暫く沈黙が続いた。

僕のケータイは7年間ずっと使用していて、5分通話するだけで電池が切れてしまう。

僕は充電器をケータイに差した。

「なぁ上ちゃん…」

堀畑クンが沈黙を破る。

「今から…上ちゃん家に行ってもいい?」

堀畑クンが家に来るのは2年ぶりだ。

僕は勿論了解した。



数分後、堀畑クンが僕の家にやって来た。

「よう上ちゃん久し振り。」

と挙げたその手にはギターが握られていた。

「上ちゃん、歌おうぜ。」

そう言って僕にギターを渡したんだ。

長い間ギターを触っていなかったためタコのできた指先は柔らかくなってしまい、弦を押さえる度激痛が走った。



何時間歌っただろう。

高い声も出なくなった僕は喉がイカれていた。

堀畑クンはまだ歌ってる。
最高の笑顔で。

「上ちゃん!楽しいね!」

僕は形上
「うん」
と答えた。

ホントはつまんなかった。
あれだけ楽しかった音楽がつまらない。

早く帰ってほしかった。

「上ちゃん!もっかい俺と音楽やろうよ!」

僕は即答で断った。

音楽に未練はない…と。




目が覚めると僕は泣いていた。

すごく怖い夢だった。

あんな夢は二度とごめんだ。