79.A cloud of the life | 我ここに在りてここに無し

我ここに在りてここに無し

青きBOUGAの果て

ひとりごとのように

詩と小説を書き綴ります。

何か心に響くものがあれば

それだけで。








 錬太郎と美由紀は、和也の指さす都市を見た。







「ほら、これらの都市は今は離れているだろう。。。よく見て。。。」








小アジア               中米

コル(chol)     →     コルウラ(chol-ula)
コルア(colua) → コルア・カン(colua-can)
スイバナ(Zuivana) →     スイバン(Zuivan)
コリナ(cholina) →     コリナ(colina)
ザリッサ(Zalissa)  →     ザリスコ(Xalisco)







「と、こんな具合さ^^。こんなに都市の名前が同じなんだぞ!これが偶然か?まだ、他にもあるぞ。。。これらは同一の文明、つまり我々アトランティス文明から派生したものさ」








 和也は、これらの都市を何度も指さした。









「ふーん。。。そう言われれば。。。で!。。。和也!。。。お前の名前と他の創生主達の名前と居場所を早く言えよ」





「ああ。この地球で宇宙から来た我々に必要なもの。。。それは、視覚 触覚、聴覚、味覚、嗅覚の感覚だった。人間の姿に我々を投射し実体となる上では、最低限必要なものだったからな!」






「そのわりには、和也。。。お前。。。鈍感だったな。。。何事にもにぶい。。。」







「それは余計だ。。。そう見せていただけだ!失礼だぞ。。。」






「はいはい。で?」








「我々が地球に飛来した時、既に動物が生息していたんだ。その中に人間とは言えない不完全な生き物がいた。僕らはそれをモデルに自分たちを投射し完全な個体にしたんだ。君らが言うところのダーウィンの進化論などナンセンス。僕らが既に完全な個体として完成させたんだから。だから、過去数万年も前の地層に人骨があっても当たり前のことなのさ。で、俺、和也は。。。視覚という感覚なんだ。感覚は君らの言う魂でしかない。実体はないのさ。。。説明が難しいな。。。」






「違うね!説明が下手なんだよ!つまり五感という感覚の一部に過ぎないんだろう。映像を映し出す、或いは感じ取る感覚に過ぎない魂ってことか?そして。。。アダムは人間世界を、イヴは自然界を創造するようにしたんだろう。。。」






「なんだ、お前の方がよく理解してるよ」



「おいおい、創生主!和也!しっかりしろよ。。。もう」



「あはは、すまん」



「やっぱり、和也でいいや!そうしろ!な!創生主さん!」



「ん。。。まぁ~いつかぁ」



「やつぱり軽い。で、他はどこにいるんだ?」



「今、もう既に宇宙へと旅立ったんだ。俺がラストさ」



「なんか無責任な創生主たちだな。。。」



「いいだろう。。。もう一千万年以上も前から一応人間の面倒を見てきたんたから。。。」



「美由紀。。。どう思う?。。。この居残りの創造主の和也を?少しいいかげんだと思うけど。。。」



「そうよね。でも、何故宇宙へ今旅立つのよ!。。。こんなに長い間何してたの?」



「そうだ!」









 美由紀と錬太郎は、和也に言った。すると、そばにいるアダムとイヴは和也を少し呆れた目で見た。






「そっ、それはだな。。。”愛”だよ。。。」







 次の瞬間、地球は消え大陸の分裂と五大陸、五大民族、五感をビジュアル化した創世の時の映像は消えた。






「まだ、途中だろう。もっと見せてくれよ!和也。。。」




「これ以上は無理だ」



「どうして?」



「電池切れなんだ」



「うぉーい!!!創生主が電池切れって。。。やっぱ怪しい。。。」





「君らの時間と我々の魂の時間には大きな違いがあるんだ。本来、君らの1000億年は我々の一年にしか満たないんだ。君らの時間に合わせて生活することはとてつもない魂のエネルギーを消耗するんだ。のんびり、ゆっくり。。。時が止まるほどの時間に僕らが合わせることは限界に来ているんだ。そこで、君らの生命のエンジンを始動させようと思う」




「ん?何だよそれ?エンジンって?」





「錬太郎! ”Invisible man”は地球に5人いるのさ。。。錬太郎。。。お前も”目に見えない男”の一人なんだから。。。魂に戻す。。。そして。。。その5人に僕らが創造してきた地球を託すよ。神話に、我々のメッセージを数多く潜ませてきたが、今、やっと5人が揃ったことになる」






 
 和也は、錬太郎に両手をかざした。





「”生命の雲”って知ってるか? 」


「ん?。。。」



「天と地。。。宇宙と地球の間には、君ら人類が考えもおよばないものがあるのさ。それを君に教えよう。。。^^」







 生命のエンジン。。。そして生命の雲。。。和也。。。いや。。。創生主は何をしようというのだろう。。。




つづく