「なぜ俺の名を…?」

肩を波立て、小さく笑う。

「だって熊田クン、あたしの紹介の時寝てたもん。一発で覚えちゃったよ。」

お薬万歳!!!
生まれてはじめてお薬様の副作用に感謝した。
花粉症で良かった。

「ねぇねぇ熊田クン。ちょっとこっちに来て。」

先生は手招きをする。

…?
美術室?

あぁ確か先生、
美術の担当だったっけ。
瞳が言っていた。

さき先生は大きなキャンパスの前に座り、カッターで鉛筆を削りはじめた。

「あたし今から人物画を書こうとしてたの。だからモデルになって!」

モ…モデル…?

「…パードゥン?」

聞き間違えじゃないか?

「だ~か~ら。モデルになって!」

馬鹿な。

いきなり出逢って
いきなりモデル?

なんてサプライズだ。

同じ空間に長時間二人でいられるなんて…

正真正銘のサプライズや!

不覚にも勃起してしまった。