4/22放映分「父さんの通信簿」他 | 週刊サザエさん

4/22放映分「父さんの通信簿」他

●『趣味に泣くマスオ』脚本:雪室俊一


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 マスオが部長手作りの酒器を貰って来た。しかし、それは安定しないは、水漏れするわのとんでもない品物だった。だが、マスオがうっかり部長にお世辞を言ったために、今度はごはん茶碗をプレゼントされる事になってしまう。
 悩むマスオだったが、いくら、上司からの贈り物とは言え使えないものは使えない、と断りに行こうとする。しかし、マスオの悩みもどこ吹く風、既に実力の壁を感じていた部長は、陶芸から足を洗う決意を固めていたのであった。

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 ストーリー作品。マスオいい人型。
 このところ、哀愁続きのマスオさんですが、今回はマスオさん個人と言うよりも、サラリーマンの哀愁を感じますね。


 マスオがお土産を貰って来ます。中身は酒器。最近、陶芸に凝っている部長から贈られたものです。しかし、お酒を注ぐと倒れそうになるは、ぐい飲みの方は手で押さえていないと漏って来ちゃうわ、と明らかに使えない品です。まあ、何で部長がこんな欠陥品をマスオに贈ったのかは、後で明らかになりますが、それにしても、箱に入れる時に気付いておけよって感じです。


 翌日、部長室に呼ばれるマスオ。海山商事がどの程度のものかは知りませんが、部長室が存在するのですよね。部長以上は個室を持っているってどんなリッチな会社なのでしょう?
 得意げな部長は、さっそくマスオに酒器の感想を聞きます。ここで本当の事を言えないのがサラリーマンの悲しい性、マスオはついつい「お酒が一段と美味しくなったようでした」と、調子のいい事をぬかしてしまいます。
 すると、大喜びの部長。マスオの家族構成を聞くや「ごはん茶碗を作ってあげよう」などと言い始めてしまいます。やぶヘビってヤツですね。

 

断るに断れないマスオは、屋上にて久々登場のアナゴくんに愚痴。「ハッハッハ、それはとんだ災難だったなあ」と他人事のように笑うアナゴくんですが、そこに部長が登場。「お酒は飲むか?」との問いに「あいにくビール党でして」と、上手く断ろうとするアナゴくんですが、部長は「では、夫婦茶碗を作ってあげよう」と言い出します。藪から2匹目のヘビ。もっとも、夫婦茶碗を頂いたとしても、あの夫婦じゃ一生使う事はなさそう。


 その頃、学校では給食の最中。カツオは例の酒器を持ち込んで、皆に見せびらかしています。しかし、調子に乗って牛乳を注いだところ、もともと不安定だった酒器、床に落ちて粉々に砕け散ってしまいます。顔面蒼白のカツオ・・・と言いたいところですが、マスオさんの物なのでそんなに焦っている様子はなし。


 夜の磯野家では、部長が作ってくると言うごはん茶碗の話題で(マイナス面で)大盛り上がり。酒器から話題を逸らしたいカツオは、そんな茶碗を作られても手で常に押さえておかなければならないと言うサザエに対して「片手で食べられないおかずは作れない」から、いいんじゃないか?などと言います。すると、サザエもサザエで「(おかずが少なくて済むから)カツオの誕生日に使えばいい」と逆襲。鬼姉ぶり健在。


 その翌日、ゲンナリしているマスオですが、いきなり部長から茶碗引渡しを延期する旨を告げられます。何でも、社長からぐい飲みを作ってほしいと頼まれたのだとか。マスオから褒められた事で調子に乗ってしまっている部長は、休暇を取って作って差し上げよう、などと言い始める始末です。おいおい、趣味のために休暇を取れる会社っていいよなあ。でも、上の人間がこんなに贅沢してる会社って、先行きが不安ですよね。フランス革命みたくならなきゃいいけど。


 部長の陶芸の実力は、先の酒器の悲惨な出来栄えで明らかになっております。しかし、マスオがおだててしまったために、その気になっている部長。あんな代物を社長に送った暁には・・・恐ろしくなったマスオは「サラリーマンの先輩として」波平に相談します。
 すると、波平は貫禄たっぷりに「ワシなら正直に話すだろう」と言います。ウソツケ(笑)
 そこに、接着剤で酒器を修理したカツオが登場。すると、酒器は以前より座りがよくなっている事が明らかになります。皆、驚きますが、ただ単に無理やり貼り合せたために、下部がデコボコしているだけだと思うのですが。


 そして、真実を告げる決意を固めたマスオは、カツオが修理した酒器を持って部長宅に訪れます。実際に酒器が使い物にならないところを実演して、ほら見ろオマエはこんなに下手くそなんだよ、とでも言うつもりなのでしょうか。
 ところが、部長は「陶芸の先生に、人にあげるのは10年早いと言われた」との事で、社長への献上を断念した所でした。更に、カツオの修理した酒器が、自分の作った物より出来がよかった事にショックを受けまして、「この際、スッパリと陶芸から足を洗う事にする」と宣言します。人騒がせもいいところです。何で、こんなに根性も見る目もない人が部長になれたんでしょ?


 なお、部長がマスオに贈った酒器は、失敗作と入れ間違えていた事も蛇足的に語られます。つまり、本当の部長の実力は不明なままです。ま、失敗作とは言え、5年生が修理したもの以下なんですから、実力は推して知るべしかと。


 ラストは、仕事中のマスオとアナゴくんに対して、やって来た部長が絵の様な物を見せます。そして、困った表情をする2人に対して、部長は不満げに「可笑しくなきゃいいんだ、キミたち」と告げます。すると、マスオが「今、笑おうとした所です」と答えるものの、部長はまるで怒ったような足取りで退出していきます。
 実はその絵は4コママンガ。「ハア、今度はマンガを描く趣味か」とため息をつくアナゴくんに、マスオが「部長の趣味には泣かされるよ」と笑ってお終いです。ドラえもんで、ジャイ子の描いたギャグマンガを「絶対に笑えよ!」とジャイアンに読まされたのび太くんが、その恐怖に泣いてしまったところ、「ギャグには見切りをつけて、泣けるマンガを描いたのよ」とジャイ子が大喜びすると言う話を思い出してしまいました。案外と、マスオも本当に泣けばよかったのかも(笑)


 とりあえず、こんな会社(上司)には勤めたくはないなあ、と思った次第。でも、自分の趣味の成果を部下に見せたがる部長の気持ちって、お菓子を作って来ては「皆で食べて~」と言う女の子のものに近い気もしますね。あれも、例え美味しくなくても「不味い」なんて言えないんですよね。


☆磯野家豆知識================================================


●部長
 ハゲ、口ヒゲ、デブ、葉巻と、貫禄だけは社長クラス。
 マスオやアナゴくんと親しい事から、直属の上司かと思われます。マスオが営業課ですから、さしづめ営業事業部の部長と言ったでしょうか。


☆突撃!磯野家の晩ご飯========================================


●トロサーモン(酒のつまみ)
 波平とマスオが部長作の酒器で酒を飲むシーンに登場。
 個人的には脂の強いサーモンで酒を飲むと、魚の生臭さを引き立ててしまうために、合わないと思うのですけどね。


●謎の味噌汁
 カツオのイメージシーンに登場。部長作のごはん茶碗でみんなが食事をするシーンにおいて、味噌汁が飲めないタラちゃん(茶碗を押さえておかないと倒れてしまうため)に、代わりにワカメがお碗を持って差し出します。この時、タラちゃんは左手でごはん茶碗を押さえながら、右手で味噌汁を「すくう」んですよ。いや、具を箸ですくったんだと思うのですが、その具がモロに味噌汁色なんですよね。まるで、ラーメンのようにして。
 まあ、あくまでもイメージなんで、あまり言及する必要なもないか。


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磯野家株式市況
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マスオ▲1円
・・・なぜ、マイナス??と思われるかも知れませんが、今回ばかりは優柔不断のマスオの悪い所が出たと個人的に思っています。波平に頼ってしまった辺りは、ちょっと不満です。サザエとの見合いの時も、自分では決められずに「人生の先輩としてどう思う?」と、サケオ兄さんに頼っていたのではないか、などと思ったりして。


カツオ▲2円
・・・勝手にマスオのモノを持ち出してはイカン。挙句の果てに割ってしまうし、自分の力で何とかした辺りはいいのですが、お咎めなしなのは厳しい。まあ、普段なら割った事を告げずに、こっそりと修理して誤魔化そうとするであろう事を考えると、サザエとフネさんに告白した点は認めてもいいかも。


波平▲1円
・・・上記の続きになりますが、カツオにバカモン!言わんと。お湯を注いでも倒れない酒器を見て「どうなっとるんだ?」と驚いている場合じゃなかろう。アンタが「どうなっとるんだ?」だ。なんか、先週からおかしいぞ、波平。


サザエ▲1円
・・・カツオがフネさんとサザエに割った酒器を差し出すのですが、お咎め一切なし。いつもなら、鬼のように怒ると思うのですが、、、確かに、使い物にならない酒器ではありましたが、マスオの私物なんですよ。旦那の物を勝手に持ち出した上に、粉々に破壊したカツオに対して、無表情のままだったサザエって、いったい・・・。私の物は私の物、マスオの物も私の物、大した物じゃなかったら、割ってもどうってことないわ、などと思っていらっしゃるのでしょうか。


フネ0円
・・・上記のシーンで「どうして、学校に持ち出したりしたんだい?」と、一応カツオに苦言を呈します。それだけなんですけど。


ワカメ、タラ0円
・・・空気。


アナゴくん(対象外)
・・・「フグ田くんに貧乏くじは引かせないよ」と、部長宅に付き合う彼の姿に男気を見た。・・・ま、マスオが墓穴を掘る事を見越して、それをフォローする事で自分の点数を稼ごうとする姑息な手段なのかも知れませんが。


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●『父さんの通信簿』脚本:雪室俊一


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 海平兄さんが、磯野家宛に竹の子と一緒に波平の小学生の頃の通信簿を送ったと言う。そんなものを家族に見られたくない波平は事実を隠蔽しようとするが、勘の鋭いカツオは気付いてしまう。
 巻き起こる通信簿争奪戦。結局、通信簿は海平が誤ってノリスケ家へ送っていた事が発覚する。
 こうして、無事に通信簿を奪取した波平だったが、執拗に食い下がるカツオに対して、遂に公開をする。しかし、そこにはカツオの予想に反して、素晴らしい成績が並んでいた。
 思わずひれ伏すカツオであったが、波平が見られたくなかったのはその裏側。そこには、担任からの言葉で、波平のイタズラぶりに対する苦言が並べられていたのであった。

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 ストーリー作品。波平型。
 裏側に書かれていた事はともかく、波平の好成績ぶりは意外でした。カツオは海平の性格に似たのかも知れませんね。


 いきなり、海平兄さんが電話口に登場。よく見なきゃ波平と全く区別がつかない海平なので、あまりに豪快な語り口に、遂に波平が壊れたのか?と思いました。
 電話に出た波平に対して、朝採りの竹の子を送ったと言う海平。ついでに、物置から発掘された小学生時代の通信簿も同封したと言います。思わず、焦りを見せてしまう波平。その様子を見ていたカツオに、竹の子以外の物も送られて来ると察知されてしまいます。カツオ、勘が良すぎです。


 荷物の到着は明日の午前中。通信簿を家族に見られたくない波平は、フネさんに対して、明日会社を休むと言い始めます。
 結局、フネさんが必ずこっそりと回収する事を約束して、波平の怠慢欠勤は未然に回避されます。それにしても、陶芸のために休暇を取ると言い出す部長がいたり、通信簿のために会社を休むと言い始める平社員がいたり、日本経済の明日は大丈夫なのでしょうか。


 翌日。なかなか荷物は届きません。すると、体育の授業中のカツオが宅配便屋と共に出現します。外をマラソン中、トイレに行くと言って抜け出してきたのだとか。ウソをついて授業をサボる少年がいたり、それを見抜けない担任がいたり、日本の未来は大丈夫なのでしょうか。


 こうして、カツオが荷物を漁りますが、入っているのは竹の子だけ。しかし、疑わしく感じるカツオは竹の子の皮を全部剥いて調べようとします。えーと、キミ、今は授業中だよね?
 更に心配する波平は、会社から海平兄さん宅へ電話で問い合わせ。えーと、キミ、今は就業中だよね?この親にして、この子ありだ、、、


 波平に対して「サザエさんはうっかり者だから(通信簿に)気付かなかったのだろう」と言う海平ですが、ふと思うところがあって、ノリスケ家へ電話をします。
 電話に出たタイコ、海平とタイコと言う10年に1度あるかないかと思われるレアな会話が飛び出すか、と思いきや、何と、このシーン、受話器を取ったタイコさんの独り芝居です。すごいですよ、30秒近く、海平の声が一切挿入されずに、タイコさんが独りで喋っているんですから。これはこれで妙なシーンです。


 結局、うっかり者はサザエではなくて、海平の方だったというオチ。海平から連絡を受けたらしい波平が、会社帰りに通信簿を受け取りに来ます。
 しかし、そこに現れるボリスケ・・・じゃなくて、ノリスケ。「ボクが帰って来たからには、返しませんよ」と、帰ろうとしていた波平を引きとめてビールで乾杯します。ただ、今回ばかりはノリスケ家の出来事ですので、さすがにタカり描写はありません。まあ、見方を変えれば波平の来訪にかこつけて、タイコさんの財布の紐をこじ開けた・・・とも取れるのですけどね。


 波平がノリスケ家へ寄ってきた事から、カツオはこれは何かあると睨みます。そして、翌日、ノリスケ家へ偵察に出かけたカツオは、そこに竹の子の箱を目敏く発見します。
 ここまでで、海平のミスを全て読みきったカツオの着眼点はさすがです。更に、波平に対して「入っていたものはテストでしょう?」と問い詰める辺り、当たらずも遠からずのニアピン賞ものです。あとで波平が「それだけの頭をなぜ勉強に使わんのだ?」と、褒めているのかけなしているのかわからない言葉も納得です。
 ただ、通信簿の裏を確認しなかった点に対しては、カツオも詰めが甘いです。好きな子とデート寸前まで行って、ボロを出してしまうタイプだな。


 さて、通信簿の裏には「若干落ち着きに欠け、忘れ物が多い。教師にあだ名をつけたり軽率な行動も多い」と書かれています。まさにカツオそのもの。しかし、波平はフネさんに「(担任教師が)海平兄さんとごっちゃしておるんだ」と言い訳します。それを聞いたフネさんは「双子は便利ですこと、フフフ」と意味深な笑みを浮かべます。きっと「そういうことにしておいてあげるわよ、フフフ」とか思ってるんだろうな。フネさん、意外と腹黒し。


 ラストはカツオ達と野球をしている波平。「やああああー!」と変な掛け声を出して1塁に滑り込みますが、1塁を守っていたカツオと判定で大揉めします。すると、波平は泣きそうになりながら「ちょっとは大目に・・・父さんはなあ、オマエをそれまでにするのにどんな苦労を・・・」と、泣き言。呆れたフネさんが「バカバカしいったらありゃしない」と、波平を強制退場させて終わりです。だから、波平、ここ数週間、ちょっと変だよ。


☆突撃!磯野家の晩ご飯========================================


●竹の子の煮物(おつまみ)
 波平がノリスケ家でご相伴になる。刺身かと思いましたが、薬味もありませんし、ワカメも添えてあった事から、きっと煮物でしょう。
 ただ、朝採りと言うメリットを生かすには、ここは刺身にするべきです。イクラちゃんが竹の子ご飯をスプーンで食べていたりしますが、あまりにも普通のメニューでちょっとガッカリでした。考えてみれば、良妻ぶりが発揮されているタイコさんですが、料理のセンスがある、という描写はないですよね。


☆磯野家豆知識================================================


●海平兄さん
 朝から竹の子を取りに行ったり、昼間から家で波平と電話していたり、この人の本職は何なんでしょうね。早朝に竹の子を狩りに行って、それを売って生計を立てているのでしょうか。九州出の磯野家。案外と、広大な山などを持っているのかもしれません。
 それにしても、双子の兄と言うだけで、何でこの人はこんなに弟(波平)に対して傲慢な口の利き方をするのやら。波平も、なぜか敬語だしね。微妙なパワーバランス(家業を継いだ継がないの問題かも)がある気がします。


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磯野家株式市況
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波平▲3円
・・・オチに関しては笑うシーンなんですが、なんか情けなくて。それ以外にも、通信簿をサザエやカツオに見られたくないから、会社を休むと言い出したり、威厳のかけらもありません。悲哀が漂いすぎます。波平は燃え尽きてしまったのでしょうか。


カツオ▲6円
・・・学校サボって、竹の子の皮をむしりに来るなんてやり過ぎ。ノリスケ家へ出かけて、竹の子の箱があることを確認するや、挨拶もそこそこにすぐに帰ってしまう点も嫌な感じ。


サザエ▲2円
・・・海平から竹の子が届くと知り、喜んで「明日は竹の子ごはんね、母さーん」。おいおい、フネさんに作らせる気か?それから、学校サボったカツオに対して何にもナシですか。


フネ▲1円
・・・結局、波平の不満の捌け口になっただけで、役に立ってませんよね(笑)サザエやカツオには内緒でこっそり通信簿を回収しておくと約束した割には、あっさりと2人に先を越されたり。


ノリスケ+1円
・・・今回、波平にタカらなかった点は評価(タカりようもないが)。波平の通信簿を見たがったくせに、波平に「オマエの通信簿を見せてくれるなら」と切り替えされて撃沈した所もなんだか笑えました。


イクラ+1円
・・・海平からの電話を、タイコより先に取ろうと必死に努力した。まあ、イクラちゃんの場合、元気が一番ですね。


マスオ、ワカメ、タラ0円
・・・空気。


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●『遠足前夜』脚本:城山昇


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 明日はカツオやワカメが楽しみにしている遠足。一方、タラちゃんとタマもそれに合わせてサザエと公園に遠足に行く事になる。そこで、その日は波平とマスオもお弁当にして、同じ時間に一家それぞれが違う場所で同じ内容のお弁当を食べる事にしようと決まる。離れていても、磯野家の絆は永遠なのだ。

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 ストーリー作品。磯野家型。
 久々の遠足前夜ネタ。遠足1つでここまで盛り上がれるカツオやワカメが正直うらやましいです。


 明日は小学校が遠足と言う事で、乾物屋が大繁盛。干瓢が全て売切れてしまいます。完売に喜ぶご主人ですが、ついうっかり、小学生の娘のお弁当用の干瓢まで売ってしまい、娘が大泣きするオープニング。干瓢がないくらいで号泣する小学生って・・・軽くトリップしたような気持ちになります。
 なお、この件に関しては、駅前商店街を牛耳っていると思われる花沢不動産が中に入りまして、磯野家なら物持ちがいいからきっと在庫があるだろうと考えた花沢の目論見通りになります。そして、訪ねて来た乾物屋に干瓢をお譲りする事で、無事に解決。よかったなあ、娘(笑)


 さて、カツオとワカメが浮かれている事はともかく、なぜかタラちゃんまで浮かれています。実は、2人に合わせて、サザエと公園に遠足に行くのだとか。よかったなあ、タラちゃん(笑)
 そこに擦り寄ってくるタマ。タラちゃんはタマも遠足に行きたがっているのでは、と思いまして、サザエにタマの同行をお願いします。もちろん、サザエはOK。タマは大喜びです。よかったなあ、タマ(笑)


 すると、波平とマスオが「ワシ達も弁当を作ってくれないか?」と言い出します。明日の昼には一家(タマ除く)が同じものを食べると言う大家族ロマンの幕開け。「明日は、皆で家の方向を向いていただきますを言おうよ!」と言うカツオの提案に喝采が起こります。平和だなあ(笑)


 その夜、ワカメはファッションチェック(いつもとあまり変わらんように見えるが)に大忙し、カツオとタラちゃんは「ガム入りまーす」と、リュックサックの中身の入念なチェックをしています。それぞれ、皆、明日を楽しみにしています。
 そんな中、お弁当作りに忙しいフネさん。


 お弁当作りに忙しいフネさん。
 お弁当作りに忙しいフネさん。
 お弁当作りに忙しいフネさん。


 もう1人、主婦っぽい人いたよね、確か?
 そんなワタシの不満にフォローを入れるかの如く、波平が「母さんは楽しいんだよ、全員の弁当を作るんだから」と解説。あー、じゃあ、つまり、サザエは楽しくないわけだ(笑)その後、そんな声が聞こえたのか、サザエもようやくお弁当作りに加わったりしますが。


 お弁当作りに疲れたのか、肩を凝らしてしまったフネさん。すると、波平がその肩を優しく揉んであげます。意外な波平の行為に「雨でも降らなきゃいいけど」と笑うフネさんですが、それを聞いたカツオとワカメが「困るよ!」とクレームをつける小ネタを挟んで、終局へ。


 遠足前夜と言えば、ワクワクして眠れないのが定番。カツオとワカメも興奮しすぎて目がギンギンに冴えています。
 そんな2人に呆れたサザエがカーテンを開けると、外は雨模様。「遠足は中止ね」と言うサザエの言葉に、ガッカリした2人はようやく眠ります。
 しかし、これは2人を眠らせるためのサザエの策略。外では、マスオが屋根からじょうろでニセモノの雨を降らせていた、と言うオチでした。


 これ、賛否両論分かれると思うのですが、ガッカリさせて眠らせると言うのはアリか?
 「遠足は家に着くまでが遠足です」とはよく言われる言葉ではありますが、準備に心をワクワクさせている時点でも、遠足と言えないでしょうか。その気持ちをくじくのは、どうも虫が好きません。
 確かに、翌朝、晴れ上がった空にカツオとワカメがはしゃぐ様子も目に浮かびますし、睡眠不足で体力が持たなくなる事態を考えると、決してサザエが悪い事をしたとは一概には言えません。でも、そんなやり方は好きじゃないなあ。ウソも方便とは言いますけど、皆さんはどう思われます?


 あ、深夜に屋根へ上らされたマスオさんご苦労様。さすが、サザエの私物だ。


☆突撃!磯野家の晩ご飯========================================


●のり巻き(弁当)
 遠足の定番。しかし、これほど干瓢に拘るのは、お好み焼きにはマヨネーズに拘る大阪人みたいなもんですよね。


●せんべい詰め合わせ、チョコ、みかん、りんご、ガム(遠足のおやつ)
 小学生の頃、おやつは300円までだったワタシには買い揃えられなさそう。あ、みかんやりんごはおやつに入らないのかも(笑)


☆磯野家豆知識================================================


●乾物屋の娘
 干瓢に拘る娘。自分がクラスメイトなら「カン子」とかあだ名をつけて、通信簿に「軽率な行動が目立つ」と書かれてしまいそうです。


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磯野家株式市況
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カツオ、ワカメ0円
・・・いや、まあ、特に強調する事もないかと。


タラ+5円
・・・タマを家族の一員と皆に認識させた点はかなり大きいです。でも、皆がのり巻きを食べている中、サザエやタラちゃんと同行したタマはキャットフードらしきものを食べさせられているのですけどね。


サザエ0円
・・・フネさんを手伝えよとかマスオをこき使うなよとかいろいろあるのですが、前者は後から手伝いに加わり、後者は戻ってきたマスオに対してお礼を言ったり、文句を言う隙を与えませんでした。


フネ+1円
・・・よく頑張りました


波平+1円
・・・肩を揉むツンデレ。


マスオ+1円
・・・同じ時間、おそらくサザエに全身マッサージをさせられていたような気がする。。。


花沢+1円
・・・「磯野くんのために特別なサンドイッチを作って持っていくから(ブラックハート)」。ホントにハート型のサンドイッチでした。無理やり食べさせられようとするカツオのものスゲーイヤな表情が笑えます。


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今週の磯野家株式市況まとめ


波平 +646円(▲3)→
マスオ+237円(+0)→
フネ +203円(+0)→
中島 +116円(+0)→
タラヲ+80円(+5)→
ワカメ+72円(+0)→
カツオ+29円(▲8)→
花沢 +27円(+1)→
イクラ+20円(+1)→
ノリスケ▲97円(+1)→
サザエ▲292円(▲3)→


 次回予告はカツオが、接着剤で直せるレベルではないほど盆栽の鉢を割った事を告白します。「こりゃお裁きを待つしかないだろうなあ」と言うカツオですが、酒器を見事に直したキミならできるよ、きっと。