北京オリンピックの開幕まで、8日でちょうど1年。現地では8日夜、壮大
なセレモニーが開かれました。
夜空を花火が彩る陰で、オリンピックの建設現場に流れる汗。
農村から出稼ぎに出て来ている「農民工」と呼ばれる人たちを追いました。
中国の躍進を世界に知らしめることになる北京オリンピック開催に向け、
インフラ整備も急ピッチで進んでいる。
建設工事の土ぼこりにかすむオリンピックのメーンスタジアムでは、
地方から出てきた5,000人以上の労働者が、24時間態勢で働いている。
北京の開発を裏で支えているのが、農村部からの出稼ぎ労働者たち、
「農民工」。
現在の中国には、2億人の農民工がいるとされ、安い賃金で中国の
経済成長を支えている。
北京市内の建設現場でタイル張りをする劉冰春さん夫妻も、四川省
からやってきた農民工。
出稼ぎに来て4カ月、劉さん夫妻は寮住まいを続けながら、高層ビル
の危険な現場で働いている。
食事の配給には、出稼ぎ労働者たちが長い列をつくる。
食堂はなく、屋外での食事をとる者もいる。
出稼ぎに来た若者は「(北京にきた目的は?)お金を稼ぐためさ」、
「ずっと北京で働きたい。農村出身者は、建設の仕事が向いてるよ」と
話した。
劉さん夫妻の月収は、2人あわせても日本円で3万2,000円ほどで、
生活は苦しい。
それでも、田舎で農作業をしていたときのおよそ2倍で、村の若者の
9割が出稼ぎに出ているのが現実。
妻の曹敏文さんは「出稼ぎは子どものため。仕事はとても厳しく危険
だけど」、「下の子は、これから学校に入学。お金が必要。ここで頑張る
しかない」と話した。
2人の子どもは田舎に置いてきたままで、下の息子はまだ3歳。
将来は北京に呼び寄せ、4人で暮らすのが夢だという。
曹さんは「(どのくらい会っていない?)4カ月。(子どもたちに会いたい?)
もちろん。まだ幼いので、田舎に残してきたけど」と話した。
出稼ぎ労働者の前に立ちはだかるのが、「戸籍」の問題。
中国では、「農村戸籍」と「都市戸籍」とに分かれており、戸籍を農村に
残したままの劉さん夫妻のような農民工は、医療や保険など都市での
公共サービスを利用できない。
労働問題の専門家、中国社会科学院の牛風瑞主任は「中国はまだ、
農村部の人々に都市部の社会保障や公共サービスを提供できるレベル
に達していない。だから、都市流入を制限している」と話した。
また農民工は、子どもに十分な教育を受けさせることもできない。
劉さん夫妻と出身地が同じ王輝さんは、北京ですでに4年働いており、
今は家族を呼び寄せ、一緒に暮らしている。
テレビや冷蔵庫、エアコンも手に入れた。
そんな王さんの関心も、子どもたちのこと。
王さんは「もっと稼ぎ、子どもをいい学校に入れたい。どの親も同じ
思いでしょう」と話した。
田舎で先の見えない暮らしを続けるより、都会での成功に賭ける。
中国の経済成長を支えるのは、そんな出稼ぎ労働者の夢と希望。
劉さんは「信念があれば何だってできる。きっと大丈夫、僕はそう思うよ」
と話した。
北京駅には連日、成功を夢見る出稼ぎ労働者たちが押し寄せてきて
いる。
オリンピックは、そんな彼らにどんな夢と現実を与えようとしているのか。
http://www.fnn-news.com/cgi-bin/fnnmenu/menuFrame.cgi?url=headlines/CONN00115925.html&lang=ja&gid=CONN00115925&id=rss
なセレモニーが開かれました。
夜空を花火が彩る陰で、オリンピックの建設現場に流れる汗。
農村から出稼ぎに出て来ている「農民工」と呼ばれる人たちを追いました。
中国の躍進を世界に知らしめることになる北京オリンピック開催に向け、
インフラ整備も急ピッチで進んでいる。
建設工事の土ぼこりにかすむオリンピックのメーンスタジアムでは、
地方から出てきた5,000人以上の労働者が、24時間態勢で働いている。
北京の開発を裏で支えているのが、農村部からの出稼ぎ労働者たち、
「農民工」。
現在の中国には、2億人の農民工がいるとされ、安い賃金で中国の
経済成長を支えている。
北京市内の建設現場でタイル張りをする劉冰春さん夫妻も、四川省
からやってきた農民工。
出稼ぎに来て4カ月、劉さん夫妻は寮住まいを続けながら、高層ビル
の危険な現場で働いている。
食事の配給には、出稼ぎ労働者たちが長い列をつくる。
食堂はなく、屋外での食事をとる者もいる。
出稼ぎに来た若者は「(北京にきた目的は?)お金を稼ぐためさ」、
「ずっと北京で働きたい。農村出身者は、建設の仕事が向いてるよ」と
話した。
劉さん夫妻の月収は、2人あわせても日本円で3万2,000円ほどで、
生活は苦しい。
それでも、田舎で農作業をしていたときのおよそ2倍で、村の若者の
9割が出稼ぎに出ているのが現実。
妻の曹敏文さんは「出稼ぎは子どものため。仕事はとても厳しく危険
だけど」、「下の子は、これから学校に入学。お金が必要。ここで頑張る
しかない」と話した。
2人の子どもは田舎に置いてきたままで、下の息子はまだ3歳。
将来は北京に呼び寄せ、4人で暮らすのが夢だという。
曹さんは「(どのくらい会っていない?)4カ月。(子どもたちに会いたい?)
もちろん。まだ幼いので、田舎に残してきたけど」と話した。
出稼ぎ労働者の前に立ちはだかるのが、「戸籍」の問題。
中国では、「農村戸籍」と「都市戸籍」とに分かれており、戸籍を農村に
残したままの劉さん夫妻のような農民工は、医療や保険など都市での
公共サービスを利用できない。
労働問題の専門家、中国社会科学院の牛風瑞主任は「中国はまだ、
農村部の人々に都市部の社会保障や公共サービスを提供できるレベル
に達していない。だから、都市流入を制限している」と話した。
また農民工は、子どもに十分な教育を受けさせることもできない。
劉さん夫妻と出身地が同じ王輝さんは、北京ですでに4年働いており、
今は家族を呼び寄せ、一緒に暮らしている。
テレビや冷蔵庫、エアコンも手に入れた。
そんな王さんの関心も、子どもたちのこと。
王さんは「もっと稼ぎ、子どもをいい学校に入れたい。どの親も同じ
思いでしょう」と話した。
田舎で先の見えない暮らしを続けるより、都会での成功に賭ける。
中国の経済成長を支えるのは、そんな出稼ぎ労働者の夢と希望。
劉さんは「信念があれば何だってできる。きっと大丈夫、僕はそう思うよ」
と話した。
北京駅には連日、成功を夢見る出稼ぎ労働者たちが押し寄せてきて
いる。
オリンピックは、そんな彼らにどんな夢と現実を与えようとしているのか。
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