北風が強く吹き抜けた。
裸の木々が踊る。
俺の天パも踊る。

「…さき先生と付き合ってんだろ?」

きた…。

「…いや…そ…う…違う…」

俺は静電気の次に嘘が苦手だ。
すぐにバレてしまう。

「嘘つくなよ。」

ほらね。

再び北風が吹き荒れる。
信号機がギシギシと音を立て、揺れる。

「今日の昼休み…」

ギクリ…。

「二人で屋上にいたよな?」

そう言って瞳は、自分のケータイを俺に渡してきた。

うわ…写メってる。
俺とさきが抱擁してるとこコイツ写メってる。

「このこと…教育委員会に言ったらどうなるかなぁ~。」

証拠隠滅を試みたが失敗した。
瞳は察知してケータイを取り上げてしまった。

「バレたらさき先生、職無くすね~。」

イタズラに言う。

悪魔だ。
いや、魔王だ。
デーモン小暮閣下だ。

俺はその場で膝まづいた。