがんばりが分かって健闘を称える。

 

 河田アナの総括。滝つぼに向かっていくときは恐怖感があり、滝に打たれている間も無我夢中で何も考えられない。だけど、そんな厳しいところに身を置くからこそ、意味がある。

 

 河田アナは最初に滝つぼに沈んだとき、思っていたよりだいぶ水の勢いがきつかったので、体をもってかれた。そんな溺れているような姿を見て、「ほんまに死んだと・・・。」と縁起でもないことを言うくっすん。

 

 最後は夕日の滝に向かって、3人で感謝の礼をして、18日目の旅を無事終えた(今回は御朱印なし)。

 

簡易チャート

スタート:神奈川県南足柄市・伊豆箱根鉄道『大雄山駅』 → 弘済寺 (2.5km) → 地蔵堂 (9km) → 昼食:『万葉うどん』→ 『金太郎の遊び石』 → 目標地点:『夕日の滝』 (10km)