眠れないからちょっと昔話でもしようかな。
僕がまだ10才頃、子供会で一泊二日、山での生活を体験しにいったんだ。
夏休み真っ只中でね
とても暑かったよ。
だから僕は矢田クンという友達を誘って川に入りに行ったんだ。
山の川は尋常じゃないほど冷たくて、気持ちよくて、30分ほど泳いでいると矢田クンが
「ああ~!!!」
と川の底に沈んだんだ。
僕はよくある“溺れたフリ”だと思って、
「大丈夫か~(笑)」
ってな具合に矢田クンの元に泳ぎ寄った。
「ぶはっ…たす…けっ…ぶはっ…」
様子がおかしい。
「矢田クン!?」
僕は矢田クンを助けようと手を差し出した
…が
「上ちゃ~ん!ここにデッカい魚がいるよ~!」
僕の遠い後ろで大きく手を振る“もう一人の矢田クン”がいたんだ。
「え?なんで?」
前を振り返ると…
…誰もいない。
僕は矢田クンの元へ行き
「さっきあっちの方で溺れかけてなかった?」
と尋ねると
「え?俺ずっとここにいたよ?」
あの時、溺れかけたもう一人の矢田クンの手を握っていたら僕はどうなっていたんだろう。
川の底に引きずり込まれてたのかなぁ…
あぁ~怖い。
余計寝れなくなっちゃったよ。
僕がまだ10才頃、子供会で一泊二日、山での生活を体験しにいったんだ。
夏休み真っ只中でね
とても暑かったよ。
だから僕は矢田クンという友達を誘って川に入りに行ったんだ。
山の川は尋常じゃないほど冷たくて、気持ちよくて、30分ほど泳いでいると矢田クンが
「ああ~!!!」
と川の底に沈んだんだ。
僕はよくある“溺れたフリ”だと思って、
「大丈夫か~(笑)」
ってな具合に矢田クンの元に泳ぎ寄った。
「ぶはっ…たす…けっ…ぶはっ…」
様子がおかしい。
「矢田クン!?」
僕は矢田クンを助けようと手を差し出した
…が
「上ちゃ~ん!ここにデッカい魚がいるよ~!」
僕の遠い後ろで大きく手を振る“もう一人の矢田クン”がいたんだ。
「え?なんで?」
前を振り返ると…
…誰もいない。
僕は矢田クンの元へ行き
「さっきあっちの方で溺れかけてなかった?」
と尋ねると
「え?俺ずっとここにいたよ?」
あの時、溺れかけたもう一人の矢田クンの手を握っていたら僕はどうなっていたんだろう。
川の底に引きずり込まれてたのかなぁ…
あぁ~怖い。
余計寝れなくなっちゃったよ。