瞳を信用したのがいけなかった。

次の日になる。




「熊田くん、小野先生、二人は交際しているのですか?」

校長室にはバニラのお香がたかれていた。

さきは校長の質問に口を閉ざしたまま。

「どうなんだね?熊田くん、小野先生。」

「……。」

この悲劇は30分前、俺が教室に着いたトコロから始まる。

「おい熊田!お前さき先生と付き合ってるんだって!?」

「は?なんで?」

「ほら…あれ…。」

男子生徒は黒板に指を指す。

“3組熊田洋一と美人教師小野さきハグ現場激写!!!”
なんてベタな。
しかも親切に写メまで印刷されている。

「おい!熊田!マジなのか!?」

男子生徒が群がる

やはり奴は魔王だった。
昔は素直で優しい子だったのに…。
今日から小暮と呼ぼう。

ピンポンパンポン♪

スピーカーから電子音が流れる。

『3年3組 熊田洋一くん至急、職員室に来やがれ。』


最悪だ…。

俺は小暮にメンチを切り、職員室へ向かった。