お昼時、農場のスタッフ全員で昼食を摂ることがあります。
幹事役のスタッフがバイクを飛ばして市場に走り、いろんな種類のお惣菜を買ってきてくれます。ラオスは外食産業が盛んで、漬物焼き物揚げ物煮物など、ほとんどのメニューがテイク・アウト可能です。スープまでビニール袋に入れて売ってくれるんです。
買ってきた食品をテーブルに並べ、にぎやかな食事会が始まります。
こんなとき農場に備えてある食器を使いますが、数が充分ではありません。
基本的に手づかみで食べられるものが多いのであまり問題にはなりませんが、スープはちょっと困ります。人数分の取り皿(お椀)が欲しい、と思うあなたは日本人。
ビニール袋から大きめのドンブリに移したスープを、ラオスでは各自が持ったスプーンを使ってドンブリからスープを取って飲みます。
みんなが口に入れたスプーンを直接ドンブリに入れて、それをまた口に運ぶんです。ドンブリからスプーンでじか飲み。
最初はちょっと抵抗を感じました。はっきり言って、ちょっとキタナイ感じがする。
でもラオス人の間では何の抵抗も無いようです。中にはスプーンさえも共有して食事をする仲良しもいます。
最近では私も慣れました。考えてみれば、あまり気にするほどのことでもない。一緒に働く仲間だし、特に嫌いなヤツもいないし。
ラオスでは、ヒトとヒトとの間の距離がすごく短いのだと思います。
ごく自然な、無意識のスキンシップが頻繁かつ濃密に行われています(男女間は除く)。
先日、ルアンナムターの職員が研修で日本に行きました。
見学先を回るバスが高速道路のサービスエリアで休憩を取ったときのこと。
土産物を売っているコーナーでおいしそうな漬物が売られているのを見つけた彼は、備え付けの箸で試食。その箸をまた箸立てに戻したんだそうです。
その途端、売り場のオバチャンに、
「ちょっとアナタ! キタナイ!キタナイ!」
と、強い口調で言われたらしい。使った箸は別の容器に返すことになっていたようです。
ラオスに帰国した彼が、
「キタナイってどういう意味?」
と尋ねるんです。
ま、わかんねーだろうなぁ。