ご挨拶は基本的には、その場での「お話」が建前ですので、
何もお持ちにならないのが理想ではあります。
一方で、ご披露宴でのご挨拶は、たわいのない話題や、
思い付きのよもやま話という訳にもいかないでしょうから、
前もって、内容を周到に準備される方が大半かと思います。
覚えきれる自信がない、というのもごもっともです。
私は、紙を見ながらでもいいと思います。
ただし、紙はメモ用紙やくしゃくしゃの手持ち紙では失礼です。
便箋にしたため(手書きでなくてもOK)、折り目正しく折って
懐に忍ばせておきます。
そして、マイクの前に立ったら、
「失礼します」と一声発声し、懐から紙を出して読み始めるとよいです
(紙を読むことに対してのお詫びなど、詳しい言及は必要ありません)。
女性は紙を手にもって席を立つとよいでしょう。
なお、お若い友人スピーチに見られますが、
携帯電話やタブレットなどをメモ代わりに読むのは避けてください。
スピーチというものを、ぞんざいに考えていると受け取られかねず、
印象がよくないです。
皆さん、
式辞用紙
というものをご存知ですか?
紙を蛇腹に折って広げながら読むものです。
格のあるセレモニーでは必需のもの。
披露宴で、とあるご主賓様が、上質な式辞用紙をお使いだったのを拝見した時には感動しました。
予算は別途かかりますが、
皆様にも(特に年長の方には)、ぜひ、式辞用紙を使っていただきたいです。