もうちょっと前になってしまいましたが、ネット記事に出ていた見出しが気になりました、
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「小中学校入学式の撮影カメラマン」をXで募集に批判殺到 投稿削除も不安の声 「怖い」「説明を」― スポニチ Sponichi Annex 芸能
dapandaさんはすぐにブログに書かれていましたが、
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要は、
入学式を撮影するカメラマンが足りないので、誰でもいいから採用します、
とツイッター(現X)で告知した業者がいて、それはどうなのよ?と炎上したと、大雑把に言えばそんな話です。
dapandaさんの記事にあるように、入学式に限らず、結婚式でもほぼ同じような話はあります、一般の人にも気づかれるほど大っぴらに告知したか、目立たずにやってたか、くらいの違いかと思います。
カメラマン(写真もビデオも)には資格が必要ありませんから、技術的な事は『その人の感性』という都合のよい言葉でクリア出来ます。
だから、とりあえず趣味で写真を撮ってるとか、ある程度ちゃんとした機材を触ったことがある人なら、とにかく採用して撮影日に穴をあけないことを重視するのは、
理屈としては分かるんですよ、理屈としては・・・。
で、今回のような、どこの馬の骨か分からない奴が、小学校など小さい子供がいる所へ入り込むのは「怖い」と言うような、一般の人がごく普通に感じる不安なんか考えもしない。
そりゃー、怒られて当然でしょう。
私は幼稚園や保育園、小学校などの撮影実績が多々あります、3月は卒園式の撮影が続いてかなり大変でした。
毎年続けて撮影しているところもあれば、単発的に撮影することもあります、いずれにせよ、園や学校はもちろん、保護者の方にも変な心配や不安を感じさせないように事前の説明や打ち合わせ、メールでのやり取りにはかなり気を使っています。
だってそうしないと、ビデオ屋なんて怪しいでしょ?
このビデオ屋は怪しいと言うのは自虐ではなく、まずは一般的な感覚だと思って、そこから自分の立場を相手に分かってもらうようにしないとトラブルの原因になると考えているからです。
以前撮影した保育園さん、二年ほどあいて、今年また撮影依頼が来ました。
打ち合わせの際に話を聞くと、昨年は写真屋とビデオ屋が卒園式中にぶつかってモメたらしいのです、で、2年前に撮影した私にまた依頼しようと思ったとのことでした。
もうその話を聞いて腹が立つやら情けないやら、「そんなことがあったんですね、困った話ですね。」くらいしか言えませんでしたよ。
私は結婚式の撮影からビデオ撮影の仕事につきましたが、そもそも卒園式の撮影を始めたきっかけも、ある幼稚園さんから、
「昨年のビデオ屋は金髪でジーパンで撮影に来た。」
ということで、ちゃんとした業者はいないのか?というところから私に話が来ました(笑)。
もう20年以上前の話なので、今なら髪の色くらい・・・とは思いますが、卒園式の撮影にジーパンかぁ・・・、とは思いますよね。
まぁこんな感じの、場にそぐわない恰好で撮影にくるカメラマン(ビデオも写真も)の話は、いまだにチラホラ耳にしますけど。
なんか、昔話とも愚痴ともいえるようなことを長々書いてしまいましたけど、このようなことを防ぐには、とにかくちゃんとした業者を選ばなければなりません。
実際に問題を起こすとかももちろんですが、余計な心配をしたくないじゃないですか。
とは言いつつ、ちゃんとした業者を選ぶってどうしたらいいの?と思いますよね、特に小学校以上になると業者選定に保護者はほぼ意見なんか言えませんから非常に難しいです。
そんな難しい状況で出来ることがあるとしたら、これは結婚式の撮影業者の選定方法でも書きましたが、
とにかく誰が撮影するのか?を把握すること
これしかないと思います、
具体的には当日の撮影担当者の名前を事前に確認すること、
たったこれだけのことですが、当日のカメラマンの名前を事前に言えるということは、業者とそのカメラマンはある程度やり取りが出来ているということです。
遅くても1ヵ月前(出来れば3カ月くらい前)には、名前でカメラマンを把握しておきたいところです。
直前になっても、
「色々スケジュールを合わせているので、まだちょっと分かりません。」
みたいな返事がくるとしたら、それはツイッター(現X)で募集したカメラマンかもしれません。
それは極端じゃないの?と思われるかもしれませんが、現に上記のネット記事のようなことがある訳ですから、そういう警戒感は持っていても良いのではないでしょうか?
先ほど、保護者の意見は聞いて貰えないとも書きましたが、今の世の中、もっと声を出していいと思います。
そのせいで、もし入学式などの撮影業者が見つからず、写真撮影が出来なかったとしても、誰か小さな子が危険に晒されるよりはよっぽど良いのではないでしょうか?
何かしらの参考になれば幸いです。