★★★★★★☆☆☆☆
『音楽』というより『音』と言った方がしっくりくる。そもそもテクノとかって、ビートをループさせることによってグルーヴに陶酔するというか、所謂ノッてきたりするものと思うんですが、オウテカの場合ビートは反復せず、プログレの様に次々に展開が移っていきます。
このアルバムもプログレ的な流れですが、音楽が流れてるというより音楽的アイデアが流れてるといった感じです。これがまた濃いのです。冷たい音色、意味の解らないある意味乱暴なビート、かと思えば変に心地よいアンビエントなハウス。曲単位ではなくアルバムとして全編通して聴くのが最良の作品なんですが、暗いし濃いのにオマケに70分超えるので聴くのには気合いがいるかもしれません。正直割りと聴きやすいM-1を一曲目に持ってきてなかったらこんなに聴かなかったかも笑。
でもハマるとクセになるタイプのアルバムです。そんな僕も理解はしきれないもののついついCDをトレイに乗せてしまいます。星は6つですけど何かの拍子で増えたり減ったりするかも。