例えば、娘とその友達の会話を聞いていると、

 

「やばくない?」

「キモすぎてやばいよね。」

 

など、笑っちゃうほど言語表現力が

拙いと感じます。

 

 

表現力が拙い事が何に影響するかと言えば、

実はいくつもあって、代表的なものを2つ挙げると、

①感情コントロール能力に影響する

②目標や行動の精度に影響する

 

 

①感情コントロール能力に影響する については、

怒った時に、大体暴力や手荒い方法に頼る方は、

感情表現を的確に言葉で行う事が出来ない傾向にあると、

以前アンガーマネジメントで学びました。

 

アンガーマネジメント協会のHPに記載のある、

怒りを表現する言葉としては、

 

怒る、頭に血がのぼる、憤りを覚える、イライラする、カチンとくる、

堪忍袋の緒が切れる、キレる、逆上する、激怒する、怒髪天を衝く

腹が立つ、腹に据えかねる、はらわたが煮え繰り返る、憤慨する、

目くじらを立てる 等々。

 

 

怒髪天を衝く、なんてあまり使う人を見た事ないですが、

髪の毛が逆立って、その毛が冠を突き上げる位だ、という意。

 

はらわたが煮え繰り返る、は慣用句ですが、

内臓(精神を意味する)が激しく沸騰するほど怒りを感じるという意。

 

これら、怒りの大きさが「巨大」である点は似ていても、

怒りの種類は違う感覚は、何となく伝わってきます。

 

前者の怒髪・・・は露骨に怒りを外部に出すイメージを受けますし、

後者のはらわたは、表には直接的に出さず、内に秘めた怒り、

というイメージを私は受けますかね。

 

こういう微妙なニュアンス含めて、自分の怒りを、

的確に言葉で表せるかは、感情コントロールに直結します。

言葉で表現できないから、力業の表現に頼ってしまうわけなので。

 

 

②目標や行動の精度に影響する については、

例えば、必ず成長してみせます!みたいな威勢のいい言葉を

ビジネスなどでよく聞きますが、一体成長とは何でしょう?

全然具体的ではありませんよね。

 

 

でも何となく成長という言葉には

前に進んでいくという力強いニュアンスがある為、

聞いている側もそれで「すごいね」で終わらせてしまっている場面は

実際あるような気がします。

 

 

言葉において、力強さというのは装飾程度に考えておく必要があり、

大切なのは、とにかく具体性です。成長という言葉であれば、

具体的に何を意味するのか?

 

例えば、内容は適当ですが、

☆営業で500万円以上の案件を、自分一人でアポ~提案まで行い、

 年間3件以上、今年中に獲得できるようになる事

☆工場設備の能力生産性を、自分で生み出したアイデア実施して1.3倍にし、

 そのアイデアは特許を今年中に取得できる事

みたいな感じ。

 

ここまで明確に具体的にすることによって、

成長に向けた行動計画が具体的に決まっていきます。

単に成長成長言ってるだけなら、その場の気分で、

時期も内容も達成水準もブレブレになる事でしょう。

 

つまり、目標や行動の精度に、

この具体化が直結するという事です。

 

 

 

だからこそ、日々自分の言葉遣いを観察し、

・曖昧に使っている言葉はないか?

・その曖昧な言葉を、もっと適切に言い表せる言葉はないか?

・その曖昧な言葉を、もっと内容具体的に出来ないか?

辞書片手にこの反復が大切だと思います。

 

 

私も既にやり始めていますが、結構楽しい。

この年齢になって国語辞書調べるのもなかなかオツな作業です。