瞳の家に上がるのは中3の家出以来。

お世辞にも綺麗と言えないボロアパート。
相変わらずだ。

「あら洋くん~久しぶり~!。」

瞳の母。
スナックのママだけあってとても綺麗。
しかも亡き旦那の代わりに、女手一つで瞳をここまで養った。
母の鏡である。

「じゃママは今から仕事だから、洋くんゆっくりしてってね~。」

軽く会釈をし、瞳ママを見送った。


「…で?今回の家出はいつまで?3日?長くて一週間?」

あんな家にはもう帰りたくない。

「俺、生活費払うから…暫く住ませてくれ。」

「お前毎回同じこと言うよな~。」

瞳は馬鹿にした笑いをあげ、ベッドに横たわった。