先週新聞の折り込みに遊佐みゆき氏の選挙公報が入っていて、公約の中に、トラウマなどに対応する「みやぎこころのセンター」を設置します、と書いてあった。

 

トラウマは心だけでなく体にも影響する。虐待を受けて育つと血圧やコレステロール、血糖値などが上がりやすくなる。性被害などでPTSDになると、フラッシュバックなどにより常にストレスを感じるので、同じように血圧やコレステロール、血糖値が上がりやすくなる。

 

心と体、両方に影響するので、既存の内科だけ、精神科だけでは対応できない。両方を併せ持ったトラウマケアが必要なのだ。

 

更に、私のように虐待で7歳までに栄養失調、抜毛症、背骨の側弯症になっていたような場合、整形外科との連携も必要だ。

 

トラウマはまさにいくつもの診療科横断的な対応が必要で、トラウマ科のような一つの診療科を設けるのが理想かもしれない。

 

一般の人には、トラウマは精神科で対応していると思われているかもしれないが、現状の医療制度では精神科の診療は薬の処方が主で、トラウマは薬では対応しきれないため、宮城県内の精神科でトラウマを扱っているところは宮城県立こども病院のみであり、大人がトラウマケアを受けられるところは皆無だ。

 

こども病院は小児科なので、心も体も対応することができる。そこが大人を対象とした病院とは違うところかもしれない。

 

東日本大震災で大きな被害を受けた3県の中で、福島県にも岩手県にもトラウマケアの医療機関や施設があるのに対して、宮城県だけがトラウマケアの医療機関も施設もなく、今まで宮城県にトラウマケアを要望してきたにもかかわらず、村井氏には全く聞き入れてもらえなかった。

 

立憲民主党にも要望を出していたから、立憲民主党経由で遊佐氏に要望が届いたのかもしれない。もちろん、私だけの力ではなく別の人たちも要望を出していただろうが。

 

東日本大震災はもちろん、虐待、性被害、いじめ、DV、パワハラ、セクハラ、事件、事故、災害、最近ではクマに襲われるなど、トラウマケアを必要としている人は多い。

 

虐待やネグレクトを受けて育つと、大人になってからもトラウマを受けたときにPTSDになりやすくなる。虐待は増えているので、これからもトラウマケアを必要とする人の数は増えることはあっても減ることはないだろう。

 

こうした被害は社会の中で受けるものであり、ほとんどの場合、被害者に非はなく、誰もが被害者になる可能性がある。従って、これらのトラウマは社会が責任をもってケアしていく必要がある。

 

引きこもりの人たちも何らかのトラウマが原因で引きこもっていると思われる。トラウマがある人には就労支援の前にトラウマケアが必要だ。トラウマケアなしにいきなり就労支援をしようとしてもうまくいかないだろう。

 

トラウマケアさえ受ければ社会復帰できる人も多いだろう。

 

少子化とか人手不足と言う前に、こうした人たちを切り捨てている現状を改める必要があると思う。