こんにちは。weedyです。

今日紹介するのは「飢えた獣の手懐け方」です。

 

 

安心してください!完結してますよ!

 

吸血鬼ものBLですね。

R18度合いとしては1(ほぼなし)~5(ほぼ毎回&濃い)とすると1よりの2かなあ。

吸血シーンとかじゃれ合いシーンはそれなりにありますが、全体としては軽いので入門者向けではないでしょうか。

 

主人公の佐藤隆文と川島浩樹は小学生時代に知り合い、高校で親友になり、27才まで15年を腐れ縁で過ごしてきた友人同士。

物語は別の友人、中島健吾と藤本祐介と飲んでいた浩樹が酔い潰れたシーンから始まります。二人は浩樹をなんとか送ろうとしますが泥酔状態でどうにもならない。

そこで浩樹の親友で面倒見の良い隆文を呼び出して家まで送らせます。

浩樹は秘密主義で3週間音信不通になっても理由を話さないような男で、昔から身体が弱くいつも青い顔をして隆文の側を離れない青年でした。

隆文はなんだかんだと見捨てることができずにずっと面倒を見てきたのです。

とはいえ、泥酔状態の浩樹にはさすがにイラッとしていると、気がついた浩樹はいきなり隆文にキスをして、そのまま唇に噛みつき、驚いた隆文は思わず浩樹を突き飛ばします。

その血で我に返った浩樹は隠していた秘密【吸血鬼】であることを隆文に打ち明け・・・というのがあらすじです。

 

以前紹介したBlood Linkも吸血鬼モノでしたが、こちらの吸血鬼は

・少なくとも見た目は老化できる。ただし、身近な人の物真似をしているだけ。子供からのやり直しもできる

・死は普通にある。死ににくいけれども死のうと思えば死ねる。

・自分に合う血を持つ人間を専用の"食糧"にする習性があり、食糧にされた人間自身も吸血鬼と同じ時間を過ごすことになるが、吸血欲求はない

・血の味や匂いから色んな情報が取れる。音にも敏感

・吸血鬼と吸血鬼から生まれた純血、吸血鬼と人間から生まれた混血、吸血によって吸血鬼化した"食糧"の別がある。

なんて特性があります。

 

漫画としてはこちらの「飢えた獣の手懐け方」のほうが古いです。

死のうと思えば死ねる、殺せるという意味ではBlood Linkの吸血鬼のような死ねないことによる悲壮感はありません。吸血鬼たちは積極的に死にたいとも考えていないようですが、実際に浩樹の母は自死しています。

吸血鬼化された"食糧"も死ぬので、その安全によって吸血鬼たちはコントロールされていて、それを失うことへの恐怖はあったり。

 

この物語はとりあえず最初から隆文ラブすぎる浩樹となにかと面倒見が良い隆文が絆されていくという形式で、当て馬はいません。これ、わたし的重要ポイント。

途中、一瞬だけ浩樹の弟君参戦?と思いましたが、あくまで兄貴の相手として認めただけでした。ホッとした。

 

仲良し4人組のうち元からも含めて3人吸血鬼になるのは作者も予定外っぽい感じですが、残り一人があくまで人間のままであることを望むのも良い感じです。きっとずっと仲良くいくんでしょう。

 

最後までよく分からなかったのが、隆文が吸血鬼を魅了し支配するような強烈な血の匂いを持っている理由。多分、理由は特になくて人間に定期的に生まれているだけなのかもしれませんが、何かヒントが欲しかったなあ。あとは勝手に想像するので。