ケニヤでのコメ消費量は上昇傾向にあります。
平均すると国民一人あたりの年間コメ消費量はおよそ7キロ。日本人の消費量・年間60キロ弱と比較すると非常に少ないものです。しかし「なーんだ、それっぽっち」と言うなかれ。増加率がすごい。年間57%です。
ホントかよ? と疑うでしょ?
その気持ち、わかります。実は私も疑ってます。

 

ところで日本では毎年秋口になると新米のうまさが話題になりますが、こちらは逆。新米なんてありがたいものじゃない。第一、おいしくない。やっぱコメは古米じゃなくちゃ。倉庫でじっくり寝かせて、程よく水分が抜けて、炊いてもパサパサ感がある古米。コレ最高。

 

日本人である我々からするとちょっと信じられませんが、これも冗談じゃないんです。こちらでは誰も彼も、メシを食うなら古米に限る、と考えているようなんです。

 

コメのブローカーが経営する倉庫に行き、積まれた麻袋から籾をちょっと取り出して殻をむいて玄米の色を調べます。新米は白っぽい色をしているんですが、古くなるとわずかながら茶色味が増してきます。年を経てきれいにブラウン・カラーになりますとコレはもうビンテージ米。とはいっても、新米信仰心豊かな我々日本人にはなかなか見分けがつきません。あんまり見たことないですもんね、古米なんて。

 

ですが古米識別力の高いケニヤ人関係者には一目瞭然。玄米の果皮を見て「コレは去年の主作期のコメだね。そっちはその前の作期」などと、すぐに判断できちゃう。

 

精米してもその違いは歴然としています。新米は透明感があるというか、クリスタルな感じですが、古米は乳白色をしています。

 

おわかりになりますでしょうか? 左がビンテージ米。右が新米です。

 

籾の状態で水分が抜け、精米時の水分含量は10%以下になってしまいます。日本の標準が14%ですので、これはかなりの乾燥状態。しかも丸っこいジャポニカ(日本米)とは違い、インディカ米は細長い。乾燥が進むと精米時に折れたり割れたりするんです。
少しでも砕米が混入すると、日本では等級が低下しますが、ケニヤ人消費者はその辺はあまり気にならないらしい。

 

さて、気になるお味の方は? 

 

もともと粘り気が少ないインディカ米なのに、倉庫で寝かされて水分が飛び、さらに粘り気が無くなります。だからスープやソースをぶっかけると味がよく馴染んでおいしい。

 

なるほどー、古米もうまいじゃん。