俺のデリヘル体験記～５話～

「エネルギーと資源の少ないこの惑星で、知恵を絞りここまで文明を発達させたあなた達『エルス』にあたし達は興味があるの。

いえ、感心を抱いてる異星人は他にも沢山いるわ。

だから今この惑星には8564種類の異星人が調査のためエルスになりすまし住居してるのよ。」

「………。」

そう言うと彼女は俺からシャワーを取り上げ、ロングヘアの掛かる左肩から流し始めた。

…エルス？
って地球人のことか？
つか8564種類の異星人が地球に住み着いてるのか？
ならば人口爆発の促進原因は奴らにも大きな影響があるわけだ。

いや、
そもそも住民票は取得したのか？
そして住民税、もしくは市民税と、国民に義務付けられる税金はちゃんと払ってるのか？
…異星人だから国民ではないか…。


そんな疑問を頭に巡らせ、やはり俺はこのセリフにたどり着いた。


「お前何言ってんの？」


ホント、裸の女が何話してるの？
俺は早く君とハッスルしたいんだ。
そんなくだらないＳＦ話は他の客にしてくれ。

「あ…ごめんなさい。」

彼女はシュンと肩を落とした。

うなだれるその姿がたまらなく可愛くて、俺は彼女を抱きしめたんだ。