老化が進み、老眼鏡なしには細かい文字を読むことができなくなった私は、在宅中は机の上に眼鏡を出しっぱなしにしています。以前に増して使用頻度が高くなっているので、机の上に常時置いておけば、必要な時にすぐに使えて便利なんです。
ところが時々いつもの場所に眼鏡が見つからないことがあります。
おかしいな、ここに置いといたはずなんだけど。無いなぁ、どこに置いたんだろう。
自分が置き忘れそうな他の場所を探しても見当たらない。
絶対にここにしまってはいないはず、と断言できるけど一応確認しとこう、と机の引き出しを開け、眼鏡ケースを見ると、中にありました老眼鏡。

これ、娘の仕業なんです。
彼女にとって、家の中の物はいつも決まった場所にあるべきものなんです。
例えば食卓の椅子はすべてテーブルに向かっていなくてはなりませんし、下駄箱の中の靴はいつも同じ並び方で収納されてなくてはなりません。同様に、不使用時の眼鏡は眼鏡ケースの中に収納されてなければならないもので、出しっぱなしは許せない。他にも、読後に乱雑に積んでおいた雑誌などは、気がつくと角をそろえて積み直してあったりします。
家の中の物の場所については、たぶん彼女なりのルールがあり、しかしそれがどういうルールなのかを理解しない両親が好き勝手に物を置いてゆく。ルールに従って、そっと直して回る娘。

というわけで、色んなものが自分の記憶とは別の場所で見つかる我が家です。
それが娘の整頓癖によるものなのか、それとも私が自分でそこに置き忘れたのか。判断が難しくなりつつあるのは、視力に続いて記憶力の衰えを自覚できる初老の私。