おやじの頭の中をモニターしている割に、虫観るチームの宇宙人たちの主観的な意見は。。。とても人間に近いし客観的な分析とは思えなかった。
すると、マジカル桃子が言った。
「あのね、みんなおやじBの気持ちって。。。掴みどころがない。だけど、お人好しで。。。優柔不断。誰にでも優しい。。。自分のこととなるとからっきし決断が甘い。結果、今回のようなプロセスを踏んでいるんでしょ。。。ホイッ♪」
ん。。。マジカル桃子の分析は鋭い。いかん、おやじ。。。何を納得してるんだ。
確かに仕事はキッチリ???こなすのだが、それ以外は。。。人の面倒見はいいようだが、自分のことになると甘いのかな~・・・。
桃子に続き夢見る乙女の夢子が言った。
「私。。。おやじBは美由紀さんのこと諦め切れてなかったんだと思う。だから、離婚してからは再婚して無かったし。。。美由紀さんの願いを、心のどこかでずっと引き摺っていたんだと。。。思えるけどな」
「甘い!甘い甘い!」
と爽快デカの助さんが言った。
「そんな大昔の恋人。しかも、おやじBは振られたんだろう?未練たらしくないかな。。。それに今回は美由紀という女性が素敵に歳を重ねたからおやじBは恋心に火が点いたんだよ。しかもだ、離婚してたからいいようなもんだが。。。もしも。。。彼女が結婚したままで再会していたら・・・?だろう~」
おやじも少しそう思った。美由紀が結婚していたなら。。。ありえなかったのか。もしも、彼女が結婚したままで再会したなら、あの雨の夜。。。カフェバーで。。。ああはならなかったのか?
進行役の裕が
「みなさん、少し感情的になってはいませんか?主観ではなく客観的な分析ですよ!」
と言った。確かにみんな主観的だと思う。でも、おやじは的を外れているとも思えなかった。今もおやじは美由紀にどのような感情を抱いているのか。
彼女は他の男性と結婚し一児をもうけ、円満な生活を営んでいた時期もあったのだろうと
おやじは過去にしがみ付くでもなく、結婚したものの、ただ仕事に明け暮れ恋の「こ」の字も無かった。いや、しなかったと言う方が正確かもしれない。
「でも、おやじBは。。。そんなのどうでもいいんでしょ♪ホイッ♪」
と命の泉が言った。
「結婚していようが。。。いまいが。。。再会しただけで。過去の出来事など、どうでも良かったのよ。ねっ♪。。。ホイッ♪」
おやじは、自分の心の中で葛藤していた。泉が言うように、確かに頭の中は真っ白だった。美由紀の一言”あの願いは叶えられるかな”。。。と言われただけで。。。。時が巻き戻されていた。
リーダーのタカポンが言った。
「まだ、みなさんの分析が不十分ですね。今日はこのへんで解散します。裕さん。。。よろしいですか?ホイッ♪」
「はい♪では次回は一ヶ月後に。。。但し、緊急時はタカポンがメンバーを召集します。連絡がいつでも取れるよう待機していて下さい。。。ホイッ♪」
おやじが自分の頭の中に話し掛けた。
「虫観るチームの皆さん♪ホイッ♪。。。あれっ???なんで俺がホイッ。。。って言ったんだ?あちゃ~まぁいっか~。。。あの~。。。皆さんに聞きたいことがあるんだ」
「宇宙人のみなさんは、恋とか愛とか。。。理解してるの?人を好きになるとか。。。異性という区別はあるの?失恋とか。。。切ない思いとかさぁ~人を思いやるとか。。。そんな感情があるの?」
誰も答えない。。。
「お。。。い。。。虫観るチーム。。。好きなだけ俺のこと言って。。。答えてくれないのか。。。お~い。。。ホイッ♪」
すると。。。
「ホイッ♪が聞こえたので答えます。。。ホイッ♪」
とコーディネーター裕が言った。
「以前、夢見る乙女の夢子さんとおやじさん。。。お話しされましたよね。。。ホイッ♪」
「あっ、はい。。。ホイッ♪」
おやじはしっかり馴染んでいた。。。ホイッ♪
つづく