17.がぁ~ん。。。 | 我ここに在りてここに無し

我ここに在りてここに無し

青きBOUGAの果て

ひとりごとのように

詩と小説を書き綴ります。

何か心に響くものがあれば

それだけで。



               
 和也はトイレから出ると







「さっきさ、お前の部屋の前を綺麗な女性が歩いていたぞ!いゃ~お近づきになりたいもんだ。。。♪」




 



 のんきな和也だ。







「おい、もう少し早めに連絡よこせよ。和也!それに、そんな。。。のんきなこと言ってないで、もう少し。。。」




 と言っているおやじをよそに








「風呂!風呂入りたい」







 居間に着ている服と下着を脱ぎ捨てて風呂へと。。。あぁぁぁ。。。こいつ。


 30分くらいして、和也が風呂から上がり居間に戻ると







「錬太郎、ビールある?ビール♪」



「自分で取れよ!」







 と、少し呆れ顔でおやじが言うと






「サンキュー♪」







 と、パンツ一丁で歩きながらグビッと一口。



 すると







「ただいま。錬太郎、買い出しして来たよ♪お待たせ。。。ん?ん?ん?」




 



美由紀が目を丸くし、リビングの入り口で立ち止まった。和也はパンツ一丁!で。。。









「さっき見た。。。ほらっ、綺麗な女性。。。ほらっ。。。。錬太郎。。。」




 



 パンツ一丁で人を指差すな。。。和也!まったく。。。




 おやじはその二人を見て








「あっ、あっ。。。こいつさぁ。。。その。。。」








 おやじは二人に一度にこの状況を説明しなければならなかった。


 二人に説明し、どっと疲れが出てきたおやじ。美由紀が夕食を作り3人で他愛も無い話で盛り上がった。


 なにせ、和也は場を盛り上げるには最高の友。美由紀の笑顔を眺めながらおやじは少しほっとした。時計は夜11時近く。


 美由紀が







「私そろそろ帰るね。今、実家に子供と二人居候してるの。子供はもう眠ってるかな」







  と言うと






「俺、駅まで送るよ」




 

 とおやじはジャケットを羽織り、二人はマンションを出た。


 美由紀を送りながら、おやじが






「今日、突然で驚いたけど。。。嬉しかったよ」




と言うと




「だって、私。。。願いを叶えたいんだもん♪。。。押しかけたみたいで。。。錬太郎。。。少し引いたかなって?ふふっ」





 おやじは美由紀の手をそっと握った。美由紀も握り返していた。夜道がこれほど潤いをもって穏やかに暖かく感じられるとは。。。


 おやじは、Fly Me To The Moonを口ずさんでいた。。。


 美由紀を駅まで送り、自宅までの帰り道、いつもの自販機に立ち寄った。120円を入れ缶コーヒーを買う。ガッタン。一口流し込み夜空を見上げた。夏も終わり秋の夜風が虫の音に合わせるようにおやじの頬をかすめていった。





「命の泉で~す♪。。。ホイッ♪」


「あっ、はい」


「今夜は楽しかったでしょうね♪だって。。。最愛の人?と。。。あっ、でも余計な人もいたからね。。。まぁ、我慢して。これからだよね♪」


「あの。。。泉。。。他の虫観るチームのメンバーみたいに何か聞かないの?あと。。。忠告とかさぁ。。。ないの?」






と頭の中の泉に聞くと





「あぁ、泉は聞き役専門なの。それに話を聞いてもらうだけで癒されるでしょ♪メンバーの役割はそれぞれあるから」






 するとコテツは





「ふ~。。。ん」





 と納得したような。。。しないような。。。






「コーディネーター裕です。。。ホイッ♪」




「あっ、はい」




「おやじさんの今日の行動については。。。虫観るチーム全員でミィーティングを行なう予定です。現在までのモニター結果をタカポンリーダーを中心として分析します。以上です。。。ホイッ♪」




「ありがとうございます。ミィーティングって。。。何時から始まるの?」







 と聞くと






「深夜0時ですから、もう少ししてから始めます。。。ホイッ♪」



「ご苦労様です。。。宜しくお願いします。。。」






 と、おやじは自販機の前で一礼をしていた?。。。つい一礼をしたおやじ。もしかして馴染んでる。。。虫観るチームに?ありゃ。。。



 マンションにもどると、すでに和也はソファーで高いびき。おやじもダイニングの椅子に腰掛け、飲み掛けのビールを口に流し込む。そろそろおやじの頭の中でミィーティングが始まる。



 さてさて。。。どんなミィーティングになるのやら。




つづく