日本語の「ありがとう」という言葉には、かなり重い語感があるように思えます。
「が」という濁音が真ん中にあるせいかもしれません。感謝の意を強調するために「どうも」を頭に付け、更に丁寧さを加えるために「ございます」を語尾に持ってくると、
「どうもありがとうございます」
ど・が・ご・ざ、と濁音が4つに増え、語感の重い印象も増し、口にすれば自然と頭が垂れるような気分。うまくできています。

ラオス語で感謝を表す言葉は「コプチャイ」といいます。
語感がすごく軽くありませんか? 試しに発音してみてください、「コプチャイ」と。
ね? 軽いでしょ?
もっと感謝を強調すれば少しは重みが感じられるかも知れない。英語の「very much」に相当する言葉を語尾に付けます。

「コプチャイ・ライラーイ」

・・・なんか軽さが倍増したような気がする。
こんな言葉で本当に感謝を表明できるのだろうか? 馬鹿にしてると勘違いされそう。
こうなったら、態度で示そう。頭を下げればこちらの真摯な気持ちが伝わるかも。コプチャイと言いつつお辞儀。
・・・なんだか「ごめんちゃい」と言っているようで、これも逆効果。

こちらとしては心底ありがたく思っているのに、コプチャイという軽い言葉で感謝を表さなければならないフラストレーション。私の感謝はこんなに軽いものではないのだ!と憤りさえも感じます。
最近は感謝を伝える時にはコプチャイだけでなく、「サンキュー」とか「ありがとう」とか、状況と気分に応じて付け加えることにしています。大抵ものすごく長くなっちゃうんだけど。