5年前、ラオスに赴任する直前。日本で目覚まし時計を購入しました。
近所のホームセンターで最初に目に付いたのがカシオ社製の目覚まし時計。シルバー・カラーのプラスティック製のボディがカッチョ良い。ちょっと安っぽいけど。コンパクトに折りたたみできるのにデジタル表示が比較的大きめで、もちろん目覚まし機能も付いてます。

画像はDQD-208J。カシオ社のホームページから。
店頭では気づかなかったのですが、帰宅後に眼を通した取り扱い説明書に面白いことが書いてありました。これ「電波時計」なんですって。日本の標準時を知らせる標準電波というものが国内2箇所(福島県と福岡県)の送信所から24時間休みなく送信されており、この時計はその電波を受信して自動的に時刻を合わせる機能があるのだそうです。
すごーい! 未来的ー。
電波時計なんて5年前でも驚くに値しないものなんでしょうけれど、その直前までアフリカに住んでいてほぼ浦島太郎状態にあったオジサンは大いに感心するのでありました。
しかしトリセツをさらに読み進めると、その電波はあくまで日本国内向けで、受信できるのは送信所から500km以内。それより遠いと電波が弱くなるので受信しにくくなり、良い条件下でもヤットコサットコ届くのは1000kmが限界なんだそうです。ですからラオスに持っていっても電波時計の機能は使えず、単なる目覚まし時計でしかありません。
ま、オジサンそれでも全然かまわない。そんな未来的機能、もともと期待してなかったんだし。
で、ラオスに赴任以来、私のベッドの枕元には常にこの時計が安置され、さわやかな朝を迎えるお手伝いをしてくれるわけです。使い始めてすぐに気づいたのですが、この時計、どうも標準電波を受信しているようなのです。だって表示されるのはいっつも日本時間なんですもん。ラオス時間(日本時間より2時間遅れ)に何度合わせても、気がつくと日本時間に戻っているんです。
おっかしいなぁ。不思議だなぁ。
でも、表示されているのは日本時間であると理解すれば、それはそれで特に不便はなく、むしろ1秒の誤差もなく正確な日本時間を表示してくれる時計というのはとても気持ちの良いものであったのです。
ですがやっぱり理由を知りたい。日本から離れたこんな場所で、どうして日本時間に合っちゃうんだろう?
で、カシオ社にメールを書いて尋ねてみました。そしたらすぐに返事が来ました。
親切なカシオの担当の方によると、標準電波というのは長波電波で、地表と、その60km以上の上空にある電離層の間を反射しながらジグザグに広がっていく性質があるのだそうです。で、ビエンチャンの我が家が位置するところが、たまたま地表における反射地点にあたるのではないか、と。
「ですから、不便に感じるようであれば、お手数ですがデジタル表示部分以外をアルミフォイルでくるんでいただければ、受信しなくなります。」
とのことでした。なーるほどー。そういうわけだったのかー。
しかし、自分では母国からずいぶん離れたつもりだったのに、実際はあんまり離れていないんだな。
お釈迦様の手のひらを走り回る孫悟空を連想しました。ウッキーッ。