理由を
聞くより
心は
先回りを
する
愛に
理由など
無いことを
知っているのに
聞きたくなる
人は
後付けのように
名無しの
言葉を
並べていく
まるで
他人が
肩を
並べるように
話したい
言葉は
たくさん
あるだろう
しかし
自分が
本当に
聞いて
欲しい言葉は
聴けない
虚構と真実の
倒錯
夢と現実の
表裏
人間は
その空間を
漂い
理由を
探し
何故
と
問い続ける
理由など
無いのに
やがて
自我は
心の
窓口に
立ち止まり
幼い頃
芽生え始めた
自我を
思い出していく
しかし
そこに
記憶は無く
ただ
思い出だけが
自我と共に
映し出される
理由とは
きっと
時間より
そして
心より
掴めない
ものなのかもしれない
僕自身が
ここに立つ
理由を
誰が
知っているだろうか
僕自身でさえ
理由を
掴めない
しかし
その理由を
君だけが
知っている
そう
君だけが
僕の
自我を
知っているから
愛とは
自我を知る
唯一の
手段なのだろう
ここに
立つ理由を
風に
見る

