こんにちは。weedyです。
気温の差で疲れが出ている今日このごろ。
今日の話題は「悪役令嬢の中の人」です。そのコミカライズから。
https://ncode.syosetu.com/n6682gf/
https://comic.pixiv.net/works/7926
ジャンルとしてはゲーム内転生ですが、珍しいのは転生した日本人が悪役令嬢で断罪シーンでタイトル通り【中の人】が目覚める場面から始まる点です。
日本人の"エミ"は普通の女子大生でしたが、ある日事故にあい、死んでしまいます。
目覚めたときには乙女ゲームの悪役令嬢"レミリア・ローゼ・グラウプナー"になっていました。
レミリアは家族の愛を知らず、底なしの魔力で王子のフィアンセになっていましたが、家族からの愛の代償を求めすぎたために疎まれ、悪の道に落ちて最後には悪魔として殺されてしまう役柄でした。
それに気づいたエミはレミリアを幸せにすべく、レミリアを一流の貴族女性に育て、攻略対象の不幸を救い、不幸の元を断ったつもりでいましたが、同じ転生者であるゲームの主役である星の乙女"ピナ・ブランシュ"がゲーム通り入学してきたところから歯車が歪みます。
ピナはゲーム知識を活かして魔法薬を使って攻略者や周囲の人々がレミリア(エミ)に敵対するよう仕向けます。
ゲームの清らかな乙女とはかけ離れた思考のピナの策略でレミリア(エミ)のこれまでの努力は脆くも崩れていき、エミが必死に培ってきたものがことごとく奪われ、そしてついに【断罪】を受けるのです。
その瞬間、中の人"レミリア"が目覚め、エミを貶めた人々への復讐を誓います。
実はレミリアは消えておらず、まるでドラマを見るように、本を読むように日本人としてのエミの過去やレミリアを幸せにしようとするエミの暖かさに触れて、エミと一緒に育っていたのでした。
家族から貰えなかった愛情をたっぷりと受けていると感じていたレミリアにとって、エミは何者にも代えがたい存在。
そのエミが断罪によって心を閉ざし、深い深い眠りに入ってしまったことを悟ったエミリアは11年ぶりに目覚めました。
そしてエミの知識とゲームのボスとしての潜在能力、エミの努力の結晶である身体能力を活かして星の乙女よりも先に世界を救い、断罪に加担したすべての人間を地獄に送り、エミのレミリアを幸せにすると決めます。
この"エミ"から"レミリア"への変貌がすごく良い。
対人ではエミがしていた通り柔らかい表情で冤罪で家を追われた少女を演じつつ、裏では星の乙女が手に入れる物を先に押さえていく周到さを見せる。
そのためには村を作り、ドワーフとも魔族とも手を結び、世界を救い、元の国のレミリアに敵対したもの以外を味方につけ・・・・
口癖は"エミ"ならそうするわ、もいい。
しかしまあ、似た悪役令嬢モノの中でもピナを含む敵側の胸糞悪さが破格。
本当に本当に苛烈な復讐が完遂されてほしいと願うほど。
レベル上げもしないし、ただ逆ハーレムを作ろうと動いているだけで何も価値のない連中。
レミリアは綺麗で、エミの作ったレミリアのイメージを損なわないためとはいえ世界にはいい影響をもたらしているし、エミの"レミリア"に勝てるわけないじゃん!!
更新が本当に楽しみです。