「………!」

菌八は笑うのをやめ、豆鉄砲を食らったハトのような面になった。

ふふ。
当然だ。
なんせ俺の18番
“燃えよドラゴンズ2007”を歌ってやってるからな!

「♪♪⌒♪♪⌒♪♪♪」

あ。
歌詞間ミスった。
ゴメスもういねぇよ。

…だが関係ない。
我ながらピッチも声量も言い分なしだ。

「燃~えよドラゴンズ~♪」

完璧。
俺の全てを出しきった。

「………」

「く…熊田…」

「はい。」

鼻高々で返事をした。

「………。」

沈黙が生まれる。

まずはバカにしたことを謝ってもらおうか。
いや、
先に褒めてもらおう。

色々考えていると、突如先生は席を立った。

「熊田…」

「はい。」

勝ち誇った顔で再び返事をした。

そして振り向き様に、先生はこう言った。







「マジやめとけ。」