在るはずのない
名無しの
居場所を
辿る
空は揺れ
松葉は
針のように
降り注ぎ
杜を埋める
格子の様に
立ち並ぶ
木々は
大風(おおかぜ)に
幹を打ち鳴らし
揺れる空は
気まぐれな
光りを
木々の隙間から
足もとへと
延べる
決して
望む
身体を
照らさぬ
陽の光に
人の身勝手を
知る
しかし
ただ一つの
願いを
森は叶え
青の姿を
留めさせた
尚
風は
鳴り止まず
森を
抉(えぐ)り
吹き抜け
散りゆく
もの達を
追いやり
命を
切り落とす
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森はただ
揺れる空の下で
太陽と大風を
受け止めるしか
できない
その時
思考は
言葉を過去にし
土中から
思想を
引き上げていく
自らの
感情を凌駕する
場所とは
陽と風と
そして降り始めた
付け足しの
雨降るところ
泣くも笑うも
快楽であり
今ここに
心
深み深みし
眼開けども
何一つ
抗(あらが)わず
穏やかだと
感じる










