ウィキペディアによると、全世界で製造されるインスタントラーメンの数は年間916億食(2006年)だそうです。
気が遠くなるような数字です。「人類はインスタントラーメンに大きく依存している」と言ってしまっていいような気さえします。
個人的には、やたらと腹の減る成長期にずいぶんお世話になりました。
台所で火を使って何かを調理した最初の経験は、自分で食べるインスタントラーメンを準備することだったと記憶しています。
以来数十年。
私の人生は何食分のインスタントラーメンを消費してきたのだろう?

さて、ラオスではタイ製のインスタントラーメンが広く売られています。
トムヤムクン・ラーメンと称されており、その名のとおりトムヤムクン特有の酸っぱ辛いスープが日本人には新鮮な味です。
1食分2000キープ(約25円)のお手軽価格。
奇妙に派手なパッケージをぺりりと開けると、中にはおなじみの乾麺と粉末スープ、それにトムヤム・ペースト。
乾麺を器に安置し、その上から粉末スープとペーストをふりかけますが、全量を使用すると、その凄まじい辛さに悶絶することになります。食べている最中に鼻水と涙が出てきて、喉の奥も焼けるように痛くなり、結局何を食べているのかわからなくなって志半ばでリタイアせざるを得ず、とても残念な気分になってしまうので、投入量は控えめに。
お湯をかけて2~3分。ふやけた麺をザザッとかき混ぜてスープに馴染ませ、刻みネギをふりかけると、出来上がり。非常にシンプルなスタイルのラーメンですが、これがなかなかイケるんです。
油で揚げた麺がお湯にふやける時に立ち上る香ばしい匂いが懐かしく、食欲が増します。
火にかけず熱湯で麺をもどすためでしょう、少々硬めの歯応えが独特。単にまだ芯が固いだけなんですが、コシがあるように錯覚できてしまう。
スープは前述したように、辛く酸っぱく、そしてコクがある。
エビ、チキン、ポークなど、色々とスープのバリエーションが豊富で(全部酸っぱくて辛いのですが)、どれもおいしい。
麺を食べ終わったあとに冷や飯を投入して即席おじやにすると、これまたすごくうまい。
暑い国で辛いもの食べて、顔中汗だらけにして、そのあとで水をゴクゴク飲んで満腹する。
ものすごく充実感のある食事であります。
ものすごく安いけど。

しかし、このパッケージ・デザインは何とかならんのか。