誰しも
人生の
逸脱など
望まない
しかし
ありふれた
日々の会話は
何の
前触れも無く
途切れはじめる
理由など
無いのだろう
いや
理由が
あったとしても
気付かないのか
知らぬふりを
しているのか
きっと
自分を
騙しているのだろう
いや
そんなことは
もういいのだろう
平然と
呼吸する
横顔を
通りすがり
互いの
存在を
消していく
空間に
もう
人間の
言葉は
いらない
やがて
舳先を
沖に向け
波打ち際から
砂を
櫂で押し
漕ぎ始めた時
誰もいない
砂浜に
目を向け
振り返るように
愛を
眺める
何故と
問いかける
名無しの心は
笑美を浮かべ
顔を
沖に戻す
月が海を
滑るまで
舟を漕ぎ続けるしか
雨は
止まないものかも
しれない
夢
現
息遣いが
蘇る
雨に
残された
人間の
一つ言葉だけが
流れる
愛している
と。。。

