「True brother-in-law。。。」 | 我ここに在りてここに無し
人は皆
不完全な屍
いつになったら
完全な屍に
なる
初老を迎えた男は
丸い老婆の脊に
右手を伸ばし
傍らに
寄り添い立つ
切り取られた
幼い頃の
記憶から
人間の門を
叩く
許すべきものと
許さざるもの
内外の区別なく
混沌と
名を連ね
目に見える
世界は
全て
自意識に
頼る
壊すことも
繕うことも
叶わぬ
衣を
自ら
切り取る術を
人はいつ
覚えた
切り取られ
捨てられた
記憶は
いつしか
野に重なり
山となる
ただ
他人の
言葉のみ
川となり
夕暮れへ
流れる

