二人の夜道。。。再会した日と同じ道を二人は歩いていた。
「錬太郎。。。本当に。。。消えるの?。。。ねぇ。。。」
「日が昇る前に。。。消える。。。」
「洒落でしょ。。。嘘って言ってよ。。。“嘘だよー”って。。。あっかんべーしてよ。。。」
「。。。フォリナーにいるみんなは洒落気たっぷりさぁ。。。だけど。。。いつも。。。本気さぁ。。。大真面目。。。俺も。。。ね。。。そして。。。今夜のことも。。。」
「ふーん。。。そっかぁ。。。わかった。。。じゃ。。。恭子も。。。一緒に行く。。。いいでしょ♪。。。いいでしょ♪。。。いいって言って。。。錬太郎。。。」
と恭子が錬太郎に背中を向けた。。。
「それじゃ。。。君が消えちゃうよ。。。」
と言い背中から恭子を抱きしめた。。。
「いいもん。。。一緒ならいいもん。。。消えてもいいもん。。。バカっ。。。」
二人は公園のベンチ前で立ち尽くしていた。。。
「あっ。。。錬太郎。。。見て。。。ほらほら。。。桜が咲き始めてる。。。見て。。。」
気丈にも明るくはしゃぐ恭子に錬太郎が言った。。。
「桜の花びらって。。。他と違うんだよ。。。唯一。。。人に顔を向けて咲いてくれる。。。僕らを見てる。。。恭ちゃん。。。俺を見てて。。。」
「花が散るのは見たくないよ。。。」
と恭子は振り向き錬太郎を見つめ泣き崩れた。。。
錬太郎は恭子を力強く抱きしめた。。。
朝もやの中。。。桜の花びらが二人を見つめていた。。。
「大丈夫。。。また。。。会えるさ。。。きっと。。。」
と言いながら恭子の髪を優しく撫でた。。。
「もう日が昇る。。。じゃ。。。」
と小声で言った。。。
「またな。。。恭ちゃん。。。大好きだから。。。そばにいるから。。。いつも。。。守ってあげるから。。。しっかり。。。」
朝日が昇り始めていた。。。重ねた顔。。。錬太郎の顔がうっすら透き通り消えかかる。。。
恭子は。。。その頬を両手で包みながら。。。零れる涙を精一杯堪えて言った。。。
「ありがとう。。。錬太郎にいちゃん。。。」。。。。
恭子は朝日に向かい。。。涙を拭こうともせず。。。立ち尽くしていた。。。
静けさが。。。二人の心の時を止めていた。。。
また。。。会えると信じて。。。。
暖かな春の日差しが。。。小鳥の声に光りを当て始めていた。。。。
第一章
完
つたない文を読んでくださったみなさんに感謝して。。。
第一章を終えます。。。ありがとうございました。
第に章は来週からスタートさせます。。。
マーク^^