人生の
転機を
確実に
握ったような
目をさせ
奇妙な
笑美を浮かべる
時代
人間の
思考は
偏り
不思議なほど
常識的な判断を
薄らげていく
吹き付ける
雨の中
駅の窓口で
一人の男が
呟いた
「俺の知ったことか」
缶ビールの
空き缶を
まるで
彼の人生を
ごみかごの中に
投げ捨てるかのように
叩き込み
転がりながら
階段を
下っていく
飲んだくれ
店の前で
へたり込む
女性が
呟いた
「明日なんか知らないわよ」
支えなく
ゆらゆらと
蜉蝣のように
立ち上がり
塀に寄りかかり
しゃがみ込み
眠る
言葉を
掛ける者はなく
ギラギラとした
夜光は
二人の影を
消し
一瞬にして
闇を創る
くったくのない
笑顔を
置き忘れた場所さえ忘れ
眠りに
就くのだろう
ツラカロウ
ツラカロウ
その姿
人間として
誇るに
何の不足が
あるだろう
勝ち誇る
奇妙な
笑美より
人間らしく
愛おしいと
ボクハ
オモウ

