次男 聖司儀 去る二月二十八日午前零時十六分、
癌のため十二歳八箇月にて永眠致しました。
ここに故犬が生前に賜りましたご厚誼を深謝し、
衷心より御礼申し上げます。
本来ならば早速お知らせ申し上げるべき処でございましたが、
悲しみ深きゆえご通知が遅れました事を深くお詫び申し上げます。
亡夫譲りのお調子者で面倒くさがり屋では御座いましたが、
危篤に陥る半日前まで食欲旺盛で、
主治医の先生が「この状態で食べられるのは信じられない」と仰る程、
生への意欲に溢れた自慢の息子でした。
まさかこの母よりも先に逝くとは思いもよりませんでしたが、
今はただ、調子に乗って道草を食むことなく、
真っ直ぐに父親や妹達の許へ辿り着くことを祈るのみで御座います。
平成二十九年三月六日
コーギー 冬子