ラオラーオはラオス特産の米焼酎です。
もち米をふかして麹を加え、甕(かめ)の中で発酵させてもろ味を作り、それを加熱して揮発したアルコールを冷却して再び液化させたもの。
酒屋でも売っていますが、うまいラオラーオの多くは店では手に入りません。
稲作農家が自家消費用に作るラオラーオに味わい深いものが多いように思えます。各家庭の蒸留方法の違いで味のバリエーションが豊富なんです。
一般的に言って、蒸留の際に加熱する温度が高いともろ味の中の水分も蒸発して酒に混じってしまい、かなり水っぽくなりますし、逆に低温でじっくり蒸留したものは時間はかかるけれどアルコール純度が高い。
各農家がそれぞれ手製の装置を使い、その日の気温や湿度など、気象条件に合わせて蒸留法を工夫するので、どうしても品質に差が出来、その差が面白いんです。

時々、訪問した農家で蒸留したてのまだ温かいラオラーオを勧められることがあります。
「ま、一杯グッとやって味見してくれ」などと言われて、こっちも嫌いじゃないのでグッとやる。
途端、強いアルコール成分が一瞬にして口中に広がり、喉を焼き、耳からピーッ!と煙が噴出するような錯覚を覚える。食道を下り、胃の中にとぐろを巻くように納まったアルコールがじんわりと発熱する。

すげえ!

と、短くうめくように感想を述べると、「そうだろそだろ、うめえだろ」と満足げに笑う農家のおじさん。

一杯ゴチになって、次の訪問先の農家でも一杯振舞われて、その次の農家でも更に一杯・・・。
んもー、仕事にならないじゃないかー。ヒック。



醸造用の甕