人間にとって過ぎ去った時代に落としてきたものには苦痛が伴う。
それは事象でもなく日付でもない。ただ事物に固執するだけ。
果たして人間が国家のために命を落とすことに人間らしさを感じるだろうか。
命を落とした人間には悲しみしか抱かず、どれほど権力が敵意を示そうと人間らしさは生まれない。
戦争とは狂気でしかない。
どれほど理由を美しく並べようと、人間は愛することにのみ人間らしさが生まれる。
命の価値はその延長線上にある。
国家や組織から賛美を浴びようと、命を落とした者達は帰らない。
虚しさだけが心に訪れる。
狂気の顔を鏡にうつし見てみるがいい。
狼が牙をむく顔様に誰もが恐怖を覚えるだろう。
踏み出してはならない一線を引くのは人間の意志でしかない。
人間は鈍感で流されやすく美しい法則に未来さえ描きなねない。
希望と呼べない未来だけが浮かび上がる。
命を落とした過去の時代を愚かとは呼ばないが、決して狂気を引き起こさないと誓った人間達が姿を消し始めると同じ過ちを繰り返す。
そしてまた命を落とす者達が生まれる。
現代の虚構と現実は深く結びついていることを、人間は知りながら嘘でも感情と衝動に任せ権力が謳(うた)う美しい言葉に乗り一線を越えていく。
一線を越えた時既に後戻りできない死の連鎖に陥る。
民族や人種、宗教や思想、言語といった文化の違いだけを浮き彫りにし、それを憎しみに変えるのは政治的利害が先行するからであり、政治という形態が悪の理論を内包しているという不条理は押し並べて差別を生み、人間を悪の幇助(ほうじょ)に突き進ませる。
不条理は正邪や美醜を生み、その相互的関係から弱者は抑圧を受け続ける。
差別につきまとう幻想をどう断ち切るのか。
そこから人間の領域に属す本来のあるべき未来姿が浮かび上がる。
道徳とは未開社会に於いて、経済上の優位にたつ者達が権力を持ち出し"規律"としての「おしつけ」たものであり、人間にとって必要なのは"規律"ではなく"自立"だということを生きる知恵として学んで来たはず。
あえて文明社会において不道徳を指し示す言葉を探すなら、それは"他者を不幸にする"という一文に尽きるはず。
狂気は自立できないもの達を規律で縛り付け、恐怖の連鎖を生み出す。
この世界に近代化は無く、ただ環境の変化だけが見て取れる。
時代の経過の中で人間は何一つ変わらず、本能を底辺に感情という抑制不可能な原理により狂気の衝動を差別として持ち出し悪を逸らす。
季節は何一つ変わらず、人間もまた変わらず不条理を鈍感にやり過ごす。
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zeroよりunder zero
ひと蕾(つぼみ)の
命を咲かせ
愛でる人の
愛さこそ本望なり
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マーク