「洋一…おい洋一。次だぞ。」

なんだあの夢は。
俺の人間性丸出しじゃねぇか。

「なにブツブツ言ってんだよ。はやく行け口臭。」

あぁめんどくせぇ。

渋々面談室へ向かう。

「失礼します。」

一礼して席についた。

「は~い熊田、お前の成績は~…」

実力試験の成績表をまじまじと眺める。

「うん。クソだな。」

ほんっとうぜぇなこの金八気取り。

「お前の希望は進学か?」

「いいえ。」

「だよな。なら就職か…。」

「いいえ。」

菌八は目を丸くした。

「なんだ?ニートか?今流行りのニートくんか?」

このバカにした顔。
ウナコーワクールで塗りたくるぞ。

「いえ。僕には夢があるので。」

「ほう。」
と鼻をならした。

「…で?その夢とは?」

俺は即答した。

「はい。歌手です。」