朝夕、おやじは通勤途中の自販機で感(缶)コーヒーを買う。和也は居間のソファーで気持ちよさそうに高いびき。まったく。。。
おやじは自動販売機に120円を投入。。。す、すると。。。
爽やかな女性の声で
「おはようございます」
おやじはにっこりしていた。まぁ、自動販売機の声に癒されていたおやじ。でも、もうそれもいらないかと。。。今日の朝は少し気持ちが爽やかな。。。そんな気がした。が。。。。
「。。。おやじさん。。。ホイ♪」
ん?この声、いつもの声と違うし。。。"おやじさん"なんて言わないぞ!
缶コーヒーがガタガタと音を鳴らしながら、取り出し口に転がり落ちてきた。
すると。。。
「今から、物語スタートです。自分で物語を始めて下さい。おやじさんが頭で描いたストーリーが今からスタートします。いってらっしゃい♪。。。ホイ♪」
「えっ?。。。なに?なに?。。。ホイ♪って。。。まさか。。。また、何か始まってるのか?」
自動販売機は何も答えなかった。おやじは自販機の前に缶コーヒーを持ったまま立ちすくんでいた。
しかし、思わず一礼をしたおやじ。。。何とも平和な男だ。
「いってまいります」
とおやじは言ってしまった。とりあえず周囲の様子に大きな変化がないまま会社へと向かった。
おやじは、まだ虫観るチームから出された課題を未だ知らない。ただ、彼らが何かを始めさせたことは感じ取っていた。
会社は何事もなくが終わり、その日の帰り道に朝立ち寄った自動販売機の前にいた。朝と同じ声がするのかと思い、少しワクワクしながらコイン投入した。そこがおやじの。。。のんきなところだ。
「今日も一日お疲れ様でした♪」
ん?"おやじさん"という言葉がない?朝の声は自分の聞き間違えか?と想おうとしたが、なっとくしない。コメントはいつもと同じだ。
ともあれ、労いの爽やかな女性の声を聞き、夕食へ?ん?自宅じゃない?おやじは自宅へと向かっているはずだったが。。。
おやじは薄暗い街灯が照らす夜道をトボトボと歩いていた。自分のいつもの行動と何かが違うと感じ始めていた。
飲み屋街から少し外れた空き地の手前角を左にまがり、赤提灯が下がる屋台の暖簾をくぐった。
なぜ自分がここにいるのか納得できていないが、曖昧なまま暖簾を右手でよけながら入った。
「まいど♪だんな」
「あっ。。。ん?ま。。。いど」
おやじの頭の中は?マークで満ちていた。。。すると店のおやじが
「だんな、お連れの人が来てますよ」
「えっ?連れ?」
おやじは、何がなんだか???。。。。ふと顔をおやじが指差す右隅のテーブルに向けると、
「お疲れ様です♪部長♪」
と軽く会釈をする女性がいた。
おやじは、いったいどこを彷徨っているのか。。。
その女性は誰?。。。
ここ。。。どこだよ?。。。
さて。。。おやじはどこへ向かっているのか。。。この話って。。。
おやじの頭の中?とんでもないことが始まっているのかもしれない。。。
つづく