かけがいのない
かけがいのない
かけがいのない
愛
抱き締める
世界は
写生より
遥か明瞭に
愛を
映し出す
詩情は
たがために
あらん
"ここ"とは
君一つ
愛情は
君がために
あらん
写しだす世界は
"ここ"
という
我が心の意志に
熱を与える
「いにしえの日は」
三好達治
いにしえへの日はなつかしや
すがの根のながき春日を
野にいでてげんげつませし
ははそはの母もその子も
そこばくの夢をゆめみし
ひと世の暮るるにはやく
もろともにけふの日はかく
つつましく膝をならべて
あともなき夢のうつつを
うつうつとかたるにあかね
春の日をひと日旅ゆき
ゆくりなき汽車のまどべゆ
そここにもゆるげんげ田
くれないのいろをおはれと
眼にむかへことにはいへど
もろともにいざりおりたちて
その花をつままくときは
とことはにすぎさりにけり
ははそはのははもそのこも
はるののにあそぶあそび
ふたたびはせず
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「ひとつ」
花のように花一つ
一つひなたに
傘さして
一つ雨だけ
受け取るを
見る
マーク



