次の日の朝6:00には自然と目が覚めた。

今日は仕事休みか…

嬉しい気持ちよりも罪悪感しか残ってない




隣を見たら彼はぐっすり眠っていた。




いつもこの時間は、起きて仕事に行く準備をする。通勤に1時間30分は掛かるので家は早く出なければいけない。

準備と同時に彼を起こす。同棲はしていないので彼は私が家を出ると一緒に自分の家に帰る。


水曜日は毎回そういう朝になる。



前日に進化の証である部位を骨折した私は

彼を起こさなくてもいい朝だった。


この生活をあと1ヶ月か…


なかなか現実を受け入れられなかった。




スマホを見ると普段は無いLINEの通知が溜まっていた。


公式アカウント、仕事の同僚たち、母親からだった


仕事の同僚達からは、お大事にと来ていた。

連絡をくれるだけ嬉しかった。


母親からは、お疲れwww!といった内容だった。

蛙の子は蛙。母と逆の立場なら私もそうするだろう。



骨折の痛みは昨日より強くなっていた。

ネックピローを付けた薬剤師の先生が

「骨折と診断されると、不思議なもので痛みが増すよね」


人生で初めての骨折だったので、骨が折れた痛みの基準が分かったのは大きい。

大抵の怪我は我慢するが、今回は我慢しなくて良かった…



1人で起き上がる事ができず、彼がいてくれて良かった。介護をされているようで恥ずかしい感覚だったが、彼は笑うこともなく真剣だったので、逆に恥ずかしい自分が小さく見えた。


みんなの為に早く治そう。

私は1週間ただ寝るだけの生活を過ごした。

1週間経っても痛みは続いていた。時間は掛かるが、1人で起き上がれるようにはなった。



1ヶ月は安静にと言われたが、

3週間になった頃私は仕事に出ることになる。



何故予定より早く仕事に行くことになったのか、

骨折が治った訳ではなく、会社の圧に負けたのである。


社長からは早く仕事に出られないか?と2日に1回は連絡があった。


「すみません。まだ動けそうにありません…」


もう10回程言った気がする。


まだ?まだ出勤できない?どのくらい痛い?

それをずっと言われると


仕事をしても何とかなるのではないだろうか

他の人は仮病だと思ってるのではないか?

自分はただ甘えているだけではないか?


それで

私「明日出勤します。」


社長「分かった!」


半月もしたら辞める立場だったのも大きいかもしれない。


次の日、尾てい骨の痛みを感じながら朝日も登っていない6:00に1人で仕事に行く準備をし始めた。