「細かく言えばアキトくんの体の一部を採集してから殺すのよ♪ほら、精子データは流出してみんなの手に渡ってるけど、本物のDNAはわたし以外誰も手にしてないでしょ?」
だから髪の毛一本でいいからちょうだい♪
とななみは微笑んで言う。
学校にいる時の可愛い笑顔とは違う、どこか裏を感じる悪魔の微笑みにしか見えない。
「させないわ…」
とアヤミが手をかざした時だった。
物凄い地響きと轟音が轟いた。
「いっっっったぁ~い!!!いきなり何するのよぉ!?」
ワイヤーアクションばりに吹っ飛ばされたななみがムクリと起き上がり、頬を膨らませる。
クッションとなったベニアの本棚が粉砕している。
「もう!これだからコリンは嫌いなのよ!変な術使うし!」
苛立ちを隠せない様子でデニムに付着した木屑を乱暴にはらっている。
あんなにド派手にぶっ飛ばされたってのに余裕綽々そうだ。
並みの人間なら普通、立ってもいられないだろ…。
「ななみさん、ホントの正体を見せたらどう?」
「ホントの正体!?彼氏がいる前で見せられるわけないでしょ!」
ホントの正体?
え?コイツ変身するの?
ていうか俺まだ彼氏なの!?
「キャアッ!!!」
悲鳴を上げたのはアヤミの方だった。
彼女の左腕から赤い鮮血が吹き出すのが見えた。
「アっアヤミ!?」
おびただしく流れ出す血を止血しようとギュッと片方の手で押さえている。
たまらなく痛々しい。
「ていうかコリンくらいなら変身しなくても楽勝に勝てるんですけど~。」
ひざまづく彼女を見下ろし不機嫌そうに言葉を吐いた。
「アキトくん…あたしから…離れないで…!」
離れるも何も、恐怖のあまり足が地面に根を張って一歩も動けない状態です。
情けない…。
我ながら実に情けない…。
だから髪の毛一本でいいからちょうだい♪
とななみは微笑んで言う。
学校にいる時の可愛い笑顔とは違う、どこか裏を感じる悪魔の微笑みにしか見えない。
「させないわ…」
とアヤミが手をかざした時だった。
物凄い地響きと轟音が轟いた。
「いっっっったぁ~い!!!いきなり何するのよぉ!?」
ワイヤーアクションばりに吹っ飛ばされたななみがムクリと起き上がり、頬を膨らませる。
クッションとなったベニアの本棚が粉砕している。
「もう!これだからコリンは嫌いなのよ!変な術使うし!」
苛立ちを隠せない様子でデニムに付着した木屑を乱暴にはらっている。
あんなにド派手にぶっ飛ばされたってのに余裕綽々そうだ。
並みの人間なら普通、立ってもいられないだろ…。
「ななみさん、ホントの正体を見せたらどう?」
「ホントの正体!?彼氏がいる前で見せられるわけないでしょ!」
ホントの正体?
え?コイツ変身するの?
ていうか俺まだ彼氏なの!?
「キャアッ!!!」
悲鳴を上げたのはアヤミの方だった。
彼女の左腕から赤い鮮血が吹き出すのが見えた。
「アっアヤミ!?」
おびただしく流れ出す血を止血しようとギュッと片方の手で押さえている。
たまらなく痛々しい。
「ていうかコリンくらいなら変身しなくても楽勝に勝てるんですけど~。」
ひざまづく彼女を見下ろし不機嫌そうに言葉を吐いた。
「アキトくん…あたしから…離れないで…!」
離れるも何も、恐怖のあまり足が地面に根を張って一歩も動けない状態です。
情けない…。
我ながら実に情けない…。