君は
たが為に
生まれた
愛するものの為に
生まれたのか
いや
人は
たが為に
生まれたのではない
人になるために
生まれたのだ
人は
人として
生まれるのではなく
人になるために
生まれたのだ
人は
それを
忘れていく
自然から
離れ
心を
頑く閉ざし
怒りを
大地と空に
振りまき
言葉にならぬ
言葉さえ
瞳から
失っていく
思考は
矢のように
空と大地を
駆け抜け
確かに
的を射る
しかし
自らの
心まで
射ることに
気付かぬまま
日々を
流す
思考には
誤りがある
しかし
自らの体験に
誤りなど
無いことを
忘れてはならない
人が
抱く怒りは
絆を失い
偽りは
自分自身を
消していく
だから
いま人は
大地に深く根を
下ろし
風に耐える
空と大地の隙間に
漂い続ける
人間よ
自らの力の及ばぬ
ものの
声に心を傾けよ
その時
瞳が話す言葉は
蘇り
賢者が記す書物より
尊いほどの
意志を
人に伝え
知識という
遺産より
知恵という
未来が
与えられるだろう


