「フォリナー25R」 | 我ここに在りてここに無し

我ここに在りてここに無し

青きBOUGAの果て

ひとりごとのように

詩と小説を書き綴ります。

何か心に響くものがあれば

それだけで。






-恋の寿命-




 錬太郎はいつものようにソファーで本を読み始めていた。



 今夜はなぜか本を読んでいても別のことを考えている。



 あまり現実的な話は好まない錬太郎だが、僕らは一人の人を愛し続けることって。。。できるのかな?と。。。


 誰でも一度は考えるかな?




 もしも、例えば。。。いや万が一。。。恋愛寿命なるものがあったとしたら。


 そう思いあれこれ調べ始めていた。


 まったく、困った思考回路である。よせばいいものを。。。



すると、以前コンビニで暇つぶしに読もうと思った“人体の限界。。。びっくり博学知識”なる本が机に乗っているのが目に入った。


 手に取りまさかと思いながら読んでいくと、そこにはこんなことが書いてあった。



“アメリカの人類学者のH.E.フィッシャーという女性があらゆるデータを調べあげたらしいことが書いてあり、1947年から89年までに離婚した約62か国の夫婦の結婚年数について、国連の人口統計年間を基に調べ、このデータと霊長類の生態研究をからませて出した彼女の結論は。。。


 男と女が恋に落ちるのは、脳内に分泌されるPEAという天然のアンフェタミンの作用によるものだが、脳がそれに対する抵抗力を二、三年でつけ、そこで愛しいという気持ちが消え去ってしまう”のだと。。。


 なんとも切ない人類の愛。



 こんなふうに結論づけられるのは少し悲しい気がする。



 あぁぁ止めよう。


 あくまで一つの説に過ぎない。自分で読み始めておいて 勝手に結論を放り投げる錬太郎。



 広げすぎるから駄目なのか。


 何がそこまで考えさせ、なぜ思考を止めたのか?言うまでもないが♪


 タマさんが昔こんなことを言っていたのを思い出した。




"男は話しを広げ夢ばかり見て、人を頭と目で愛してる。女は現実の中で生きて人を心と身体で愛するもの。私(女)は“前後左右”で錬太郎(男)は“東西南北”ってとこかな?。。。"


 と。。。



 ん。。。今になって、少し理解できるようになったのか?



 錬太郎は、確かに恋をしているようだ。



 くたびれた中年としては、これから背筋を伸ばし、体形も少し気にするくらいにならねば!


 と、妙な決意をして眠りに入った。



 とにかく滑稽な男である。



 神が降りたり、恋をしたり、果ては探偵紛いの“思考の旅”まで企画する。

 


 好奇心が旺盛で、興味が四方八方広がりすぎなのは悪いことではないが、四面楚歌、八方塞に陥るのも常である。



 最後は自分で勝手に結論付け、昼行灯♪




 ささ。。。眠ろう。。。

  


「照らす明かりの命短く 消えた後ほど眩しき 君の横顔 」



 錬太郎、お休み前の詩であった。



 おそまつ♪




 つづく




$のんびりと