ケニヤでのお気に入りの炭酸飲料水です。

 

有名なコカコーラ・ボトラーズ社が製造・販売している商品でありますが、日本では販売していないようです。日本だけでなく、今まで訪問した他の国々でもお目にかかったことはなく、私はケニヤでしか飲んだことがありません。

以前はシュウェップス社からも同名の商品が発売されておりましたが、最近は見かけません。シュウェップスのビターレモンは壜が小さくて飲み応えがなく、また苦味が弱い割には薬っぽい後味が強かったので、あまり好きではありませんでした。ビターレモンと言えばクレストに限ります。

王冠の表記を見ると抗マラリヤ剤であるキニーネが入っています。おお、さすが熱帯。こういうものにも予防薬を入れてマラリヤに備えているんだー、と感心したいところですが、これはその薬効を期待しているのではなく、苦味成分として入れられているのだと思います。実際に医療関係者に聞いたところでは、抗マラリヤ効果のためにはビターレモンを7本くらい立て続けに呑む必要があるそうで、いくら好物でも病床で一気飲み2リットルはキツい。

 

 

ビターレモンを飲むなら屋外が似合います。

日が傾きかけてはいるけれど、それでもまだ充分暑い午後。重い日差しを避けて雨宿りするように木陰に入り、傍らのキオスク(小店)で買うビターレモン。

 

ビターレモン、ちょうだい。

 

声をかけると、きっと店主が「冷たいの? ぬるいの?」と尋ねてきます。清涼飲料水を飲むのに、わざわざぬるいものを欲するヒトもいないだろう、と思うあなたは日本人。冷たい飲み物は身体に良くない、と広く言われているケニヤではビターレモンはもちろん、酒場でビールを注文する時にも「バリディ(冷たい)」と言い添えないと、かなりの高確率でなまあったかい物が運ばれてきます。

 

スッゴク冷えてるやつ! バリディ・サーナ!

 

バケツの水の中に入れているだけなので、スッゴクは冷えておりませんが、ま、気温よりは少々低い温度になっております。

スポ!と小気味良い音を立てて栓を抜いた壜にスポと差したストローからチューと吸います。スポチュー。喉が渇いているのでコップにあけてガブガブいきたいところですが、お目当てのものが少しづつ喉を通る、このもどかしさが堪らない。強い甘味と控えめな酸味。キニーネのかすかな苦味が爽やかさを強調します。

 

やっぱコレです、クレスト・ビターレモン。