
清水寺を後にして、行きの道で登った坂道を下ります。
再び大谷本廟の前を通り、東山の七条の町に入ります。
着いたのは豊臣秀吉を祀る豊国神社
国宝の唐門は伏見城の遺構と伝えられています。

豊国神社の隣にある方広寺の鐘。大阪冬の陣の「国家安康」で有名。
日本史に名を残す方広寺はあまりにも小さな寺でした。

日は沈みかけ、かなり暗くなってきました。豊国神社を出て、三十三間堂(拝観時間を過ぎて訪れる事できず残念)前の道にでて、東山の坂を登ります。
坂を上がるにつれ、行き交じる歩行者や車の数が少なくなってきます。
豊臣秀吉が葬られた豊臣廟の麓に到着。周囲には誰もいません。
夕暮れ時の薄気味悪い雰囲気が。


秀吉の墓所にたどり着くにはこの石段を登らなければなりません。下から見上げても頂上は見えず。
天下の道は険しい。この日は朝から堺、大阪、京都と歩き回り、足に疲れが。
このまま引き返したい思いもします。
しかし私は2年前にこの石段を登り秀吉の墓所にたどり着きました。
この石段を登る苦しさの記憶は残っています。
2年前の己に勝つ!自分との闘いである。
愚かな私は石段を登り始めました。
登るにつれ、息は途切れ、足が重くなってきます。
足を踏み外せば転げ落ちそうな怖さが…中々頂上は見えて来ません。

所要時間9分で約520段を登り切り、最後は這いつくばるようにして秀吉の廟に到着。標高190m以上。
2年前の己に勝ちました(自己満足)!息が苦しい!
石段を登る時も、廟所の周囲にも参拝者の姿を一人も見かけませんでした。日没前の樹に囲まれた廟所。何となく恐さが…。
すぐに引き返し、下界に下ります。
時刻は18:09。周囲はかなり暗くなり妖怪や幽霊が出て来そうな雰囲気

転げ落ちぬよう慎重に石段を下ります。
無事に麓に到着。すでに周囲は闇に覆われていました。
この後はガクガクになった足で五条のホテルに向かいます。
祇園に遊びに行く気力ナシ(金ナシ)。