今日は美術の授業がないため、一回もさきと会わず下校となった。

しかも今日はマックのバイト。
俺のテンションは下がりすぎて、もはや臭くなっていた。



「ちょっとクマッチ聞いてよ~。」

このギャル口調の女は曽根。
バイトに着くなり、いきなり捕まってしまった。

「さっき店長がね~…」

付けまつ毛が印象的で本人曰く、マッチが12本乗るらしい。

「へぇ…そうなんだ。曽根さんがミスをして店長に怒られたんだぁ…」

って当たり前だろが。

ミスったら叱られるに決まってんだろ。
どんだけ甘ったれてんだよ。

「でね~、店長のキレ方がマジ純情じゃないんだぁ~。」

はいはい。
もうどうでも良いですよ☆
しかも純情じゃなくて尋常ですよ。

「……。」

ギャル曽根さんは聞いてほしそうに俺を見ている。
とてもブサイクだ。

「……なんてキレられたの?」

1ミクロ足りとも気にならないが俺は期待に応え、聞いてみた。

「言いたくないし思い出したくもありません。」

「!?」

「そうやって人の不幸を笑いものにしないで下さい。」

ビデオの返却日と被って死ね。